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アリのブルード保護行動を利用した駆除技術 コモンズ

国内特許コード P110005367
掲載日 2011年8月18日
出願番号 特願2008-069808
公開番号 特開2009-221174
登録番号 特許第5508685号
出願日 平成20年3月18日(2008.3.18)
公開日 平成21年10月1日(2009.10.1)
登録日 平成26年3月28日(2014.3.28)
発明者
  • 松浦 健二
出願人
  • 国立大学法人 岡山大学
発明の名称 アリのブルード保護行動を利用した駆除技術 コモンズ
発明の概要 【課題】効果的なアリの駆除、特にアルゼンチンアリの駆除を提供する。
【解決手段】アリが単独個体または集団で運搬可能な大きさの基材に、ブルード認識フェロモンとして体表ワックス成分、ならびに殺虫活性成分、孵化阻害物質、生殖阻害物質、発育阻害活性成分、またはアリの病原体からなる群より選択される1またはそれ以上の駆除活性成分を含有せしめた擬似ブルード、ならびにそれを用いるアリの駆除方法。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要



アリによる被害は多種多様で、ヒトを含む動植物に深刻な被害を与えることもある。甚大な被害をもたらすアリとしては、例えば、シロアリ、アルゼンチンアリなどが挙げられる。アリの駆除に関してこれまで様々な駆除方法が開発されてきた。アリの駆除方法としては有機リン剤、カーバメート剤、ピレスロイド剤、フェニルピラゾール剤などを殺虫活性成分として含む液体型殺虫剤、スプレー型殺虫剤、粉末型殺虫剤をアリの体や巣に散布、噴霧、塗布あるいは設置する方法がある。





これらの液体型殺虫剤、スプレー型殺虫剤、粉末型殺虫剤に代わるものとして、餌型殺虫剤がある。餌型殺虫剤は、働きアリがえさを巣に持ち帰り、仲間に分け与える習性を利用した殺虫剤である。殺虫成分入りのえさを巣の中の仲間へ分け与えることで、巣全体に作用することを特徴とする(例えば、特許文献1参照)。





近年、アルゼンチンアリによる被害がクローズアップされてきた。アルゼンチンアリは、1990年代に日本に侵入し、特定外来生物に指定されており、多岐にわたる被害が報告されている。その被害は大きく分けて、「不快害虫としての被害」、「農業害虫としての被害」、「侵略アリとしての生態系への被害」の3つが挙げられる(非特許文献1参照)。世界の侵略的外来種ワースト100選定種であり、日本の侵略的外来種ワースト100選定種である。日本での分布範囲を拡大しつつあり、すでに兵庫県、山口県、愛知県、神奈川県、岐阜県で分布が確認されているが、効果的な駆除技術がないために、その分布拡大は加速する一方である。したがって、一刻も早くアルゼンチンアリを駆除するための効果的な技術が開発される必要がある。しかし、アリの種がアルゼンチンアリである場合、以下に述べる理由で駆除が困難であり、未だ決定的な解決策が見出されていない。





すなわち、アルゼンチンアリは、大多数の働きアリと複数の女王アリからなる大規模な巣を形成し、一つの巣の中には、多数の女王アリが存在し、多いときには、一つの巣の中に数百匹の女王アリが存在することもある。巨大なスーパーコロニーを形成するため、巣全体を駆除することはきわめて困難で、従来の駆除技術ではアルゼンチンアリの巣を根絶することはほぼ不可能とされており、既存のアリ駆除技術は一時的な対処にすぎない。





【特許文献1】

開平10-139611号公報

【非特許文献1】

山隆史,2000.アルゼンチンアリの日本への侵入,日本応用動物昆虫学会誌44(2):127-129.

産業上の利用分野



本発明は、アリ、特にアルゼンチンアリの駆除・防除のための新規な擬似ブルードおよびそれを用いた害虫駆除・防除方法等に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
擬似ブルードをアルゼンチンアリに与え、ブルード保護行動を利用して巣内に運搬させることを特徴とする、アルゼンチンアリの駆除・防除方法において
該擬似ブルードは、
ポリスチレンビーズからなる基材の表面に、アルゼンチンアリの幼虫にヘキサンを加えて磨砕した後に遠心分離して回収した上澄から抽出した体表ワックスと、遅効性殺虫活性物質をコートしたものであって、
体表ワックスと遅効性殺虫活性物質とは、前記上澄から抽出した体表ワックスに遅効性殺虫活性物質を加えて混和した後にヘキサンを完全に除去している、方法。

【請求項2】
アルゼンチンアリが出入りできる大きさの穴を有する容器に擬似ブルードを入れ、アルゼンチンアリに与えることを特徴とする請求項1の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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