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新規蛍光化合物およびそれを用いた細胞内コレステロールの検出方法

国内特許コード P110005805
整理番号 S2009-1136-N0
掲載日 2011年9月29日
出願番号 特願2010-052205
公開番号 特開2011-184374
登録番号 特許第5561692号
出願日 平成22年3月9日(2010.3.9)
公開日 平成23年9月22日(2011.9.22)
登録日 平成26年6月20日(2014.6.20)
発明者
  • 吉原 利忠
  • 穂坂 正博
  • 竹内 利行
  • 飛田 成史
出願人
  • 国立大学法人群馬大学
発明の名称 新規蛍光化合物およびそれを用いた細胞内コレステロールの検出方法
発明の概要 【課題】細胞内コレステロールの検出などに有用な、新規な蛍光化合物を提供する。
【解決手段】下記一般式(I)または(II)で表される化合物。





ここで、nは2~6の整数、mは0~4の整数、R1およびR2はそれぞれ独立して水素、メチルおよびエチルから選択される基であり、Xは酸素、硫黄、またはセレンである。
【選択図】図2
従来技術、競合技術の概要



コレステロールは生体膜の重要な構成成分であり、主に肝臓で生合性される内因性コレステロールの分泌・代謝異常は、メタボリックシンドロームやホルモン分泌異常の起因となると考えられている。そのため、コレステロールの細胞内分布・動能を精密に計測する技術が重要視されている。

生体内のコレステロールの分布や動態を解析する上で、蛍光分光法は、高感度な分光法のため有用である。現在では、共焦点レーザー顕微鏡、二光子励起蛍光顕微鏡など測定機器が飛躍的に進歩し、高い時空間分解能で分布や動態を解析することができる。しかしながらコレステロールは蛍光を示さないため、これらの技術を用いるためには、コレステロールに蛍光分子を標識させる必要があり、そのような蛍光性コレステロールが開発されている。ここで、重要な要素として蛍光団を結合させても、コレステロール本来の性質を保持させなければならないことが挙げられる。以下、これまで開発されている蛍光性コレステロールおよび問題点を示す。デヒドロエルゴステロール(A)はコレステロールに分子構造が類似しているため内因性コレステロールに近い性質を有する。しかしながら、蛍光強度が弱いため精度の高い解析が困難である。Molecular Probes社(米国)において、コレステロールの3位のヒドロキシル基をエステル化して蛍光団を組み込んだ化合物(B)が販売されている。しかしながら、細胞内に存在するコレステロールは、3位のヒドロキシル基が遊離して存在しており、細胞内コレステロールの動態解析には不向きである。また、同社は、コレステロールの22位にニトロベンゾフラザンを置換した化合物(C)を市販している。しかしながら、Cはミトコンドリアの膜に特異的に集積してしまいコレステロールの性質を保持していないことが報告されている[非特許文献1]。コレステロールの7位にダンシルヒドラゾン、24位にダンシルスルホンアミドを置換した化合物(DE)が開発されている。DEは、内因性コレステロールの性質に近いことが報告されており、蛍光性コレステロールアナログとして使用されている[非特許文献2、特許文献1]。しかしながら、吸収が紫外光領域のため、市販の共焦点レーザー顕微鏡を用いることが困難である。

【化1】




産業上の利用分野



本発明は新規蛍光化合物に関する。本発明はまた、当該化合物を用いた細胞内コレステロール検出法および検出キットに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
下記一般式(I)または(II)で表される化合物。
【化1】



ここで、nは2~6の整数、R1およびR2はそれぞれ独立して水素、メチルおよびエチルから選択される基であり、Xは酸素、硫黄、またはセレンである。
【化2】



ここで、nは2~6の整数、mは、R1およびR2はそれぞれ独立して水素、メチルおよびエチルから選択される基であり、Xは酸素、硫黄、またはセレンである。

【請求項2】
nが2であり、R1およびR2が水素であり、Xが酸素である、請求項1に記載の化合物。

【請求項3】
請求項1または2に記載の化合物を細胞に添加し、蛍光を測定することを特徴とする、細胞内コレステロールの検出方法。

【請求項4】
請求項1または2に記載の化合物を含む、コレステロール検出キット。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2010052205thum.jpg
出願権利状態 登録
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