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良渋皮剥皮系ニホングリ品種の冷凍渋皮剥皮法

国内特許コード P110005694
掲載日 2011年8月29日
出願番号 特願2010-009666
公開番号 特開2011-147365
登録番号 特許第5429874号
出願日 平成22年1月20日(2010.1.20)
公開日 平成23年8月4日(2011.8.4)
登録日 平成25年12月13日(2013.12.13)
発明者
  • 齋藤 寿広
  • 澤村 豊
  • 高田 教臣
  • 西尾 聡悟
  • 岩谷 章生
出願人
  • 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
  • 熊本県
発明の名称 良渋皮剥皮系ニホングリ品種の冷凍渋皮剥皮法
発明の概要

【課題】良渋皮剥皮系ニホングリ品種の渋皮を、簡便に、且つ短時間で剥皮することを可能とする方法を提供することを目的とする。
【解決手段】凍結後の良渋皮剥皮系ニホングリ品種の完熟果実に傷を付けて鬼皮と渋皮を同時に剥皮するか、又は傷を付けた良渋皮剥皮系ニホングリ品種の完熟果実を凍結処理に供した後、鬼皮と渋皮を同時に剥皮する。
【選択図】図4

従来技術、競合技術の概要


ニホングリは、チュウゴクグリに比べ渋皮剥皮性が悪いため、家庭での消費が伸び悩んでいる。また、ニホングリは、加工時に渋皮の剥皮に要する時間とコストが大きく問題となっている。このため、これまでにニホングリの渋皮剥皮方法がいくつも検討されてきた。



現在、ニホングリの渋皮の除去法として、主に刃物で果肉表層ごと渋皮を削り取る方法が用いられている。しかしながら、この方法では人件費等のコストが高く、また、果肉の歩留まりが5~6割とかなり低くなってしまう点が問題となっている。



また、ニホングリの渋皮剥皮方法としては、以下の方法が知られている。
特許文献1には、鬼皮を剥離した渋皮付栗果を水酸化ナトリウム水溶液に浸漬することを含む渋皮剥離整形方法が開示されている。



特許文献2及び3には、水蒸気の断熱膨張力を利用した方法が開示されている。具体的には、特許文献2には、栗を密閉容器に入れ、水蒸気等の気体により加圧加熱した後、瞬間的に常圧下の緩衝装置に放出することで、鬼皮及び渋皮を剥皮することを含む、栗の剥皮方法が開示されている。特許文献3には、栗を密閉容器に入れ、水蒸気等の気体により加圧加熱した後、瞬間的に常圧下の緩衝装置に放出し、鬼皮を分離除去した後、高速の水蒸気を吹き付けて栗の表面から渋皮を分離除去することを特徴とする栗の剥皮方法が開示されている。



特許文献4には、渋皮付きの生栗を50℃~80℃の温水に浸漬若しくは温水でシャワーを行い、渋皮の表面温度50℃~80℃に昇温し、この栗に50℃~80℃の高圧水のジェットを噴射し、渋皮を剥皮することを特徴とする、生栗の渋皮の剥皮方法が開示されている。



特許文献5には、栗を、熱風を流動させながら加熱処理を行う流体加熱に供することを特徴とする栗の皮遊離方法が開示されている。



特許文献6には、鬼皮付きのままの栗或いは鬼皮を完全に又は不完全に除いた栗を薬液(塩酸水溶液等)処理した後、マイクロ波照射処理することを特徴とする栗の剥皮処理法が開示されている。



特許文献7には、栗の座部に切り込みを入れる切り込み工程と、切り込みの形成された栗を、酵素剤を含む水溶液に浸漬する工程とを含むことを特徴とする栗の剥皮方法が開示されている。



しかしながら、これら従来の方法は、いずれも大がかりで、特殊な設備や機械を必要とするか、或いは、長時間の薬品処理や加熱時間等を必要とし、実用に耐える方法ではない。また、酸やアルカリ等の薬品処理は、果実が変色するといった欠点を有する。さらに、これら従来の方法は、ニホングリの渋皮を完全に剥皮することが困難であったり、果肉表層が渋皮側に付着してしまうという欠点を有する。



特許文献8には、渋皮にナイフ等で傷を付けた後に、マイクロ波照射装置等でマイクロ波照射処理に供するか又はオーブン等で加熱処理に供することを特徴とするクリの渋皮剥皮方法が開示されている。しかしながら、当該方法では、加熱処理すると果実表面が硬くなる等の果実の品質が変化してしまう問題がある。



また、特許文献9には、完熟前の栗を冷凍・解凍し、鬼皮と渋皮とを同時に剥離する方法が開示されている。しかしながら、当該方法では、木から落ちる前の完熟前のイガ栗を採集し、イガから果実を取り出した後に冷凍する必要があるため、多大な労力を要する。

産業上の利用分野


本発明は、例えば良渋皮剥皮系ニホングリ品種の渋皮剥皮方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
凍結後のニホングリ品種ぽろたん(品種登録第15658号)又はその系統品種の完熟果実に傷を付けて鬼皮と渋皮を同時に剥皮することを特徴とする、クリの渋皮剥皮方法。
【請求項2】
傷を付けたニホングリ品種ぽろたん(品種登録第15658号)又はその系統品種の完熟果実を凍結処理に供した後、鬼皮と渋皮を同時に剥皮することを特徴とする、クリの渋皮剥皮方法。
【請求項3】
傷入れ部位が果実の頂部から座の中心を通り一周する線上であることを特徴とする、請求項1又は2記載の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2010009666thum.jpg
出願権利状態 登録


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