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新規間葉系幹細胞

国内特許コード P120006517
整理番号 S2011-0770-N0
掲載日 2012年1月23日
出願番号 特願2011-111873
公開番号 特開2012-239411
登録番号 特許第4859078号
出願日 平成23年5月18日(2011.5.18)
公開日 平成24年12月10日(2012.12.10)
登録日 平成23年11月11日(2011.11.11)
発明者
  • 窪木 拓男
  • 大野 充昭
  • 園山 亘
  • 中島 隆
  • 笈田 育尚
出願人
  • 国立大学法人 岡山大学
発明の名称 新規間葉系幹細胞
発明の概要


【課題】簡便に細胞を採取することができ、かつ効果的な分化能を示す新規間葉系幹細胞を提供する。さらには、前記新規間葉系幹細胞の選別方法を提供する。
【解決手段】抜歯窩より採取した肉芽組織由来の細胞から選別された新規間葉系幹細胞による。新規間葉系幹細胞は、抜歯窩より採取した肉芽組織を培養し、形成された細胞コロニーを収集することにより選別される。従来の方法に比べて、容易に細胞を採取することができ、提供者にとって負担が少ない。また、本発明の抜歯窩より採取した肉芽組織由来の細胞は、骨髄由来の細胞に比べてコロニー形成能が高く、より効率的に間葉系幹細胞又は前駆細胞が採取可能である。さらに、一度採取した抜歯窩から何度も同じ特性を有する細胞を採取することができる。
【選択図】図8

従来技術、競合技術の概要


歯槽膿漏、歯周病や抜歯後の歯槽骨の吸収等により、歯槽骨が失われる場合があり、歯槽骨再生治療として、骨移植や特殊なタンパク質、コラーゲン膜などの骨補填財等を用いる方法が試みられている。また、腸骨骨髄由来並びに歯槽骨骨髄由来間葉系幹細胞を用いた歯槽骨再生療法なども試みられている。再生医療の治療や研究目的の細胞源としては、間葉系幹細胞(MSC: Mesenchymal stem cell)が広く用いられている。間葉系幹細胞は、増殖能が高く、軟骨・筋肉・肝細胞・神経細胞・心筋細胞・血管内皮細胞等、種々の細胞に分化することが知られている。間葉系幹細胞は、主に腸骨骨髄由来又は歯槽骨骨髄由来間葉系幹細胞から取得される。しかしながら、骨髄採取を安全に行うには、術者のある程度のトレーニングを必要とする。また、局所麻酔下で骨髄採取を行っても、患者は強い痛みを感じることが多く、骨髄穿刺による感染の危険性もある。



また、人工多能性幹細胞(iPS細胞)が、拒絶反応や倫理的問題を回避できる再生医療に利用可能な細胞として期待が高まっている。しかし、遺伝子導入に起因する細胞の癌化等、安全性についての問題など、解決しなければならない課題が多く残されている。



そこで、近年口腔組織から間葉系幹細胞を採取する方法が試みられている。例えば、ヒト歯乳頭由来の間葉系幹細胞を用いる方法が開示されている(特許文献1)。しかし、特許文献1の方法は、歯胚を摘出するために、顎骨削除など外科的侵襲を伴う大がかりな手術を行う必要がある。例えば歯髄から幹細胞を採取することについては、非特許文献1(S.Gronthos et al. (2000); PNAS)、非特許文献2(M.Miura et al. (2003); PNAS)等にも報告されている。さらに、歯髄から間葉系幹細胞を分離する方法について、特許文献2に開示がある。特許文献2では、歯髄から間葉系幹細胞を分離するのに有用な細胞表面抗原を特異的に検出することにより、夾雑細胞のコンタミネーションを防ぎかつ短時間で分離することが可能な方法を見出している。しかしながら上記方法は歯髄を採取し、さらに間葉系幹細胞を分離したのちに、分離した細胞を培養して幹細胞を取得する方法であり、効率的とはいい難い。そこで、簡便に細胞を採取することができ、かつ効果的に分化能を示す幹細胞の選別方法が望まれている。

産業上の利用分野


本発明は、再生医療に応用可能な新規間葉系幹細胞に関する。さらには、前記新規間葉系幹細胞の選別方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
抜歯窩より採取された肉芽組織であって、抜歯後10日までに形成された肉芽組織を単一細胞とし、15%血清含有αMEM培地を含む細胞コロニー形成用培地で培養し、形成した細胞コロニーを収集する工程を含む再生医療用間葉系幹細胞の調製方法。

【請求項2】
抜歯後3日までに形成された肉芽組織を単一細胞とし、15%血清含有αMEM培地を含む細胞コロニー形成用培地で培養し、形成した細胞コロニーを収集する工程を含む、請求項1に記載の再生医療用間葉系幹細胞の調製方法。

【請求項3】
抜歯窩より採取された肉芽組織を単一細胞とし、15%血清含有αMEM培地を含む細胞コロニー形成用培地で7~21日間培養し、形成した細胞コロニーを収集する工程を含む、請求項1又は2に記載の再生医療用間葉系幹細胞の調製方法。

【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の再生医療用間葉系幹細胞の調製方法により調製した再生医療用間葉系幹細胞を、骨補填材と混合し又は足場材に播種する工程を含む、骨形成用再生医療用組成物の調製方法。

【請求項5】
骨補填材が、β-リン酸三カルシウムである、請求項4に記載の骨形成用再生医療用組成物の調製方法。

【請求項6】
足場材が、セラミックス、金属材料、生体吸収性又は非吸収性ポリマーから選択されるいずれかである請求項4に記載の骨形成用再生医療用組成物の調製方法。
産業区分
  • 液体燃料・油脂
  • 治療衛生
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2011111873thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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