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癌診断キットおよび癌診断方法 コモンズ 外国出願あり

国内特許コード P110005400
掲載日 2011年8月18日
出願番号 特願2009-532105
登録番号 特許第5283085号
出願日 平成20年7月18日(2008.7.18)
登録日 平成25年6月7日(2013.6.7)
国際出願番号 JP2008063002
国際公開番号 WO2009034779
国際出願日 平成20年7月18日(2008.7.18)
国際公開日 平成21年3月19日(2009.3.19)
優先権データ
  • 特願2007-236048 (2007.9.12) JP
発明者
  • 小野 俊朗
  • 中山 睿一
出願人
  • 国立大学法人 岡山大学
発明の名称 癌診断キットおよび癌診断方法 コモンズ 外国出願あり
発明の概要

配列番号1もしくは3に示される塩基配列またはその部分配列を含むポリヌクレオチド、配列番号2もしくは4に示されるアミノ酸配列またはその部分配列からなるポリペプチド、あるいは配列番号2もしくは4に示されるアミノ酸配列またはその部分配列からなるポリペプチドに特異的に結合する抗体を用いて癌を診断するキットおよび方法を提供する。これにより、消化器癌の検査、診断あるいは治療に有用なCT抗原を見出し、当該CT抗原を用いる新規な癌診断技術を開発する

従来技術、競合技術の概要


癌に対する効果的な検査法、診断法および治療法を確立するためには、対象となる癌に高頻度で発現しかつ抗原性が強い癌抗原を見出すことが必要である。しかし、消化器癌、特に胃癌、大腸癌には、検査、診断あるいは治療に有用な癌抗原が少ない。それゆえ、消化器癌の検査、診断あるいは治療に有用な癌抗原を開発することは極めて重要である。



ヒト癌の検査、診断あるいは治療には、副作用の観点から、種々の癌において発現しているが、正常組織では精巣に限局している癌・精巣抗原(Cancer-Testis抗原、以下「CT抗原」と記す)が最も有用と考えられている。現在までに、約40個のCT抗原が同定、報告されている。しかしながら、これらのCT抗原のすべてが癌患者に対して強い免疫原性を有しているわけではなく、癌の診断、検査のマーカー、あるいは癌治療に有望なCT抗原は限られている。



現在報告されている代表的なCT抗原としては、MAGE(非特許文献1参照)、SSX(非特許文献2参照)、NY-ESO-1(非特許文献3参照)が挙げられる。MAGEおよびNY-ESO-1は欧米を中心に臨床応用され、一定の効果が得られた例もある(例えば、NY-ESO-1の臨床応用については非特許文献4参照)。このように、癌治療等への応用に現在最も有望とされているものはNY-ESO-1といえる。

【非特許文献1】van der Bruggen P, Traversari C, Chomez P, Lurquin C, De Plaen E, van den Eynde B, Knuth A, Boon T.A gene encoding an antigen recognized by cytolytic T lymphocytes on a human melanoma. Science 254: 1643-1647, 1991.

【非特許文献2】Gure AO, Tureci O, Sahin U, Tsang S, Scanlan MJ, Jager E, Knuth A, Pfreundschuh M, Old LJ, Chen YT. SSX: a multigene family with several members transcribed in normal testis and human cancer. Int. J. Cancer 72: 965-971, 1997.

【非特許文献3】Chen YT, Scanlan, MJ, Sahin U, Tureci O, Gure AO, Tsang S, Williamson B, Stockert E, Pfreundschuh M, Old LJ. A testicular antigen aberrantly expressed in human cancers detected by autologous antibody screening. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 94: 1914-1918, 1997.

【非特許文献4】Jager E, Gnjatic S, Nagata Y, Stockert E, Jager D, Karbach J, Neumann A, Rieckenberg J, Chen YT, Ritter G, Hoffman E, Arand M, Old LJ, Knuth A. Induction of primary NY-ESO-1 immunity: CD8+ T lymphocyte and antibody responses in peptide-vaccinated patients with NY-ESO-1+ cancers. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 97: 12198-12203, 2000.

【非特許文献5】Stockert E, Jager E, Chen YT, Scanlan MJ, Gout I, Karbach J, Arand M, Knuth A, Old LJ. A survey of the humoral immune response of cancer patients to a panel of human tumor antigens. J. Exp. Med. 187: 1349-1354, 1998.

【非特許文献6】Kurashige T, Noguchi Y, Saika T, Ono T, Nagata Y, Jungbluth AA, Ritter G, Chen YT, Stockert E, Tsushima T, Kumon H, Old LJ, Nakayama E. NY-ESO-1 expression and immunogenicity associated with transitional cell carcinoma: correlation with tumor grade. Cancer Res. 61: 4671-4674, 2001.

【非特許文献7】Nakada T, Noguchi Y, Sato S, Ono T, Saika T, Kurashige T, Gnjatic S, Ritter G, Chen YT, Stockert E, Nasu Y, Tsushima T, Kumon H, Old LJ, Nakayama E. NY-ESO-1 mRNA expression and immunogenicity in advanced prostate cancer. Cancer Immunity 3: 10, 2003.

