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乳脂肪分解能を有する南極産担子菌酵母及びその利用方法 新技術説明会

国内特許コード P120006667
整理番号 SHINGI20120224
掲載日 2012年2月22日
出願番号 特願2011-167225
公開番号 特開2013-027374
登録番号 特許第5867954号
出願日 平成23年7月29日(2011.7.29)
公開日 平成25年2月7日(2013.2.7)
登録日 平成28年1月15日(2016.1.15)
発明者
  • 星野 保
  • 横田 祐司
  • 辻 雅晴
  • 湯本 勳
  • 工藤 栄
出願人
  • 国立研究開発法人産業技術総合研究所
  • 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構
発明の名称 乳脂肪分解能を有する南極産担子菌酵母及びその利用方法 新技術説明会
発明の概要 【課題】現行の微生物処理が困難な低水温環境のパーラー排水を効率的に処理できる方法が望まれている。これらを改善するため排水中の多様な成分に対して安定性の高いリパーゼおよびこれを生産し、低温環境で増殖する微生物が必要である。
【解決手段】低温域で優れた増殖能を有する南極産担子菌酵母ムラキア属のムラキア・ブロロピス(Mrakia blollopis)又はムラキア・フリディダに属する菌株およびこれを低温下培養して生産するリパーゼを用いた低水温パーラー排水処理を提供する。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


現在、農畜産物生産現場で生じる産業排水は、浸透・希釈・放流などの不十分な処理しかしておらず、地下水や河川などの汚染源となっている。特に、酪農業から生じるパーラー排水(搾乳牛舎排水)は、搾乳ライン洗浄水・廃棄乳・洗剤・糞尿・殺菌剤等が主成分であり、周辺環境に与える影響は多大であり、北海道では鮭・鱒の遡上にも悪影響を及ぼすなど深刻な環境や漁業問題となっている。



北海道では平成19年において約8,310戸の酪農家があり、34,400トン/日のパーラー排水が排出されている(農林水産省「畜産統計調査」)。パーラー排水の処理法として今までに開発されたものは微生物利用法と膜分離法あるいはオゾン酸化分解法などがある。しかし、膜分離法は膜の洗浄や交換のためのランニングコストが高い。また、オゾン酸化分解法はオゾン発生装置を必要とするためイニシャルコストおよびランニングコストが高いなどの欠点がある。その他、植物を利用した浄化方法も開発されているが、広大な敷地が必要であり、かつ処理に時間がかかるため実用性には乏しい。従って、処理システムを安価にできる微生物処理法が最も有力と言える。パーラー排水のBOD(生物化学的酸素要求量)は通常2,000~4,000 mg/lと高濃度であり、しかも、乳脂肪分などの難分解性物質も多く含まれており、活性汚泥法などの生物学的処理法を適用するとしても決して容易ではなく、また、北海道のような寒冷地において冬期間の水温低下による微生物処理の効率の低下がさらに問題となっている。



このような低温環境での排水処理として極地微生物の利用が検討されており、廃水中の全リン,リン酸,硝酸態窒素,全炭素の減少が報告されている。しかし、低温によって固化し、微生物分解を受けにくくなる脂肪の処理に関する研究は、ほとんど無い。

産業上の利用分野


本発明は、南極産担子菌酵母およびこの微生物が生産するリパーゼによる乳脂肪含有排水処理法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ムラキア・ブロロピスに属する微生物であって、下記の理化学的性質を有するリパーゼを生産する能力を有するムラキア・ブロロピスSK-4株(FERM P-22126)。
(1)作用:炭素鎖長4から18の飽和脂肪酸を含む脂質を加水分解し、脂肪酸を生成する
(2)至適温度:60~65℃
(3)熱安定性:50mM Tris-HCl緩衝液(pH8.5)中で30分間保温した場合、65℃まで安定
である
(4)至適pH:7.5~9
(5)安定pH範囲:4~10、及び
(6)分子量:約60,000(ドテシル硫酸ナトリウム-ポリアクリルアミド電気泳動法で測
定)

【請求項2】
請求項に記載の微生物を用いた脂肪含有排水の処理方法。

【請求項3】
0℃~15℃で活性汚泥処理を行う請求項記載の脂肪含有排水の処理方法。

【請求項4】
脂肪含有排水がパーラー排水である請求項2又は3記載の処理方法。

【請求項5】
請求項1に記載のムラキア属に属する微生物の生産する下記の理化学性質を有するリパーゼ。
(1)作用:炭素鎖長4から18の飽和脂肪酸を含む脂質を加水分解し、脂肪酸を生成する
(2)至適温度:60~65℃
(3)熱安定性:50mM Tris-HCl緩衝液(pH8.5)中で30分間保温した場合、65℃まで安定
である
(4)至適pH:7.5~9
(5)安定pH範囲:4~10、及び
(6)分子量:約60,000(ドテシル硫酸ナトリウム-ポリアクリルアミド電気泳動法で測
定)

【請求項6】
ムラキア属に属し、請求項記載のリパーゼを生産する能力を有する菌株を培養し、培養物から当該リパーゼを採取することを特徴とするリパーゼの製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) 2012年2月24日(金) 産総研 新技術説明会
ライセンス等を御希望の方又は特許の内容に興味を持たれた方は,下記「問合せ先」まで直接お問い合わせくださいますよう,お願い申し上げます。


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