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アレルギー性鼻炎治療剤のスクリーニング方法およびその利用 コモンズ 新技術説明会 外国出願あり

国内特許コード P110006372
掲載日 2011年12月26日
出願番号 特願2011-211159
公開番号 特開2013-070653
登録番号 特許第5800263号
出願日 平成23年9月27日(2011.9.27)
公開日 平成25年4月22日(2013.4.22)
登録日 平成27年9月4日(2015.9.4)
発明者
  • 善本 知広
出願人
  • 学校法人兵庫医科大学
発明の名称 アレルギー性鼻炎治療剤のスクリーニング方法およびその利用 コモンズ 新技術説明会 外国出願あり
発明の概要 【課題】ヒトのアレルギー性鼻炎に酷似した病態を示すモデル動物、およびこれを用いたアレルギー性鼻炎治療剤のスクリーニング方法並びにその利用を提供する。
【解決手段】内因性インターロイキン33を有するヒト以外のモデル動物をブタクサ花粉で感作した後に、ブタクサ花粉を当該モデル動物の鼻腔内に投与することによって得られることを特徴とするアレルギー性鼻炎モデル動物。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


アレルギー性鼻炎患者は先進国を中心に増加の一途にある。患者数は世界中で推定5億人を超えており、わが国でも国民の約30%がアレルギー性鼻炎に罹患しているとの報告がある。



米国、欧州諸国においては、アレルギー性鼻炎の原因アレルゲンの約50%はブタクサ花粉である(以下、ブタクサ花粉を「RW」と称する場合もある)。アレルギー性鼻炎は、それ単独では重篤な健康被害を伴うものではないが、例えば喘息患者の約4割がアレルギー性鼻炎を合併しており、アレルギー性鼻炎の病態解明は喘息をコントロールする上で非常に重要である。



アレルギー性鼻炎は、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりを三主徴とする代表的なI型アレルギーであるが、その発症機序は未だ不明な点が多い。例えば、本発明者はアレルギー性鼻炎患者では血清インターロイキン33(以下、インターロイキン33を「IL-33」と称する)が高値を示し、IL-33遺伝子領域にスギ花粉症と相関のある遺伝子多型が存在することを明らかにしているが(非特許文献1)、ヒトのアレルギー性鼻炎の症状に酷似した症状を示すモデル動物が存在していないため、アレルギー性鼻炎の発症機序は未だ明らかになっていない。



また、IL-33については、非特許文献1の他、例えば、IL-33を含むcaspase I-依存性サイトカインの特異的阻害剤を投与することによる慢性神経変性障害の治療(特許文献1)、IL-33特異的結合性組成物を用いた喘息の治療方法(特許文献2)、対象からの試料におけるST2、IL-33またはその両方のバイオマーカーレベルを決定する段階を含む、致死性の予測および重大な疾患の検出を行う方法(特許文献3)、有効量のIL-33 レセプター複合体のIL-33 のアゴニストまたはアンタゴニストを投与する工程を含む、喘息またはアレルギーを調節する方法(特許文献4)などが知られている。



さらに、非特許文献2には、IL-33などが「自然型アレルギー」および「獲得性アレルギー」に関与するサイトカインであることが開示されており、非特許文献3、4にはブタクサ花粉特異的アレルギー性結膜炎モデルマウスの作製と結膜炎に対するIL-33の病因的役割の解析について開示されている。

産業上の利用分野


本発明はアレルギー性鼻炎モデル動物、アレルギー性鼻炎治療剤のスクリーニング方法およびその利用に関する。特に、ブタクサ花粉で感作し、ブタクサ花粉を鼻腔内投与することにより作製されたアレルギー性鼻炎モデル動物、およびこれを用いたアレルギー性鼻炎治療剤のスクリーニング方法並びにその利用に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
アレルギー性鼻炎モデル動物に被検物質を投与し、アレルギー性鼻炎の改善効果を検定する工程を含み、
当該アレルギー性鼻炎の改善効果を検定する工程が、上記被検物質を投与する前の上記アレルギー性鼻炎モデル動物の鼻汁中におけるインターロイキン33の量と、上記被検物質を投与した後の上記アレルギー性鼻炎モデル動物の鼻汁中におけるインターロイキン33の量とを比較する工程を含み、
当該アレルギー性鼻炎モデル動物は、鼻粘膜上皮細胞核内にインターロイキン33を含有するヒト以外の哺乳動物をブタクサ花粉で感作した後に、ブタクサ花粉を当該モデル動物の鼻腔内に投与することによって得られることを特徴とする、アレルギー性鼻炎治療剤のスクリーニング方法。