【非特許文献8】Sugita Y, Wada S, Fujita S, Nakata T, Sato S, Noguchi Y, Jungbluth AA, Yamaguchi M, Chen YT, Stockert E, Gnjatic S, Williamson B, Scanlan MJ, Ono T, Sakita I, Yasui M, Miyoshi Y, Tamaki Y, Matsuura N, Noguchi S, Old LJ, Nakayama E, Monden M. NY-ESO-1 expression and immunogenicity in malignant and benign breast tumors.Cancer Res. 64: 2199-2204, 2004.

【非特許文献9】Fujita S, Wada H, Jungbluth AA. Sato S, Nakata T, Noguchi Y, Doki Y, Yasui M, Sugita Y, Yasuda T, Yano M, Ono T, Chen YT, Higashiyama M, Gnjatic S, Old LJ, Nakayama E, Monden M. NY-ESO-1 expression and immunogenicity in esophageal cancer.Clin. Cancer Res. 10: 6551-6558, 2004.

【非特許文献10】Nakamura, S, Nouso K, Noguchi Y, Higashi T, Ono T, Jungbluth AA, Chen YT, Old LJ, Nakayama E, Shiratori Y. Expression and immunogenicity of NY-ESO-1 in hepatocellular carcinoma. J. Gastroenterol. Hepatol. 21: 1281-1285, 2006.

産業上の利用分野


本発明は、新規な癌診断技術に関するものであり、より詳細には、CCDC62の発現または抗CCDC62抗体の存在を指標とする癌診断キットおよび癌診断方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
配列番号3に示される塩基配列の第2146~3044位の部分配列を含んでいるプライマーを備えており、該プライマーは、配列番号1に示される塩基配列の第2146~2481位の部分配列からなるオリゴヌクレオチドではない、癌を診断するためのキット。

【請求項2】
配列番号4に示されるアミノ酸配列の部分配列からなりかつ配列番号4に示されるアミノ酸配列の第668~684位を含むポリペプチドを備えており、該ポリペプチドは、配列番号2に示されるアミノ酸配列の部分配列からなるポリペプチドではない、癌を診断するためのキット。

【請求項3】
CCDC62-2タンパク質と特異的に結合するがCCDC62-1タンパク質と結合しない抗体を備えている、癌を診断するためのキット。

【請求項4】
上皮系腫瘍または皮膚癌の診断に用いられることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のキット。

【請求項5】
胃癌、大腸癌、乳癌、頭頸部癌、肺癌、腎癌、前立腺癌および悪性黒色腫から選択される少なくとも1種の診断に用いられることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のキット。

【請求項6】
請求項1に記載のキットを用いて、配列番号3に示される塩基配列またはその部分配列を含むポリヌクレオチドが被験体由来の試料中に存在するレベルを測定するポリヌクレオチド測定工程を包含することを特徴とする癌診断を補助するデータを提供する方法。

【請求項7】
請求項3に記載のキットを用いて、配列番号4に示されるアミノ酸配列またはその部分配列からなるポリペプチドが被験体由来の試料中に存在するレベルを測定するポリペプチド測定工程を包含することを特徴とする癌診断を補助するデータを提供する方法。

【請求項8】
請求項2に記載のキットを用いて、被験体由来の試料において、配列番号4に示されるアミノ酸配列またはその部分配列からなるポリペプチドに特異的に結合する抗体のレベルを測定する抗体測定工程を包含することを特徴とする癌診断を補助するデータを提供する方法。

【請求項9】
上皮系腫瘍または皮膚癌の診断に用いられることを特徴とする請求項6~8のいずれか1項に記載の癌診断を補助するデータを提供する方法。

【請求項10】
胃癌、大腸癌、乳癌、頭頸部癌、肺癌、腎癌、前立腺癌および悪性黒色腫から選択される少なくとも1種の診断に用いられることを特徴とする請求項6~8のいずれか1項に記載の癌診断を補助するデータを提供する方法。

【請求項11】
上記プライマーが、配列番号7および8のいずれかに示される塩基配列からなる、請求項1に記載のキット。

【請求項12】
上記ポリペプチドが、配列番号4に示されるアミノ酸配列の第366~684位からなる、請求項2に記載のキット。

【請求項13】
上記抗体が、配列番号4に示されるアミノ酸配列の第366~684位からなるポリペプチドによって惹起される、請求項3に記載のキット。

【請求項14】
上皮系腫瘍または皮膚癌の診断に用いられることを特徴とする請求項11~13のいずれか1項に記載のキット。

【請求項15】
胃癌、大腸癌、乳癌、頭頸部癌、肺癌、腎癌、前立腺癌および悪性黒色腫から選択される少なくとも1種の診断に用いられることを特徴とする請求項11~13のいずれか1項に記載のキット。
産業区分
  • 微生物工業
  • 有機化合物
  • 治療衛生
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
特許内容に関しての問い合せ窓口は岡山大学連携機構知的財産部門です。

技術移転に関しては岡山TLOが窓口になります。


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