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ウイルスの濃縮方法および磁性体組成物 実績あり

国内特許コード P120006603
整理番号 S2009-0914
掲載日 2012年2月6日
出願番号 特願2010-045753
公開番号 特開2011-045358
登録番号 特許第5692738号
出願日 平成22年3月2日(2010.3.2)
公開日 平成23年3月10日(2011.3.10)
登録日 平成27年2月13日(2015.2.13)
優先権データ
  • 特願2009-175001 (2009.7.28) JP
発明者
  • 隅田 泰生
  • 若尾 雅広
  • 児玉 崇
出願人
  • 国立大学法人 鹿児島大学
  • 株式会社スディックスバイオテック
  • 株式会社ニート
発明の名称 ウイルスの濃縮方法および磁性体組成物 実績あり
発明の概要 【課題】遠心分離を行わずにウイルスを安全に効率よく濃縮可能なウイルスの濃縮方法を提供する。
【解決手段】糖鎖固定化金属ナノ粒子が第一の磁性体に結合した構造を有する糖鎖固定化磁性金属ナノ粒子と、上記糖鎖固定化磁性金属ナノ粒子よりも平均粒子径が大きい第二の磁性体と、検体とを含有する混和物に磁力を加える工程を含み、上記糖鎖固定化金属ナノ粒子は、リガンド複合体が、硫黄原子によって金属ナノ粒子と結合した構造を有し、上記リガンド複合体は、リンカー化合物のアミノ基に、還元末端を有する糖鎖が結合した構造を有し、上記リンカー化合物は、分子内にアミノ基と、硫黄原子と、主鎖に炭素-窒素結合を有する炭化水素鎖とを備える化合物である。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


我々の細胞の表面は殆ど糖鎖で覆われている。ウイルスは、細胞表層に存在する糖鎖を認識し、細胞に感染することが知られている。ウイルスが高等な動植物へ感染し、動植物に生じる病気として感染症がある。この感染症は、同じ動植物種であると伝染してしまう例が多い。例えばヒトであればインフルエンザウイルスによる流行により健康被害が生じ、また家畜や農作物、観賞用動植物の場合は、それぞれの動植物に感染する微生物であれば同じく伝染し生産被害を及ぼすこともある。そのため動植物等に感染するウイルスを同定することは、感染症の早期診断、また治療や予防指針を決定するための必要な情報である。



本発明者はこれまでに、多くの成分が含まれる検体から目的のウイルス等を濃縮する方法、並びに上記濃縮されたウイルス等の同定を短時間で行う方法を提供することを目的として、糖鎖を、所定の構造を持つリンカー化合物に結合させたリガンド複合体を金属に固定することによって調製した糖鎖固定化金属ナノ粒子等を用い、ウイルス等の糖鎖結合性を利用してウイルス等を濃縮する方法を開発することに成功している(特許文献1)。



ウイルスの大きさは100nm程度であり、一般的には超遠心などの遠心分離を用いてウイルスの回収および濃縮が行われる。

産業上の利用分野


本発明は新規なウイルスの濃縮方法および磁性体組成物に関し、より具体的には、糖鎖固定化磁性金属ナノ粒子と、該粒子よりも粒径が大きい磁性粒子とを含有する磁性体組成物を用いることにより、遠心分離を行わずにウイルスを安全に効率よく濃縮可能なウイルスの濃縮方法および上記磁性体組成物に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
糖鎖固定化金属ナノ粒子が第一の磁性体に結合した構造を有する糖鎖固定化磁性金属ナノ粒子と、上記糖鎖固定化磁性金属ナノ粒子よりも平均粒子径が大きい第二の磁性体と、検体とを含有する混和物に磁力を加える工程を含み、
上記糖鎖固定化金属ナノ粒子は、リガンド複合体が、硫黄原子によって金属ナノ粒子と結合した構造を有し、上記リガンド複合体は、リンカー化合物のアミノ基に、還元末端を有する糖鎖が結合した構造を有し、上記リンカー化合物は、分子内にアミノ基と、硫黄原子と、主鎖に炭素-窒素結合を有する炭化水素鎖とを備える化合物であり、
上記還元末端を有する糖鎖は、濃縮対象のウイルスが認識する糖鎖であることを特徴とするウイルスの濃縮方法。

【請求項2】
上記混和物は、上記糖鎖固定化磁性金属ナノ粒子の糖鎖に検体を接触させて得られた検体接触磁性金属ナノ粒子に上記第二の磁性体を混和することによって得られることを特徴とする請求項1に記載のウイルスの濃縮方法。

【請求項3】
上記糖鎖固定化磁性金属ナノ粒子の平均粒子径が1nm以上100nm未満であり、上記第二の磁性体の平均粒子径が100nm以上100μm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のウイルスの濃縮方法。

【請求項4】
上記糖鎖固定化磁性金属ナノ粒子と上記第二の磁性体との重量比は、1:1×10~1:1×1011であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のウイルスの濃縮方法。

【請求項5】
上記第一の磁性体および上記第二の磁性体は、それぞれ独立して、酸化鉄、マグネタイトまたはフェライトであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のウイルスの濃縮方法。

【請求項6】
糖鎖固定化金属ナノ粒子が第一の磁性体に結合した構造を有する糖鎖固定化磁性金属ナノ粒子と、上記糖鎖固定化磁性金属ナノ粒子よりも平均粒子径が大きい第二の磁性体と、を含有する磁性体組成物であって、
上記糖鎖固定化金属ナノ粒子は、リガンド複合体が、硫黄原子によって金属ナノ粒子と結合した構造を有し、上記リガンド複合体は、リンカー化合物のアミノ基に、還元末端を有する糖鎖が結合した構造を有し、上記リンカー化合物は、分子内にアミノ基と、硫黄原子と、主鎖に炭素-窒素結合を有する炭化水素鎖とを備える化合物であり、
上記還元末端を有する糖鎖は、濃縮対象のウイルスが認識する糖鎖であることを特徴とする磁性体組成物。

【請求項7】
少なくとも、請求項6に記載の磁性体組成物と、磁石とを備えることを特徴とする濃縮装置。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2010045753thum.jpg
出願権利状態 登録
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