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抗HIVモノクローナル抗体 コモンズ

国内特許コード P120006538
整理番号 07038JP
掲載日 2012年1月30日
出願番号 特願2009-542577
登録番号 特許第5526386号
出願日 平成20年11月19日(2008.11.19)
登録日 平成26年4月25日(2014.4.25)
国際出願番号 JP2008071035
国際公開番号 WO2009066702
国際出願日 平成20年11月19日(2008.11.19)
国際公開日 平成21年5月28日(2009.5.28)
優先権データ
  • 特願2007-299083 (2007.11.19) JP
発明者
  • 松下 修三
  • 吉村 和久
出願人
  • 国立大学法人 熊本大学
発明の名称 抗HIVモノクローナル抗体 コモンズ
発明の概要 本発明によれば、以下の何れかの抗体から選択される、エイズウイルスのエンベロープ糖タンパク質gp120のV3ループを認識するモノクローナル抗体が提供される。
(a) H鎖の可変領域(VH)のアミノ酸配列として配列番号1に記載のアミノ酸配列を有し、L鎖の可変領域(VL)のアミノ酸配列として配列番号2に記載のアミノ酸配列を有する抗体;
(b) H鎖の可変領域(VH)のアミノ酸配列として配列番号3に記載のアミノ酸配列を有し、L鎖の可変領域(VL)のアミノ酸配列として配列番号4に記載のアミノ酸配列を有する抗体:
従来技術、競合技術の概要



後天性免疫不全症候群(Acquired Immunodeficiency Syndrome; AIDS)は、ヒト免疫不全ウイルス(Human Immunodeficiency virus; HIV)というレンチウイルスの慢性感染によって引き起こされる病態である。近年、HIVの増殖を阻止する抗ウイルス薬が開発され、AIDS発症の阻止が可能となった。しかし、強力な抗ウイルス薬を用いてもHIVを駆逐することは困難であり、抗ウイルス治療は一生続ける必要がある。一方、抗ウイルス薬の長期使用による薬剤耐性ウイルスの出現や慢性毒性などの問題も明らかとなり、現在の抗ウイルス療法は依然不十分な状態である。また、抗ウイルス薬は高価であり、発展途上国での長期使用は実質上不可能である。これらの事情から、感染阻止ワクチンの開発は世界的課題であり、加えて副作用のない新しい治療薬の開発も求められている。





HIVの感染を中和するモノクローナル抗体については様々なものが報告されてきた(Burton, DR. et al., Nat.Immunol. 5, p233-236, 2004; Zolla-Pazner, S. et al., Nat.Rev.Immunol. 4, p199-210, 2004; Eda, Y. et al., J.Virol. 80:5552-5562, 2006)。それらの標的分子を大別すると外被膜蛋白gp120のV1/V2、V3などの可変部位に対する抗体、CD4結合部位(CD4bs)に対する抗体、CD4i(CD4-gp120結合後に出現するエピトープ)に対する抗体があげられる。一方、膜貫通蛋白、gp41のMPR(membrane proximal region)に反応する抗体の中和活性も発表されている。これらの中で、交差反応を示すとされてきたのはV3抗体では447-52DとKD-247、CD4bs抗体ではb12、gp41-MPR抗体では2F5と4E10、抗糖鎖抗体として2G12が挙げられる。V3抗体には交差反応性は認められるものの反応できるウイルス株が限られることが問題であった。一方、gp41-MPR抗体は多くの臨床分離株で交差反応が認められることから、ここ数年注目されてきたが、最近これらが、宿主細胞のリンパ脂質に交差反応することが示され、実際には自己抗体がHIVのgp41に交差反応をしているものであることがわかった。また、b12についてもCD3が18アミノ酸と長く、自己抗原への交差反応性が示唆されている(Haynes, BF et al., Science 308, p1906-1908, 2005)。





【非特許文献1】

urton, DR. et al., Nat.Immunol. 5, p233-236, 2004

【非特許文献2】

olla-Pazner, S. et al., Nat.Rev.Immunol. 4, p199-210, 2004

【非特許文献3】

da, Y. et al., J.Virol. 80:5552-5562, 2006

【非特許文献4】

aynes, BF et al., Science 308, p1906-1908, 2005

産業上の利用分野



本発明は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)を中和する活性を有するモノクローナル抗体に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
以下の(a)及び(b)の抗体から選択される、エイズウイルスのエンベロープ糖タンパク質gp120のV3ループを認識するモノクローナル抗体と、
以下の(c)、(d)及び(e)の抗体から選択される、エイズウイルスのエンベロープ糖タンパク質gp120のCD4結合部位を認識するモノクローナル抗体との組み合わせからなる抗体セット。
(a) H鎖の可変領域(VH)のアミノ酸配列として配列番号1に記載のアミノ酸配列を有し、L鎖の可変領域(VL)のアミノ酸配列として配列番号2に記載のアミノ酸配列を有する抗体;
(b) H鎖の可変領域(VH)のアミノ酸配列として配列番号3に記載のアミノ酸配列を有し、L鎖の可変領域(VL)のアミノ酸配列として配列番号4に記載のアミノ酸配列を有する抗体:
(c) H鎖の可変領域(VH)のアミノ酸配列として配列番号5に記載のアミノ酸配列を有し、L鎖の可変領域(VL)のアミノ酸配列として配列番号6に記載のアミノ酸配列を有する抗体;
(d) H鎖の可変領域(VH)のアミノ酸配列として配列番号7に記載のアミノ酸配列を有し、L鎖の可変領域(VL)のアミノ酸配列として配列番号8に記載のアミノ酸配列を有する抗体;
(e) H鎖の可変領域(VH)のアミノ酸配列として配列番号9に記載のアミノ酸配列を有し、L鎖の可変領域(VL)のアミノ酸配列として配列番号10に記載のアミノ酸配列を有する抗体:
【請求項2】
受託番号FERM BP-11021、又は受託番号FERMBP-11060を有する細胞が産生する、エイズウイルスのエンベロープ糖タンパク質gp120のV3ループを認識するモノクローナル抗体またはその断片と、受託番号FERMBP-11020、受託番号FERM BP-11022、又は受託番号FERMBP-11023を有する細胞が産生する、エイズウイルスのエンベロープ糖タンパク質gp120のCD4結合部位を認識するモノクローナル抗体との組み合わせからなる抗体セット。
【請求項3】
(a)~(e)に記載の抗体が、長期非進行症例のHIV感染患者のB細胞をgp120に対する結合性についてスクリーニングし、gp120結合抗体を産生するB細胞を選択することによって得られる細胞によって製造される、請求項1又は2に記載の抗体セット。
【請求項4】
受託番号FERM BP-11021、又は受託番号FERMBP-11060を有する細胞と、受託番号FERM BP-11020、受託番号FERM BP-11022、又は受託番号FERMBP-11023を有する細胞との組み合わせ。
【請求項5】
請求項1から3に記載の抗体セットを含む、HIV感染症の予防及び/又は治療薬。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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