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短絡支援装置及び短絡支援方法 コモンズ

国内特許コード P110006298
掲載日 2011年12月20日
出願番号 特願2008-111997
公開番号 特開2008-207808
登録番号 特許第4727686号
出願日 平成20年4月23日(2008.4.23)
公開日 平成20年9月11日(2008.9.11)
登録日 平成23年4月22日(2011.4.22)
発明者
  • 長田 実
  • 渡邉 朝紀
  • 福田 光芳
  • 中村 英男
出願人
  • 公益財団法人鉄道総合技術研究所
発明の名称 短絡支援装置及び短絡支援方法 コモンズ
発明の概要

【課題】レール間を確実に短絡させるための短絡支援装置等を提供する。
【解決手段】2本のレールr1,r2上を走行する鉄道車両用台車10の前側及び後側に設置される車軸20a,20bの左端部間及び右端部間に、電源部30a,30bがそれぞれ接続されている。この電源部30a,30bは、同期制御され、交流電源により左右の車軸端間にそれぞれ電圧を印加する。これにより、各車輪70a,70b,70c,70dが接触するレール面に形成された酸化被膜を破壊させることができ、各車輪の車輪踏面とレールr1,r2間の短絡不良を防止することができる。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


従来から、列車運行の保安装置として、軌道回路を利用して列車が在線するか否かを検知する列車検知装置が実用化されている。この列車検知装置は、軌道回路内に車両が進入した際に、当該車両の車輪及び車軸によって左右のレール間が短絡されることにより、軌道回路の送端側から送信された信号の軌道回路の受端側での受信レベルが小さくなることを利用して、軌道回路内に車両が在線していることを検知する。



従って、上記した列車検知装置により軌道回路内の列車を検知するためには、車輪及び車軸により左右のレール間を確実に短絡させる必要がある。ところが、例えば、車輪踏面及びレール頭頂面の状態や車両の重量等によって、左右のレール間の短絡状態が不十分となり、列車を検知できない場合があった。



具体的には、例えば、車輪と接触するレール面に形成された、粉塵、油、錆等による絶縁性の被膜により、車輪踏面とレール間の電気的な接触抵抗(短絡抵抗)が増大する結果、短絡不良が起こる。



また、車両の重量が軽くなると、レールとの接触圧力が小さくなるため、短絡抵抗が大きくなり被膜を破壊しにくくなる。この様な軽量車両の問題点を改善するため、例えば、保守用車両等の軽量車両において、車軸に電流を誘起する誘起手段を設け、レール面に形成された錆等の絶縁層を破壊することにより、レール間を的確に短絡させる列車検知装置が知られている(特許文献1参照。)。



具体的には、車軸の回りにコアを設けてコイルを巻回するとともに、そのコイルに交流電流を印加することにより車軸に誘起電流を発生させ、台車の前位及び後位に設置される前後の車軸と、各車軸に固定された車輪と、2本のレールとで形成される閉ループに電流を流すことにより、レール面に形成された絶縁層を破壊してレール間を短絡させる。

【特許文献1】特開2001-328532号公報

産業上の利用分野


本発明は、軌道回路の短絡を支援する短絡支援装置等に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
左右のレールを短絡可能な導電性の車輪及び車軸でなる輪軸を前位及び後位それぞれに有する鉄道車両用台車の前後の車軸の左端部間に所定の電圧を印加する印加手段を備え、この印加手段による電圧印加により、(1)前位の車軸の左端部と左側のレールと後位の車軸の左端部とを通る左側の閉ループ回路、及び、(2)前位及び後位それぞれの車軸を通じて右端部に電流が流れることによる前位の車軸の右端部と右側のレールと後位の車軸の右端部とを通る右側の閉ループ回路を並列に形成することで、前位輪軸及び後位輪軸それぞれにおける車輪踏面とレール間の短絡抵抗を低減させ、前位輪軸及び後位輪軸それぞれによる左右のレールの短絡の確実性を向上させることを特徴とする短絡支援装置。

