TOP > 国内特許検索 > ジオテキスタイルによる地中構造物の浅埋設工法

ジオテキスタイルによる地中構造物の浅埋設工法

国内特許コード P110006022
掲載日 2011年11月29日
出願番号 特願2007-065629
公開番号 特開2007-170678
登録番号 特許第4803497号
出願日 平成19年3月14日(2007.3.14)
公開日 平成19年7月5日(2007.7.5)
登録日 平成23年8月19日(2011.8.19)
発明者
  • 毛利 栄征
出願人
  • 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 ジオテキスタイルによる地中構造物の浅埋設工法
発明の概要

【課題】掘削溝の構造に関係なく、土被り層の薄い浅い溝であっても、確実に地中構造物の浮上抵抗力を向上させる。
【解決手段】第1の工程で、素堀溝3を形成し、第2の工程で、素堀溝3の底面5上にパイプライン2を配置し、このパイプライン2と素堀溝壁面3A、3Bとの間に土嚢6を配置する。第3の工程で、ジオテキスタイル10の溝幅方向両端を余らせてパイプライン2と支持地盤Cと土嚢6の内側面とに沿ってジオテキスタイル10を被せる。第4の工程で、埋め戻し材7を投入し、土嚢6の積み上げと埋め戻し材7の投入を繰り返し、埋め戻し材7を所定の高さL1まで投入する。第5の工程で、ジオテキスタイル10の両端余り部10B、10Cを開いて接続し、ジオテキスタイル10で囲まれた埋め戻し材7を包み込む。第6の工程で、ジオテキスタイル10上に埋め戻し材7が埋め戻され、素堀溝3は埋め戻しされる。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


一般に、地中に埋設されるパイプラインや水路、マンホールなどの地中構造物を地盤の浅い位置に設置する場合、地中構造物に作用する浮力に抵抗するための対策としてジオテキスタイルを用いた地盤補強技術や施工方法が知られている。地盤に埋設される構造物は、地下水や豪雨による浮力を受けるので、浮上に対する安全性を確保するため所定の土被りを設ける必要がある。このため、埋設施工に必要な溝の掘削も大規模になり、工期の長期化や経費の増大の原因となっている。地中構造物の浮上を防止するためには、地中構造物に対し、浮力に見合った鉛直下向きの力を作用させる必要がある。方法としては、土被りを大きくする他に、構造物の重量の増大化をはかったり、構造物上部にコンクリートブロックなどの浮力防止パネルを設置する等の技術が知られている。しかしながら、土被りを大きくするためには、掘削溝の深度を深く取らなければならず、構造物重量の増大化をはかったり浮上抵抗に応じて大量のパネルを設置すると、コストアップを招くという問題がある。このため、本発明者は、掘削溝の両側壁に矢板を打ち込み、この両側を土留め用の矢板で保護した上で、掘削溝に地中構造物を配置し、ジオテキスタイルを敷設して埋め戻し材を投入し、埋め戻し材を包み込んだジオテキスタイルにより地中構造物の浮上抵抗力を抑制する地中構造物の埋設工法を提案した(特許文献1参照)。




【特許文献1】特許第3314191号公報(第3-5頁、図3)

産業上の利用分野


本発明は、地中構造物をジオテキスタイルを用いて地中に埋設するジオテキスタイルによる地中構造物の浅埋設工法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
地盤を掘削して掘削溝を形成する第1の工程と、掘削溝底面に地中構造物を配置するとともに、地中構造物と掘削溝壁面との間のうち少なくともいずれか一方に、これら地中構造物と掘削溝壁面またはこの壁面に設けられた土留め用矢板のいずれか一方との間にそれぞれ空隙を確保して支持壁材を配置する第2の工程と、地中構造物と溝底面と支持壁材の内側面とに沿ってジオテキスタイルを被せ、このジオテキスタイルの溝幅方向両端を余らせる第3の工程と、ジオテキスタイル両端余り部を埋め戻し材の投入に応じて伸ばす第4の工程と、埋め戻し材を投入し、ジオテキスタイルの両端を埋め込んで掘削溝を埋め戻す第5の工程とを備えたことを特徴とするジオテキスタイルによる地中構造物の浅埋設工法。

