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移動体の着氷雪抑制構造 コモンズ

国内特許コード P110006229
掲載日 2011年12月20日
出願番号 特願2007-226114
公開番号 特開2009-056942
登録番号 特許第4873741号
出願日 平成19年8月31日(2007.8.31)
公開日 平成21年3月19日(2009.3.19)
登録日 平成23年12月2日(2011.12.2)
発明者
  • 中出 孝次
  • 井門 敦志
  • 飯倉 茂弘
  • 鎌田 慈
  • 宍戸 真也
  • 遠藤 徹
出願人
  • 公益財団法人鉄道総合技術研究所
発明の名称 移動体の着氷雪抑制構造 コモンズ
発明の概要

【課題】安価で簡単な構造によって移動体の表面への着氷雪を抑制することができる移動体の着氷雪抑制構造を提供する。
【解決手段】気流誘導部5Aは、車両がA1方向に走行するときに機能し、気流誘導部5Bは車両がA2方向に走行するときに機能する。気流誘導部5Aは、車両がA1方向に走行するときに、車両の側面に沿って台車1Aに向かう気流F1をこの台車1Aの側方に誘導する。気流誘導部5Bは、車両がA2方向に走行するときに、車両の側面に沿って台車1Aに向かう気流F2をこの台車1Aの側方に誘導する。このため、台車1Aの表面に衝突する気流F1,F2が低減するとともに、床下機器3A,3Bの端面部3cに衝突する気流F1,F2も低減する。その結果、台車1Aに流入する雪粒子が低減するとともに、床下機器3A,3Bの端面部3cに流入する雪粒子も低減し、車両への着氷雪量が抑制される。
【選択図】図4

従来技術、競合技術の概要


新幹線車両及び在来線車両は、都市間の移動時間の短縮化を目的とし、営業運転の高速度化を進めている。このような新幹線車両及び在来線車両では、高速化によって冬季に降積雪区間を通過すると雪が舞上り床下機器や台車に付着する現象が知られており、雪氷塊の落下に伴う支障事例が発生している。このため、鉄道車両への着氷雪量の低減対策が急務の課題となっており、着氷雪の予測される領域を加熱装置によって加熱したり、着氷雪の予測される領域に着氷雪を阻害する塗料を塗布したりしているが効果が不十分である。従来の鉄道車両は、車両の台車の上部が位置する車体底面の中空凹部の前後に傾斜面状のダミー部材を装着している(例えば、特許文献1参照)。このような従来の鉄道車両では、ダミー部材によって中空凹部への流れ込みを抑制することによって、モータ、ギアボックス及び軸箱などの台車機器への着氷雪を低減し、台車機器から雪氷塊が軌道上に落下したときに発生する衝撃によって軌道上のバラストが跳ね上がり床下機器を損傷するのを抑制している。




【特許文献1】特開2006-117218号公報

産業上の利用分野


この発明は、移動体が移動するときにこの移動体の表面への着氷雪を抑制する移動体の着氷雪抑制構造に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
移動体が移動するときにこの移動体の表面への着氷雪を抑制する移動体の着氷雪抑制構造であって、
前記移動体の側面に沿って前記着氷雪の予測される領域に向かう気流をこの領域の側方に誘導する気流誘導部を備え、
前記気流誘導部は、
前記着氷雪の予測される領域が車両の台車部であるときに、この台車部の上流方に配置されており、この台車部に向かう気流をこの台車部の側方に誘導し、
上流側から下流側に向かって外側に突出する凹状の湾曲面と、
前記凹状の湾曲面と連続して上流側から下流側に向かって外側に突出する凸状の湾曲面と、
上流側から下流側に向かって内側に傾斜する平面状の傾斜面とを備えること、
を特徴とする移動体の着氷雪抑制構造。

【請求項2】
移動体が移動するときにこの移動体の表面への着氷雪を抑制する移動体の着氷雪抑制構造であって、
前記移動体の側面に沿って前記着氷雪の予測される領域に向かう気流をこの領域の側方に誘導する気流誘導部を備え、
前記気流誘導部は、
前記着氷雪の予測される領域が車両の台車部であるときに、この台車部の上流方に配置されており、この台車部に向かう気流をこの台車部の側方に誘導し、
上流側から下流側に向かって外側に突出するプラウ状の湾曲面を備えること、
を特徴とする移動体の着氷雪抑制構造。

【請求項3】
移動体が移動するときにこの移動体の表面への着氷雪を抑制する移動体の着氷雪抑制構造であって、
前記移動体の側面に沿って前記着氷雪の予測される領域に向かう気流をこの領域の側方に誘導する気流誘導部を備え、
前記気流誘導部は、
前記着氷雪の予測される領域が車両の床下機器であるときに、この床下機器の上流方に配置されており、この床下機器に向かう気流をこの床下機器の側方に誘導し、
上流側から下流側に向かって外側に突出する凹状の湾曲面と、
前記凹状の湾曲面と連続して上流側から下流側に向かって外側に突出する凸状の湾曲面と、
上流側から下流側に向かって内側に傾斜する平面状の傾斜面とを備えること、
を特徴とする移動体の着氷雪抑制構造。

【請求項4】
移動体が移動するときにこの移動体の表面への着氷雪を抑制する移動体の着氷雪抑制構造であって、
前記移動体の側面に沿って前記着氷雪の予測される領域に向かう気流をこの領域の側方に誘導する気流誘導部を備え、
前記気流誘導部は、
前記着氷雪の予測される領域が車両の床下機器であるときに、この床下機器の上流方に配置されており、この床下機器に向かう気流をこの床下機器の側方に誘導し、
上流側から下流側に向かって外側に突出するプラウ状の湾曲面を備えること、
を特徴とする移動体の着氷雪抑制構造。

