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C型肝炎の治療効果を予測するためのマーカー群、検査方法及び検査用キット

国内特許コード P110005829
整理番号 S2010-0627-N0
掲載日 2011年10月11日
出願番号 特願2010-063622
公開番号 特開2011-193786
登録番号 特許第5787337号
出願日 平成22年3月19日(2010.3.19)
公開日 平成23年10月6日(2011.10.6)
登録日 平成27年8月7日(2015.8.7)
発明者
  • 田中 靖人
  • 溝上 雅史
  • 徳永 勝士
出願人
  • 公益財団法人ヒューマンサイエンス振興財団
  • 公立大学法人名古屋市立大学
発明の名称 C型肝炎の治療効果を予測するためのマーカー群、検査方法及び検査用キット
発明の概要 【課題】C型肝炎治療効果について、SNPを利用したC型肝炎治療効果予測用マーカーを用い、より精度の高い予測結果を達成しうる組み合わせからなる複数のマーカーを含むC型肝炎治療効果予測用マーカー群を提供する。また、当該複数のマーカーに対応するプローブ、プライマーを提供し、さらには当該プローブ、プライマーを含むC型肝炎治療効果予測するための検査方法及び検査用キットを提供する。
【解決手段】第一のマーカーは、遺伝子多型のうちrs8099917を含むオリゴヌクレオチド又はポリヌクレオチドであり、さらにrs2076954, rs12907066, rs9528038及びrs341554から選択されるいずれかを含むオリゴヌクレオチド又はポリヌクレオチドを他のマーカーとして少なくとも1種含むことを特徴とする、C型肝炎の治療効果を予測するためのマーカー群による。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


C型肝炎に対する治療効果を予測する方法は、種々検討されてきたが、その多くは、患者が罹患した"ウイルス側因子"をもとに判断するものが主流であった。具体的には、ウイルス遺伝子型や特定の領域(コア領域や非構造領域(NS5A))の変異によりインターフェロン(IFN)の治療効果を予測してきた。



近年、"患者(宿主)自身の一塩基多型(SNP)"を利用する方法が報告されている(特許文献1、非特許文献1、2等)。これらの文献では、「IFN単独療法」における治療効果を予測する方法が示されている。しかしながら、IFN単独療法は、現在主流となっている「PEG化IFN/RBV併用療法」とはSNPの判断基準となる治癒効率(著効率)自体が全く異なるため、IFN単独療法に対して導きだされたSNPを、PEG化IFN/RBV併用療法における治療効果を予測するためにそのまま転用することは不可能であった。



一方、PEG化IFN/RBV併用療法における治療効果を予測するためにゲノムワイド関連解析(Genome-wide association study: 以下単に「GWAS」ともいう。)による多型を利用する方法についてもいくつか報告されている(非特許文献3-7)。以下に示すSNPを特定する数値(rs番号)は、NCBIのデータベース(Build 35)に掲載されているヒトの遺伝子情報を参酌したものである。非特許文献3は、C型肝炎ウイルス(以下単に「HCV」という。)感染者1362名について調査を行ない、IL28B近傍に位置するrs8099917が、肝炎の慢性化及び薬剤反応性に対して影響していることを開示する。非特許文献4は、IL28Bの3kb上流に位置するrs12979860が、肝炎治療薬によるHCVクリアランスに対して影響していることを開示する。非特許文献5は、本件発明者らによって報告されたものであり、IL28B又はIL28B近傍に位置するSNPsであるrs12980286及びrs8099917がHCV RNAの持続陰性化(SVR)に関連し、さらに解析したところrs8105790, rs11881222, rs8103142, rs28416813, rs4803219及びrs7248668が、HCV RNAの持続陰性化(SVR)に関連することを開示する。非特許文献6は、オーストラリア人の555名のgenotype 1の慢性C型肝炎患者についてGWASを行い、293名がPEG化IFN/RBV併用療法に効果を示し、IL28B近傍に位置するrs8099917を含むIL28が関与していることを開示する。非特許文献7は、IL28Bの遺伝子変異が、肝炎治療薬によるHCVクリアランスに対して影響し、治療予測可能なことを開示する。



上記のように、GWASの結果、IFN又はPEG化IFN/RBV併用療法に対する効果に影響を及ぼすSNPとして、IL28B又はIL28B近傍に位置するいくつかのSNPが報告されているが、より精度の高いC型肝炎の治療効果を予測するためのマーカーの開発が望まれている。

産業上の利用分野


本発明は、C型肝炎の治療効果を予測するためのマーカー群、同効果を予測するための検査方法、及び同効果を予測するための検査用キットに関する。さらには、C型肝炎の治療効果を予測するために使用するプライマー及びプローブに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
被検者から取得したサンプルより、C型肝炎の治療効果を予測するためのマーカー群のうち、第一のマーカーに含まれるrs8099917、第二のマーカーに含まれるrs12907066及び第三のマーカーに含まれるrs341554の各SNPのアリルプロファイルを決定し、得られた各アリルプロファイルの組み合わせから、C型肝炎の治療効果の予測を行う、C型肝炎の治療効果の予測のための検査方法。

【請求項2】
C型肝炎の治療効果を予測するためのマーカー群のうち、第一のマーカーに含まれるrs8099917、第二のマーカーに含まれるrs12907066及び第三のマーカーに含まれるrs341554が、各々メジャーアリルの場合に、PEG化インターフェロン/RBV併用療法による治療有効性が90%以上と予測する、請求項1に記載のC型肝炎の治療効果の予測のための検査方法。

【請求項3】
C型肝炎の治療効果が、インターフェロン及び/又はPEG化インターフェロンを用いた治療による治療効果であることを特徴とする、請求項に記載のC型肝炎の治療効果の予測のための検査方法

【請求項4】
C型肝炎の治療効果が、PEG化インターフェロン/RBV併用療法による治療効果であることを特徴とする、請求項3に記載のC型肝炎の治療効果の予測のための検査方法

【請求項5】
黄色人種におけるC型肝炎の治療効果を予測するための、請求項1~4のいずれか1に記載の検査方法

【請求項6】
C型肝炎の治療効果を予測するためのプローブ及び/又はプライマーの組み合わせであって、C型肝炎の治療効果を予測するためのマーカー群のうち、第一のマーカーに含まれるrs8099917、第二のマーカーに含まれるrs12907066及び第三のマーカーに含まれるrs341554の各SNPのアリルプロファイルを決定するためのプローブ及び/又はプライマーの組み合わせ。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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