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ストーマ開孔具 コモンズ

国内特許コード P110005299
掲載日 2011年8月18日
出願番号 特願2006-160587
公開番号 特開2007-325817
登録番号 特許第4719887号
出願日 平成18年6月9日(2006.6.9)
公開日 平成19年12月20日(2007.12.20)
登録日 平成23年4月15日(2011.4.15)
発明者
  • 岡 久雄
  • 公文 裕巳
  • 岡田 宏基
出願人
  • 国立大学法人 岡山大学
発明の名称 ストーマ開孔具 コモンズ
発明の概要

【課題】高齢者や手の力の弱い人においても、ストーマ装具の面板のような軟質薄材に対して所望の大きさの透孔を容易に穿つことができるカッターを提供すること。
【解決手段】上刃と下刃が各基端で連続して前方に開放した側面視V字状ないしU字状の切断刃4を備え、該切断刃4が平面視左右いずれか一方向に湾曲形成された軟質薄材用カッター1とした。上刃2と下刃3が連続する谷間部分に軟質薄材をあてながら前方に押すように切ると、軟質薄材の反力によって切断刃4が内側方向へと押圧されるので、曲線主体の切断ラインに沿って容易に切断・孔開けが行える。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


例えば、大腸がん、膀胱がん、潰瘍性大腸炎などの治療では、しばしばストーマ(人工肛門や人工膀胱と称される)の造設が行われる。ストーマ形成術を受けた患者(オストメイトと称される)においては、括約筋がないために不随意に排泄される便や尿を貯留しておくストーマ装具を日常的に装着し、かつ、1週間に2回程度の間隔にて適宜交換しなければならない。



ストーマ装具は、一般に、皮膚への接着部となる軟質合成樹脂製の面板と、排泄物を貯留しておくストーマ袋とで構成され、前記面板には、ストーマからストーマ袋内に排泄物を通過させるための透孔が設けられる。市販のストーマ装具においては、あらかじめ面板に円形の透孔が穿設された、いわゆるプレカット品と称されるものもあるが、ストーマの形状は患者毎に異なるうえ、真円形でない場合も多い。そのため、多くの患者は、ストーマの交換時に各人のストーマの形状に合わせて自ら、又はその家族などが面板の孔開けを行うことになる。



ここで、ストーマ装具の面板における透孔は、ストーマの外形に沿って約1mm大きいものが好ましいとされている(非特許文献1)。透孔が大きすぎると、排泄物が皮膚と接触する面積が大きくなるため皮膚に好ましくない影響を及ぼすおそれがある一方、透孔が小さすぎると、面板がストーマに接触してストーマを刺激するためにやはり好ましくない影響を及ぼすおそれがある。したがって、面板の透孔をストーマの形状に合わせて適切に開けることは患者にとってきわめて重要であるが、高齢者であることが多い患者やその家族にとって医療用ハサミの扱いは必ずしも容易ではなく、正確な形状・大きさの透孔を開けるにはある程度の熟練を要していた。



一方、従来より、柔軟な素材からなるシート材に穿孔するといった場合には、各種のカッターが用いられることが多い。前述のようなストーマ面板にあっても、例えば、上刃と下刃が各基端で連続して前方に開放した側面視V字状ないしU字状の切断刃を備えてなる手芸用糸切りカッターを転用したカッターが開孔具として提供されるようになっている。しかし、こうした糸切りカッターや開孔具は上下両刃ともに平面視直線状で、左右いずれか一方向に湾曲したものではなかったことから、曲線が主体の穿孔作業には必ずしも適していない。また、同糸切りカッターでは、刃とグリップが同一直線上に配置されているので、面板に対して刃面が斜めに当たってしまい有効に機能しないという難点や、グリップや手が面板に接触しやすく操作しづらいという問題もあった。



面板の孔開けに用いられるさらに別な治具としては、円形の刃をガイド棒に沿って押圧しながら穿孔するタイプのカッター(特許文献1および2)が公知である。しかしながら、これらのカッターでは円形刃を使用するために、円形又は長円形状の孔開けにしか使用できず、複雑なストーマ形状には対応できないという問題点があった。また、これらのカッターは嵩張るし、重量があるので、携帯には適さないという欠点もあった。




【特許文献1】特開2000-166952号公報

【特許文献2】特開2001-149396号公報

【非特許文献1】「実践ストーマ・ケア」穴澤貞夫編、へるす出版2000年発行、40頁

産業上の利用分野


本発明は、軟質薄材に対して、所望の大きさの透孔を穿ったり曲線に沿って切断することが容易なカッター(切断刃)に関する。なお、本発明にいう「軟質薄材」とは、ゴム製や合成樹脂製のシート材をはじめ、紙、皮革等に代表される可撓性を有するもの、工作用バルサのように木材であっても脆弱なもの等をいい、フィルムのみならず、シート材ないし薄板状材などある程度の厚みを有するものを含む概念である。

特許請求の範囲 【請求項1】
ストーマ装具における軟質な面板(9)を曲線に沿って切断することにより、排泄物を通過させるための透孔を面板(9)に切断穿孔するストーマ開孔具(1)であって、
上刃(2)と下刃(3)が各基端で連続して前方に開放した谷間部分を有する側面視V字状ないし側面視U字状の切断刃(4)を備え、前記谷間部分において面板(9)を挟み込むようにしつつ切断刃(4)で押し切りできるようにするとともに、
切断刃(4)における少なくとも前記谷間部分を、切断刃(4)の左右一対の側面のうちいずれか一方の側面の側に湾曲形成し、面板(9)を押し切る際に面板(9)から受ける反力によって切断刃(4)が前記一方の側面の側へと次第に押圧され、切断刃(4)による切断ラインが自然と曲線を描くようにしたことを特徴とするストーマ開孔具(1)。

【請求項2】
湾曲した切断刃(4)は、前記一方の側面が面一で反対側の側面に刃面(5)が形成された片刃である請求項1記載のストーマ開孔具(1)

【請求項3】
切断刃(4)を本体グリップ(8)取り付けるための取り付け部(7)が、切断刃(4)の後方に設けられ、取り付け部(7)が、上刃(2)と下刃(3)の中間を通る仮想水平線(X-Y)よりも上方に変位して設けられている請求項1又は2いずれか記載のストーマ開孔具(1)

【請求項4】
取り付け部(7)から切断刃(4)における上刃(2)と下刃(3)の中間を通る仮想水平線(X-Y)に対して斜め上方に向けて本体グリップ(8)を延設してなる請求項1ないし3いずれか記載のストーマ開孔具(1)

【請求項5】
上刃(2)と下刃(3)の両刃先に球体(6a,6b)を延設することにより、怪我又は接触破損を防止した請求項1ないし4いずれか記載のストーマ開孔具(1)
産業区分
  • 治療衛生
  • その他工作機器
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2006160587thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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