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腎臓・泌尿器疾患の診断方法 コモンズ

国内特許コード P120006532
整理番号 06027JP
掲載日 2012年1月30日
出願番号 特願2008-522619
登録番号 特許第5481662号
出願日 平成19年6月28日(2007.6.28)
登録日 平成26年2月28日(2014.2.28)
国際出願番号 JP2007062982
国際公開番号 WO2008001840
国際出願日 平成19年6月28日(2007.6.28)
国際公開日 平成20年1月3日(2008.1.3)
優先権データ
  • 特願2006-177730 (2006.6.28) JP
発明者
  • 今村 隆寿
出願人
  • 国立大学法人 熊本大学
発明の名称 腎臓・泌尿器疾患の診断方法 コモンズ
発明の概要 本発明の目的は、腎臓・泌尿器疾患との特異性が高く、かつ患者に与える侵襲が少ないことを特徴とする腎臓・泌尿器疾患の診断方法及び診断キットを提供することである。本発明によれば、尿中のプロテアーゼ活性を複数の基質を用いて測定し、当該基質に対するプロテアーゼ活性のパターンを分析することを含む、腎臓・泌尿器疾患の診断方法が提供される。
従来技術、競合技術の概要



腎臓は一日に約1700リットルの血液を濾過し尿1リットルを産生する。これにより老廃物排泄、水と塩分濃度調節、血漿の適切なpHの維持行い、さらにエリスロポエチンなどの生理的に必要な物質を産生して生体維持のために供給している。腎臓は沈黙の臓器といわれ、肝臓と同様に病気がかなり進行し予備能力を越えて機能低下が起こって初めて症状が出現するので、症状が出現した時点では腎臓の状態は相当重篤化している。腎臓の状態は尿成分にかなり反映されるので、腎疾患のスクリーニングとして尿蛋白質量、尿クレアチニン濃度、血尿などの検査が施行されているが、いずれも疾患との特異性は低く病気の初期段階を検出するには充分ではない。糸球体腎炎の最終診断は腎生検による腎臓組織の形態変化によって行われるが、これによる診断は原因と必ずしも一致したものではなく初期では確定診断が困難であり、しかも患者に与える侵襲が大きい。また、尿路系癌(特に膀胱癌)は尿路に露出している場合が多く、尿にはこれらの癌情報も含んでいることが充分期待されるが、尿によるこれらの癌診断の試みは未だなされていない。

産業上の利用分野



本発明は、腎臓・泌尿器疾患の診断方法及び診断キットに関する。より詳細には、本発明は、尿中のプロテアーゼ活性を測定することによって腎臓・泌尿器疾患を診断する方法、及び上記方法を行うための診断キットに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
アセチル-Phe-Arg-MCAに対する採取尿中のプロテアーゼ活性が健常者の場合よりも低下しており、アセチル-Phe-Lys-MCAに対する採取尿中のプロテアーゼ活性が健常者の場合よりも上昇しており、かつアセチル-Asn-Phe-MCA、アセチル-Tyr-Arg-MCA及びアセチル-His-Ala-MCAに対する採取尿中のプロテアーゼ活性が健常者の場合と同等であることを指標として急速進行性糸球体腎炎であると判定する(式中、MCA は、4-メチルクマリル-7-アミド基を示す)、急速進行性糸球体腎炎の検出を補助する方法。

【請求項2】
アセチル-Phe-Arg-MCA及びアセチル-Phe-Lys-MCAに対する尿プロテアーゼ活性の測定において、Phe-Argでは103以下、Phe-Lysでは12以上の場合(単位はcpu/mg creatinine)に、急速進行性糸球体腎炎であると判定する、請求項1に記載の方法。

【請求項3】
アセチル-Phe-Arg-MCAに対する採取尿中のプロテアーゼ活性が健常者の場合よりも低下しており、アセチル-Tyr-Arg-MCA及びアセチル-Phe-Lys-MCAに対する採取尿中のプロテアーゼ活性が健常者の場合よりも上昇しており、かつアセチル-Asn-Phe-MCA及びアセチル-His-Ala-MCAに対する採取尿中のプロテアーゼ活性が健常者の場合と同等であることを指標としてネフローゼ症候群であると判定する(式中、MCA は、4-メチルクマリル-7-アミド基を示す)、ネフローゼ症候群の検出を補助する方法。

【請求項4】
アセチル-Phe-Arg-MCA、アセチル-Tyr-Arg-MCA及びアセチル-Phe-Lys-MCAに対する尿プロテアーゼ活性の測定において、Phe-Argでは103以下、Phe-Lysでは12以上、Tyr-Argでは8.6以上の場合(単位はcpu/mg creatinine)に、ネフローゼ症候群であると判定する、請求項3に記載の方法。

【請求項5】
アセチル-Asn-Phe-MCA及びアセチル-Phe-Arg-MCAに対する採取尿中のプロテアーゼ活性が健常者の場合よりも低下しており、アセチル-Tyr-Arg-MCA及びアセチル-Phe-Lys-MCAに対する採取尿中のプロテアーゼ活性が健常者の場合よりも上昇しており、かつアセチル-His-Ala-MCAに対する採取尿中のプロテアーゼ活性が健常者の場合と同等であることを指標としてIgA腎症であると判定する(式中、MCA は、4-メチルクマリル-7-アミド基を示す)、IgA腎症の検出を補助する方法。

【請求項6】
アセチル-Asn-Phe-MCA、アセチル-Phe-Arg-MCA、アセチル-Tyr-Arg-MCA及びアセチル-Phe-Lys-MCAに対する尿プロテアーゼ活性の測定において、Asn-Pheでは86以下、Phe-Argでは103以下、Phe-Lysでは12以上、Tyr-Argでは8.6以上の場合(単位はcpu/mg creatinine)に、IgA腎症であると判定する請求項5に記載の方法。

【請求項7】
アセチル-Asn-Phe-MCAに対する採取尿中のプロテアーゼ活性が健常者の場合よりも低下しており、アセチル-Tyr-Arg-MCA及びアセチル-Phe-Lys-MCAに対する採取尿中のプロテアーゼ活性が健常者の場合よりも上昇しており、かつアセチル-Phe-Arg-MCA及びアセチル-His-Ala-MCAに対する採取尿中のプロテアーゼ活性が健常者の場合と同等であることを指標として慢性糸球体腎炎であると判定する(式中、MCA は、4-メチルクマリル-7-アミド基を示す)、慢性糸球体腎炎の検出を補助する方法。

【請求項8】
アセチル-Asn-Phe-MCA、アセチル-Tyr-Arg-MCA及びアセチル-Phe-Lys-MCAに対する尿プロテアーゼ活性の測定において、Asn-Pheでは86以下、Phe-Lysでは12以上、Tyr-Argでは8.6以上の場合(単位はcpu/mg creatinine)に、慢性糸球体腎炎であると判定する、請求項7に記載の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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