【請求項2】
左右のレールを短絡可能な導電性の車輪及び車軸でなる輪軸を前位及び後位それぞれに有する鉄道車両用台車の前後の車軸の右端部間に所定の電圧を印加する印加手段を備え、この印加手段による電圧印加により、(1)前位の車軸の右端部と右側のレールと後位の車軸の右端部とを通る右側の閉ループ回路、及び、(2)前位及び後位それぞれの車軸を通じて左端部に電流が流れることによる前位の車軸の左端部と左側のレールと後位の車軸の左端部とを通る左側の閉ループ回路を並列に形成することで、前位輪軸及び後位輪軸それぞれにおける車輪踏面とレール間の短絡抵抗を低減させ、前位輪軸及び後位輪軸それぞれによる左右のレールの短絡の確実性を向上させることを特徴とする短絡支援装置。

【請求項3】
左右のレールを短絡可能な導電性の車輪及び車軸でなる輪軸を前位及び後位それぞれに有する鉄道車両用台車の前後の車軸の右端部間及び左端部間に同電圧の電圧を印加する印加手段を備え、この印加手段による電圧印加により、(1)前位の車軸の右端部と右側のレールと後位の車軸の右端部とを通る右側の閉ループ回路、及び、(2)前位の車軸の左端部と左側のレールと後位の車軸の左端部とを通る左側の閉ループ回路を並列に形成することで、前位輪軸及び後位輪軸それぞれにおける車輪踏面とレール間の短絡抵抗を低減させ、前位輪軸及び後位輪軸それぞれによる左右のレールの短絡の確実性を向上させることを特徴とする短絡支援装置。

【請求項4】
前記印加手段によって発生する電流量又は電圧値を検出する検出手段と、
前記検出手段による検出結果に基づいて左右のレール間の短絡状態を判別する判別手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の短絡支援装置。

【請求項5】
左右のレールを短絡可能な導電性の車輪及び車軸でなる輪軸を前位及び後位それぞれに有する鉄道車両用台車の前位の車軸の左端部間に所定の電圧を印加することにより、(1)前位の車軸の左端部と左側のレールと後位の車軸の左端部とを通る左側の閉ループ回路、及び、(2)前位及び後位それぞれの車軸を通じて右端部に電流が流れることによる前位の車軸の右端部と右側のレールと後位の車軸の右端部とを通る右側の閉ループ回路を並列に形成することで、前位輪軸及び後位輪軸それぞれにおける車輪踏面とレール間の短絡抵抗を低減させ、前位輪軸及び後位輪軸それぞれによる左右のレールの短絡の確実性を向上させる短絡支援方法。

【請求項6】
左右のレールを短絡可能な導電性の車輪及び車軸でなる輪軸を前位及び後位それぞれに有する鉄道車両用台車の前位の車軸の右端部間に所定の電圧を印加することにより、(1)前位の車軸の右端部と右側のレールと後位の車軸の右端部とを通る右側の閉ループ回路、及び、(2)前位及び後位それぞれの車軸を通じて左端部に電流が流れることによる前位の車軸の左端部と左側のレールと後位の車軸の左端部とを通る左側の閉ループ回路を並列に形成することで、前位輪軸及び後位輪軸それぞれにおける車輪踏面とレール間の短絡抵抗を低減させ、前位輪軸及び後位輪軸それぞれによる左右のレールの短絡の確実性を向上させる短絡支援方法。

【請求項7】
左右のレールを短絡可能な導電性の車輪及び車軸でなる輪軸を前位及び後位それぞれに有する鉄道車両用台車の前位の車軸の左端部間及び右端部間に同電圧の電圧を印加することにより、(1)前位の車軸の右端部と右側のレールと後位の車軸の右端部とを通る右側の閉ループ回路、及び、(2)前位の車軸の左端部と左側のレールと後位の車軸の左端部とを通る左側の閉ループ回路を並列に形成することで、前位輪軸及び後位輪軸それぞれにおける車輪踏面とレール間の短絡抵抗を低減させ、前位輪軸及び後位輪軸それぞれによる左右のレールの短絡の確実性を向上させる短絡支援方法。
産業区分
  • その他通信
国際特許分類(IPC)
画像

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JP2008111997thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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