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青果物の鮮度評価方法および鮮度評価用プライマーセット

国内特許コード P110006377
掲載日 2011年12月27日
出願番号 特願2010-117512
公開番号 特開2011-244692
登録番号 特許第5652778号
出願日 平成22年5月21日(2010.5.21)
公開日 平成23年12月8日(2011.12.8)
登録日 平成26年11月28日(2014.11.28)
発明者
  • 永田 雅靖
出願人
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 青果物の鮮度評価方法および鮮度評価用プライマーセット
発明の概要 【課題】青果物の鮮度に関連した遺伝子を同定し、該遺伝子の発現を検出することによって、青果物の鮮度を迅速かつ簡便に評価する手段を提供すること。
【解決手段】サブトラクションクローニングにより得られた貯蔵前後で発現量に差のある遺伝子から鮮度マーカー遺伝子を同定し、被検青果物試料から調製したcDNAを鋳型として同定した鮮度マーカー遺伝子をPCR法により増幅し、得られた増幅産物のパターンを解析して、該被検青果物の鮮度を評価する方法、ならびに同定した鮮度マーカー遺伝子を増幅できるオリゴヌクレオチドで構成される青果物の鮮度評価用プライマーセット。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


従来から、青果物の鮮度を評価するには、色、つやなどの外観で主観的に判断する方法、または、クロロフィルやビタミンC、糖、有機酸、アミノ酸などの収穫後に変動する成分の含量を測定する方法により行われていた。



青果物の中でも鮮度低下が問題となる葉菜類の場合、葉の黄化は、鮮度低下の良い指標であるが、発生までに時間がかかり、黄化していない野菜が、どの程度の鮮度であるのかを推定することは非常に困難である。また、「しなび」は、冷水等への浸漬による蘇生操作によって外観上は回復させることができるが、その際の吸水によって内容成分が薄まるため、外観のみで鮮度を評価すると、鮮度の評価を見誤る可能性が大きい。また、ビタミンCやクロロフィル等の収穫時の含量は、栽培する季節や収穫時の大きさ、収穫の時刻等によって大きく異なることが知られている。さらに、収穫された青果物は、栽培されていた時とは異なって、光合成に必要な光、水、養分の供給が絶たれるが、自身の持つ水分や養分を使って生命活動を続け、様々な成分が変化していくことから、成分の含量から鮮度を決めることも適切ではない。



これらのことから、官能評価に頼るのではなく、定量的に青果物の鮮度を評価する方法として、青果物に含まれる脂質過酸化物当量とリン脂質当量と糖脂質当量とを定量し、定量された当量から流通中の積算温度と高い相関を有する鮮度値を算出し、その鮮度値に基づいて青果物の評価する方法が報告されている(特許文献1)。しかしながら、本方法は、分析操作が煩雑な上、葉の黄化など、青果物の鮮度低下に伴う生理変化との関連は確認されていない。



一方、これまで青果物の鮮度評価を上記のような外観や特定成分の含量に基づいて行うのではなく、青果物の鮮度変化に伴って発現量が変化する遺伝子を同定するとともに、それらの遺伝子の発現パターンに基づいて行う方法は報告されていない。

産業上の利用分野


本発明は、青果物の鮮度に関連する遺伝子をマーカーとして用いる青果物の鮮度評価方法、および当該方法に用いる青果物の鮮度評価用プライマーセットに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
被検ニラ試料から調製したcDNAを鋳型とし、ALT_R68(配列番号1)、ALT_A85(配列番号2)、ALT_F04(配列番号3)、ALT_F24(配列番号4)の2種以上の遺伝子をマルチプレックスPCR法により増幅し、得られた増幅産物のパターンを解析することを特徴とする、ニラの鮮度評価方法

【請求項2】
以下の(A)~(D)のプライマーセットの2種以上を用いてマルチプレックスPCRを行うことを特徴とする、請求項に記載の方法。
(A)配列番号5に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドと配列番号6に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドとから構成されるALT_R68増幅用プライマーセット
(B)配列番号7に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドと配列番号8に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドプライマーとから構成されるALT_A85増幅用プライマーセット
(C)配列番号9に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドと配列番号10に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドとから構成されるALT_F04増幅用プライマーセット
(D)配列番号11に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドと配列番号12に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドとから構成されるALT_F24増幅用プライマーセット

