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放射線検知具および放射線検知具の製作キット コモンズ

国内特許コード P110005291
掲載日 2011年8月18日
出願番号 特願2005-332834
公開番号 特開2007-139547
登録番号 特許第4701353号
出願日 平成17年11月17日(2005.11.17)
公開日 平成19年6月7日(2007.6.7)
登録日 平成23年3月18日(2011.3.18)
発明者
  • 勝田 稔三
  • 五反田 留見
出願人
  • 国立大学法人 岡山大学
発明の名称 放射線検知具および放射線検知具の製作キット コモンズ
発明の概要

【課題】 ファントムにおける線量検知手段の位置変更を容易に行うことができる、ファントムを用いた放射線量検知具を提供する。
【解決手段】巻き取られたシート体により形成されたファントムと、該ファントムを形成するシート体同士間に存し、放射線量を検知する線量検知手段と、を備えてなる、放射線量検知具である。前記線量検知手段が、前記シート体同士間に沿ったフィルム形状であってもよい。また、前記巻き取られたシート体同士が隣接する部分はシート体同士が密接するものであってもよい。
【選択図】 図1

従来技術、競合技術の概要


X線等のような放射線は、動物(人を含む)を診断したり治療するため、該動物の体に照射され用いられている。診断においては放射線障害の発生をできる限り抑えるため体が受ける放射線量(被曝線量)はできる限り小さい方が好ましく、治療においては治療対象部位には所定の線量を照射することが要求されるが、治療対象部位以外の部位には診断の場合と同様に放射線障害の発生をできる限り抑えるため放射線量(被曝線量)はできる限り小さい方が好ましい。
このため放射線を用いた診断や治療等を安全かつ的確に行うため、放射線が照射される体が被曝する線量をうまく把握することが要求される。
また、最近では、的確な診断を行うためコンピューテッド・トモグラフィー(Computed Tomography、以下「CT」という。)が急速に普及しつつあり、CTにおいては診断対象の体の周囲の様々な方向からX線を照射する(例えば360度回転しつつ照射する)ので、最大被曝部位が体の内部に存する場合もあることから、放射線障害等の発生を防ぐには、体の各部位の放射線量(被曝線量)を詳細に把握することが一層強く要求される。



放射線が照射される体が被曝する線量を把握するというかかる要求に応えるため、体のダミーとしてファントムが用いられてきた(例えば、特許文献1)。ファントムは、問題とする放射線との相互作用が、実質的に放射線が照射される体(組織)と同様の性質を示す物体であり、ファントムの所定位置に放射線量(被曝線量)を検知する線量検知手段(例えば、線量計、放射線検出用写真フィルム等)を配設し、体に照射するのと同様に放射線を照射することで、放射線が照射される体(組織)のある位置(線量検知手段が配設されたファントムの該所定位置に対応する体(組織)の位置)における放射線量(被曝線量)を推定評価することができるものである。
特許文献1に開示されたファントムは、「X線CT装置からのX線が照射されるファントムであって、軸方向両側の端面のうちの少なくともいずれか一方の端面に嵌合部が形成され、軸方向に貫通する所定数の貫通孔を備える、ことを特徴とするファントム」(特許文献1の発明の詳細な説明中、段落番号0007)であり、これによって「ビーム形状に合わせてファントムを嵌合部で複数個互いに連結したので、ファントムを軸方向に段階的に長く形成することが可能となる。このため、コーンビームのようなビーム形状が大きなものに対しても被曝線量の測定を精度よく行うことができる。しかも、ファントム同士を嵌合部で互いに連結したことにより、これらファントム同士を強固に連結できる。また、このようにファントムを軸方向に大きくできるため、X線がファントムに照射されたときにファントム内で生じる散乱線の影響も考慮して、X線による被曝線量を精度よく測定することができる。さらに、互いに連結した各ファントムの端面間の断面形状を例えば凸形状(凹形状)に形成できるため、各ファントムの端面間をX線がすり抜けてしまう事態を解消することができ」(特許文献1の発明の詳細な説明中、段落番号0008)ることから、「嵌合部が形成されたファントムを複数個互いに連結したり、切り離したりすることにより、ビーム形状が小さなものからコーンビームのようなビーム形状が大きなものに対しても被曝線量の測定を精度よく行うことができる。また、ファントムの運搬時、保管時には、結合されたファントムを小さな個々のファントムにばらばらに分解することにより、ファントムの運搬、保管を容易に行うことができる。しかも、ファントム同士を嵌合部で互いに連結したことにより、これらファントム同士を強固に連結できる。また、このようにファントムを軸方向に大きくできるため、X線がファントムに照射されたときにファントム内で生じる散乱線の影響を考慮して、X線の被曝線量をより正確に測定することができる。さらに、互いに結合した各ファントムの端面間の断面形状を例えば凸形状(凹形状)に形成できるため、各ファントムの端面間をX線がすり抜けてしまう事態を解消することができ、X線の被曝線量をより一層精度よく測定することができる」(特許文献1の発明の詳細な説明中、段落番号0025、0026)という効果を奏するものである。




【特許文献1】特開2005-185328号公報(例えば、発明の詳細な説明中、段落番号0007~0026、第1図、第2図等)

産業上の利用分野


本発明は、放射線量検知具に関し、より詳細には、診断や治療等において放射線を動物の体(人体を含む)に照射する際に該体に照射される放射線の放射線量を検知するために用いる放射線量検知具に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
巻き取られたシート体により形成されたファントムと、
該ファントムを形成するシート体同士間に存し、放射線量を検知する線量検知手段と、
を備えてなる、放射線量検知具。

【請求項2】
前記線量検知手段が、前記線量検知手段が間に配設される前記シート体同士のうちいずれか一方に固定されているものである、請求項1に記載の放射線量検知具。

【請求項3】
前記線量検知手段が、前記シート体同士間に沿ったフィルム形状である、請求項1又は2に記載の放射線量検知具。

【請求項4】
前記巻き取られたシート体同士が隣接する部分はシート体同士が密接するものである、請求項1乃至3のいずれか1に記載の放射線量検知具。

【請求項5】
前記シート体が、アクリル樹脂により形成されているものである、請求項1乃至4のいずれか1に記載の放射線量検知具。

【請求項6】
前記シート体と前記線量検知手段とを備えてなる、請求項1乃至5のいずれか1に記載の放射線量検知具を製作するための製作キット。
産業区分
  • 測定
  • 高分子化合物
  • 治療衛生
  • 治療衛生
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2005332834thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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