【請求項2】
上記アレルギー性鼻炎モデル動物は、鼻粘膜上皮細胞の核内におけるインターロイキン33の量が、ブタクサ花粉を鼻腔内投与する前の鼻粘膜上皮細胞の核内におけるインターロイキン33の量よりも少ないことを特徴とする、請求項1に記載のアレルギー性鼻炎治療剤のスクリーニング方法。

【請求項3】
上記アレルギー性鼻炎モデル動物は、インターロイキン33を中和することによって、アレルギー性鼻炎の症状が改善されることを特徴とする、請求項1または2に記載のアレルギー性鼻炎治療剤のスクリーニング方法。

【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の方法を行うためのアレルギー性鼻炎治療剤のスクリーニングキットであって、
被検物質を投与したアレルギー性鼻炎モデル動物の鼻汁を採取する鼻汁採取手段と、上記鼻汁に含まれるインターロイキン33の定量を行うための検体を調製するために用いられる検体調製手段とを備えることを特徴とする、アレルギー性鼻炎治療剤のスクリーニングキット。

【請求項5】
アレルギー性鼻炎モデル動物に被検物質を投与し、アレルギー性鼻炎の改善効果を検定する工程を含み、
当該アレルギー性鼻炎の改善効果を検定する工程が、上記被検物質を投与する前の上記アレルギー性鼻炎モデル動物の鼻汁中におけるインターロイキン33の量と、上記被検物質を投与した後の上記アレルギー性鼻炎モデル動物の鼻汁中におけるインターロイキン33の量とを比較する工程を含み、
当該アレルギー性鼻炎モデル動物は、鼻粘膜上皮細胞核内にインターロイキン33を含有するヒト以外の哺乳動物をブタクサ花粉で感作した後に、ブタクサ花粉を当該モデル動物の鼻腔内に投与することによって得られることを特徴とする、アレルギー性鼻炎治療剤の治療効果判定方法。

【請求項6】
上記アレルギー性鼻炎モデル動物は、鼻粘膜上皮細胞の核内におけるインターロイキン33の量が、ブタクサ花粉を鼻腔内投与する前の鼻粘膜上皮細胞の核内におけるインターロイキン33の量よりも少ないことを特徴とする、請求項5に記載のアレルギー性鼻炎治療剤の治療効果判定方法。

【請求項7】
上記アレルギー性鼻炎モデル動物は、インターロイキン33を中和することによって、アレルギー性鼻炎の症状が改善されることを特徴とする、請求項5または6に記載のアレルギー性鼻炎治療剤の治療効果判定方法。

【請求項8】
上記アレルギー性鼻炎の改善効果を検定する工程は、上記比較する工程の後に、上記被検物質を投与する前の上記アレルギー性鼻炎モデル動物の鼻汁中におけるインターロイキン33の量と比較して、上記被検物質を投与した後の上記アレルギー性鼻炎モデル動物の鼻汁中におけるインターロイキン33の量が有意に低ければ、当該被検物質にはアレルギー性鼻炎の改善効果があると判断する工程を含んでいることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載のアレルギー性鼻炎治療剤のスクリーニング方法。

【請求項9】
上記アレルギー性鼻炎の改善効果を検定する工程は、上記比較する工程の後に、上記被検物質を投与する前の上記アレルギー性鼻炎モデル動物の鼻汁中におけるインターロイキン33の量と比較して、上記被検物質を投与した後の上記アレルギー性鼻炎モデル動物の鼻汁中におけるインターロイキン33の量が有意に低ければ、当該被検物質にはアレルギー性鼻炎の改善効果があると判断する工程を含んでいることを特徴とする、請求項5から7のいずれか1項に記載のアレルギー性鼻炎治療剤の治療効果判定方法。
産業区分
  • 畜産
  • 試験、検査
  • 微生物工業
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2011211159thum.jpg
出願権利状態 登録


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