【請求項5】
請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の移動体の着氷雪抑制構造において、
前記気流誘導部は、前記移動体が鉄道車両であるときに、この鉄道車両の側面に沿って前記着氷雪の予測される領域に向かう気流をこの領域の側方に誘導すること、
を特徴とする移動体の着氷雪抑制構造。

【請求項6】
移動体が移動するときにこの移動体の表面への着氷雪を抑制する移動体の着氷雪抑制構造であって、
前記移動体の表面に沿って前記着氷雪の予測される領域に向かう気流をこの領域の側方に誘導する第1の気流誘導部と、
前記第1の気流誘導部によって巻き込まれて前記領域に向かう気流をこの領域の側方に誘導する第2の気流誘導部と、
を備える移動体の着氷雪抑制構造。

【請求項7】
請求項に記載の移動体の着氷雪抑制構造において、
前記第1の気流誘導部は、前記着氷雪の予測される領域が前記移動体の凹凸部であるときに、この凹凸部に向かう気流をこの凹凸部の側方に誘導し、
前記第2の気流誘導部は、前記第1の気流誘導部によって巻き込まれて前記凹凸部に向かう気流をこの凹凸部の側方に誘導すること、
を特徴とする移動体の着氷雪抑制構造。

【請求項8】
請求項に記載の移動体の着氷雪抑制構造において、
前記第1の気流誘導部は、前記凹凸部が車両の台車部であるときに、この台車部の上流方に配置されており、
前記第2の気流誘導部は、前記第1の気流誘導部の下流方に配置されていること、
を特徴とする移動体の着氷雪抑制構造。

【請求項9】
請求項に記載の移動体の着氷雪抑制構造において、
前記第1の気流誘導部は、前記凹凸部が車両の床下機器であるときに、この床下機器の上流方に配置されており、
前記第2の気流誘導部は、前記第1の気流誘導部の下流方に配置されていること、
を特徴とする移動体の着氷雪抑制構造。

【請求項10】
請求項から請求項までのいずれか1項に記載の移動体の着氷雪抑制構造において、
前記第1の気流誘導部は、
上流側から下流側に向かって外側に傾斜する平面状の第1の傾斜面と、
前記第1の傾斜面と連続して上流側から下流側に向かって内側に傾斜する平面状の第2の傾斜面とを備えること、
を特徴とする移動体の着氷雪抑制構造。

【請求項11】
請求項から請求項までのいずれか1項に記載の移動体の着氷雪抑制構造において、
前記第1の気流誘導部は、
上流側から下流側に向かって外側に突出する凹状の湾曲面と、
前記凹状の湾曲面と連続して上流側から下流側に向かって外側に突出する凸状の湾曲面と、
上流側から下流側に向かって内側に傾斜する平面状の傾斜面とを備えること、
を特徴とする移動体の着氷雪抑制構造。

【請求項12】
請求項から請求項までのいずれか1項に記載の移動体の着氷雪抑制構造において、
前記第1の気流誘導部は、
上流側から下流側に向かって外側に突出する凹状の湾曲面と、
前記凹状の湾曲面と連続して上流側から下流側に向かって内側に傾斜する平面状の傾斜面とを備えること、
を特徴とする移動体の着氷雪抑制構造。

【請求項13】
請求項から請求項までのいずれか1項に記載の移動体の着氷雪抑制構造において、
前記第1の気流誘導部は、上流側から下流側に向かって外側に突出するプラウ状の湾曲面を備えること、
を特徴とする移動体の着氷雪抑制構造。

【請求項14】
請求項から請求項までのいずれか1項に記載の移動体の着氷雪抑制構造において、
前記第1の気流誘導部は、
上流側から下流側に向かって外側に傾斜し、かつ、下流側から上流側に向かって斜め下方に傾斜する平面状の第1の傾斜面と、
前記第1の傾斜面と連続して下流側から上流側に向かって斜め下方に傾斜する平面状の第2の傾斜面とを備えること、
を特徴とする移動体の着氷雪抑制構造。

【請求項15】
請求項から請求項14までのいずれか1項に記載の移動体の着氷雪抑制構造において、
前記第2の気流誘導部は、上流側から下流側に向かって外側に傾斜する平面状の傾斜面を備えること、
を特徴とする移動体の着氷雪抑制構造。

【請求項16】
請求項から請求項14までのいずれか1項に記載の移動体の着氷雪抑制構造において、
前記第2の気流誘導部は、
上流側から下流側に向かって外側に傾斜する平面状の第1の傾斜面と、
前記第1の傾斜面と連続して上流側から下流側に向かって内側に傾斜する平面状の第2の傾斜面とを備えること、
を特徴とする移動体の着氷雪抑制構造。

【請求項17】
請求項から請求項16までのいずれか1項に記載の移動体の着氷雪抑制構造において、
前記第1及び前記第2の気流誘導部は、前記移動体が鉄道車両であるときに、この鉄道車両の側面に沿って前記着氷雪の予測される領域に向かう気流をこの領域の側方に誘導すること、
を特徴とする移動体の着氷雪抑制構造。
産業区分
  • 鉄道
国際特許分類(IPC)
画像

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JP2007226114thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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