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絹織物表面賦型方法及び絹布 コモンズ 新技術説明会

国内特許コード P110005506
整理番号 11
掲載日 2011年8月18日
出願番号 特願2003-071536
公開番号 特開2004-277934
登録番号 特許第4041920号
出願日 平成15年3月17日(2003.3.17)
公開日 平成16年10月7日(2004.10.7)
登録日 平成19年11月22日(2007.11.22)
発明者
  • 浦島 開
出願人
  • 滋賀県
発明の名称 絹織物表面賦型方法及び絹布 コモンズ 新技術説明会
発明の概要

【課題】絹織物に、洗濯に耐え、かつ、加工用樹脂を使用せずに加工による風合い変化のほとんどない賦型された表面を付与する表面賦型方法を提供しようとする。又、縮緬に、従来にない優雅で高級感のあるモアレ模様を付与する表面賦型方法を提供しようとする。又、洗濯に耐え、かつ、風合い変化のほとんどない賦型された表面を有する絹布を提供しようとする。
【解決手段】賦型用型の賦型面に縮緬等の絹織物を重畳して、該絹織物の少なくとも一部分の区域を加熱加圧する絹織物表面賦型方法であって、前記加熱加圧中に、加熱・加圧される区域の該絹織物が湿潤されている状態と該状態の後に該区域の該絹織物が乾燥されている状態とが存在し、前記加熱加圧が10~1000秒間なされる絹織物表面賦型方法であり、前記賦型用型が布から成り、前記賦型面が布の表面が形成する凹凸面である絹織物表面賦型方法である。前記絹織物表面賦型方法は、湿潤状態の前記布と前記絹織物とを重畳して前記布と前記絹織物との重畳物を得る工程と、該重畳物を加熱加圧する工程とを含み得る。
【選択図】 図1

従来技術、競合技術の概要
【0002】
所定の模様、柄の凹凸を有する賦型面により布を加熱加圧して布をエンボス加工することは従来から行なわれている。特に、綿、羊毛、絹等の天然繊維を主材とする布をエンボス加工するに際しては、布に合成樹脂エマルジョンを含浸させしかるのち熱金型にて所定の模様、柄、記号に熱プレスすることが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。これは天然繊維を主材とする布は熱可塑性に乏しく、熱による形態固定がよく出来ないためである。又、天然繊維を主材とする布は湿潤状態でエンボス加工すればその加工による形態固定がなされるが、このようにして得られた形態は、その布を濡らすと崩れ、特に洗濯等で濡らした状態で布に張力をかけるとその形態は容易に消滅することがおおい。そのため、このように合成樹脂エマルジョンを含浸させて熱プレスすることが行なわれる。しかし、このような合成樹脂を用いた形態熱固定は、布を硬化させ風合いが損なわれることがおおい。
【0003】
一方、エンボス加工の一種であるモアレ加工は、織物をその織物の経糸と干渉縞を生ずるような縞模様を賦刻した加熱金属ロールによってエンボスすることによりなされる。この加工は、熱可塑性を有する合成繊維や半合成繊維から成る織物に好適に適用される(例えば、特許文献2参照。)。しかし、上述の理由で天然繊維を主材とする布には適用が難しい。
【0004】
更に、縞模様を賦刻した加熱金属ロールにかえて織物の経糸や緯糸により形成される縞模様を利用して樹脂製シートの表面にモアレ加工を施こすことが開示されている(例えば、特許文献3参照。)。しかしこの開示の方法は樹脂製シートの柔らかい前駆体に対して適用するものであり、絹織物のモアレ加工にそのまま適用できるものではない。
【0005】
又、モアレ加工は、ブロード、タフタ等比較的プレーンな表面の織物に変化を与えるためになされるが、縮緬のように顕著な表面凹凸のある織物に対しては有効なモアレ加工の方法がなかった。
【0006】
【特許文献1】
特開平9-250078号公報(特許請求の範囲)
【特許文献2】
特開昭58-23963号公報(第2頁)
【特許文献3】
特開平6-238858号公報(特許請求の範囲)
産業上の利用分野
本発明は絹織物のモアレ加工等の表面賦型方法に関する。
特許請求の範囲 【請求項1】 絹織物の少なくとも一部分の区域に、賦型された表面を付与する絹織物表面賦型方法であって、
絹織物と賦型用型とを準備する工程、
該絹織物を湿潤させ、湿潤状態の絹織物を得る工程、
該湿潤状態の絹織物の表面を前記賦型用型で加圧しつつ加熱する加圧加熱工程、
を含み、
該湿潤状態の絹織物が前記加圧加熱工程中に前記加圧加熱工程の加熱により乾燥されることを特徴とする絹織物表面賦型方法。
【請求項2】 前記賦型用型の賦型面に複数本の互いに平行な溝が形成される請求項1に記載の絹織物表面賦型方法。
【請求項3】 絹織物の少なくとも一部分の区域に、賦型された表面を付与する絹織物表面賦型方法であって、
絹織物と布とを準備する工程、
該絹織物及び該布の少なくとも一方を湿潤させ、湿潤状態の該布及び/又は湿潤状態の該絹織物を得る工程、
少なくとも一方が湿潤された前記布及び前記絹織物を重畳して重畳物を得る工程、
該重畳物を、両面から加圧しつつ加熱する加圧加熱工程、
を含み、
前記重畳物が前記加圧加熱工程中に前記加圧加熱工程の加熱により乾燥されると共に、前記布の表面が形成する凹凸が前記絹織物の表面に賦型されることを特徴とする絹織物表面賦型方法。
【請求項4】 前記湿潤状態の布の吸水率が140~250重量%である請求項3に記載の絹織物表面賦型方法。
【請求項5】 前記布がセルロース系繊維又は蛋白系繊維を含んでなる織物である請求項3又は請求項4に記載の絹織物表面賦型方法。
【請求項6】 前記布が織物であり、前記重畳物が前記絹織物の縦方向と前記布の縦方向とが斜行する状態で前記布と前記絹織物とが重畳されたものである請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の絹織物表面賦型方法。
【請求項7】 前記加圧加熱工程が、一の熱板及び他の熱板を準備し、該一の熱板、前記重畳物、該他の熱板をこの順に積層し、該一の熱板と該他の熱板とが近づいて前記重畳物を両面から加圧しつつ加熱する工程である請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の絹織物表面賦型方法。
【請求項8】 前記加圧加熱工程が、一の熱板、他の熱板及び前記重畳物と接する面の輪郭が模様の形状を成す型体を準備し、該一の熱板、前記重畳物、該型体、該他の熱板をこの順に積層し、該一の熱板と該他の熱板とが近づいて前記重畳物を前記型体で加圧しつつ加熱する工程である請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の絹織物表面賦型方法。
【請求項9】 前記絹織物が縮緬である請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の絹織物表面賦型方法。
【請求項10】 前記湿潤状態の絹織物の吸水率が140~250重量%である請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の絹織物表面賦型方法。
【請求項11】 請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の絹織物表面賦型方法により賦型された絹布。
産業区分
  • その他繊維
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2003071536thum.jpg
出願権利状態 権利存続中


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