【請求項3】
被検ホウレンソウ試料から調製したcDNAを鋳型とし、SO_R141(配列番号13)、SO_F325(配列番号14)、SO_F167(配列番号15)、SO_F188(配列番号16)の2種以上の遺伝子をマルチプレックスPCR法により増幅し、得られた増幅産物のパターンを解析することを特徴とする、ホウレンソウの鮮度評価方法

【請求項4】
以下の(E)~(H)のプライマーセットの2種以上を用いてマルチプレックスPCRを行うことを特徴とする、請求項に記載の方法。
(E)配列番号17に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドと配列番号18に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドとから構成されるSO_R141増幅用プライマーセット
(F)配列番号19に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドと配列番号20に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドプライマーとから構成されるSO_F325増幅用プライマーセット
(G)配列番号21に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドと配列番号22に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドとから構成されるSO_F167増幅用プライマーセット
(H)配列番号23に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドと配列番号24に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドとから構成されるSO_F188増幅用プライマーセット

【請求項5】
被検ブロッコリー試料から調製したcDNAを鋳型とし、BO_F106(配列番号25)、BO_F361(配列番号26)、BO_F367(配列番号27)の2種以上の遺伝子をマルチプレックスPCR法により増幅し、得られた増幅産物のパターンを解析することを特徴とする、ブロッコリーの鮮度評価方法

【請求項6】
以下の(I)~(K)のプライマーセットの2種以上を用いてマルチプレックスPCRを行うことを特徴とする、請求項に記載の方法。
(I)配列番号28に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドと配列番号29に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドとから構成されるBO_F106増幅用プライマーセット
(J)配列番号30に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドと配列番号31に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドプライマーとから構成されるBO_F361増幅用プライマーセット
(K)配列番号32に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドと配列番号33に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドとから構成されるBO_F367増幅用プライマーセット

【請求項7】
以下の(A)~(D)を含む、ニラの鮮度評価用プライマーセット。
(A)配列番号5に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドと配列番号6に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドとから構成されるALT_R68増幅用プライマーセット
(B)配列番号7に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドと配列番号8に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドプライマーとから構成されるALT_A85増幅用プライマーセット
(C)配列番号9に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドと配列番号10に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドとから構成されるALT_F04増幅用プライマーセット
(D)配列番号11に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドと配列番号12に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドとから構成されるALT_F24増幅用プライマーセット

【請求項8】
請求項に記載のプライマーセットの全てを含む、ニラの鮮度評価用キット。

【請求項9】
以下の(E)~(H)を含む、ホウレンソウの鮮度評価用プライマーセット。
(E)配列番号17に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドと配列番号18に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドとから構成されるSO_R141増幅用プライマーセット
(F)配列番号19に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドと配列番号20に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドプライマーとから構成されるSO_F325増幅用プライマーセット
(G)配列番号21に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドと配列番号22に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドとから構成されるSO_F167増幅用プライマーセット
(H)配列番号23に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドと配列番号24に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドとから構成されるSO_F188増幅用プライマーセット

【請求項10】
請求項に記載のプライマーセットの全てを含む、ホウレンソウの鮮度評価用キット。

【請求項11】
以下の(I)~(K)を含む、ブロッコリーの鮮度評価用プライマーセット。
(I)配列番号28に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドと配列番号29に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドとから構成されるBO_F106増幅用プライマーセット
(J)配列番号30に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドと配列番号31に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドプライマーとから構成されるBO_F361増幅用プライマーセット
(K)配列番号32に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドと配列番号33に示す塩基配列を含むオリゴヌクレオチドとから構成されるBO_F367増幅用プライマーセット

【請求項12】
請求項11に記載のプライマーセットの全てを含む、ブロッコリーの鮮度評価用キット。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録


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