【請求項2】
地盤を掘削して掘削溝を形成する第1の工程と、掘削溝底面に地中構造物を配置する第2の工程と、地中構造物が配置された掘削溝に埋め戻し材を投入して、地中構造物の一部を埋め戻し材上に露出させる第3の工程と、地中構造物と掘削溝壁面との間のうち少なくともいずれか一方に、これら地中構造物と掘削溝壁面またはこの壁面に設けられた土留め用矢板のいずれか一方との間にそれぞれ空隙を確保して支持壁材を配置する第4の工程と、地中構造物と埋め戻し材上面と支持壁材の内側面とに沿ってジオテキスタイルを被せ、このジオテキスタイルの溝幅方向両端を余らせる第5の工程と、ジオテキスタイル両端余り部を埋め戻し材の投入に応じて伸ばす第6の工程と、埋め戻し材を投入し、ジオテキスタイルの両端を埋め込んで掘削溝を埋め戻す第7の工程とを備えたことを特徴とするジオテキスタイルによる地中構造物の浅埋設工法。

【請求項3】
埋め戻し材を、配置された支持壁材まで投入しては、支持壁材上に他の支持壁材を積み上げてジオテキスタイルの余り部を引き上げ、積み上げと埋め戻しと余り部の引き上げを繰り返し、投入された埋め戻し材内に積み上げた支持壁材により支持壁を形成するとともに、所定の高さまで埋め戻し材を投入することを特徴とする請求項1または2に記載のジオテキスタイルによる地中構造物の浅埋設工法。

【請求項4】
地中構造物と支持壁材との間に、埋め戻し材が所定の嵩を確保するように空隙を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1に記載のジオテキスタイルによる地中構造物の浅埋設工法。

【請求項5】
支持壁材は、地中構造物の溝幅方向両側に設けられることを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1に記載のジオテキスタイルによる地中構造物の浅埋設工法。

【請求項6】
ジオテキスタイルを被せ、このジオテキスタイルの溝幅方向両端を余らせて埋め戻し材を投入した後、埋め戻し材が所定の高さに達すると、上記ジオテキスタイルの余り部を投入された埋め戻し材上に被せて接続し埋め戻し材を包むことを特徴とする請求項1ないし5のうちいずれか1に記載のジオテキスタイルによる地中構造物の浅埋設工法。

【請求項7】
掘削溝の壁面に土留め用矢板を設け、掘削溝を埋め戻す際、矢板を引き抜くことを特徴とする請求項1ないし6のうちいずれか1に記載のジオテキスタイルによる地中構造物の浅埋設工法。

【請求項8】
埋め戻し材を囲んだジオテキスタイルの外側には、溝掘削により生じた掘削土を用いることを特徴とする請求項1ないし7のうちいずれか1に記載のジオテキスタイルによる地中構造物の浅埋設工法。

【請求項9】
掘削溝底面に地盤材料を投入して支持地盤を形成し、この支持地盤上に地中構造物を配置することを特徴とする請求項1ないし8のうちいずれか1に記載のジオテキスタイルによる地中構造物の浅埋設工法。

【請求項10】
地盤材料に埋め戻し材を用いたことを特徴とする請求項9に記載のジオテキスタイルによる地中構造物の浅埋設工法。

【請求項11】
ジオテキスタイルの余り部は、積み上げられる支持壁材の間に挟み込まれることを特徴とする請求項1ないし5のうちいずれか1に記載のジオテキスタイルによる地中構造物の浅埋設工法。
産業区分
  • 流体移送
国際特許分類(IPC)
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2007065629thum.jpg
出願権利状態 権利存続中


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close