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精神的疲労の測定機能を有する携帯端末装置及びそのプログラム 新技術説明会

国内特許コード P120006695
整理番号 SHINGI20120224
掲載日 2012年2月24日
出願番号 特願2007-063274
公開番号 特開2008-220639
登録番号 特許第4798455号
出願日 平成19年3月13日(2007.3.13)
公開日 平成20年9月25日(2008.9.25)
登録日 平成23年8月12日(2011.8.12)
発明者
  • 原田 暢善
  • 岩木 直
出願人
  • 独立行政法人産業技術総合研究所
発明の名称 精神的疲労の測定機能を有する携帯端末装置及びそのプログラム 新技術説明会
発明の概要

【課題】精神的疲労を容易に評価することができる携帯端末装置及びプログラムを提供すること。
【解決手段】携帯端末装置は、操作部20と、周囲の明るさを測定する撮像部18と、開始周波数から終了周波数まで単調に点滅周波数を変化させながら点滅表示する表示画面16または発光素子17と、ユーザによってフリッカーが認知されて操作部20が操作された時点の点滅周波数を測定周波数として記録する記録部14とを備え、ユーザの健常時に測定された測定周波数である第1周波数データを、測定された周囲の明るさである第1明るさデータに対応させて記録部に記録し、ユーザの非健常時に測定された測定周波数である第2周波数データが、測定された周囲の明るさである第2明るさデータと同じ又は近似する第1明るさデータに対応させて記録部に記録されている第1周波数データから、減少程度に応じてユーザの疲労度を評価する。
【選択図】図2

従来技術、競合技術の概要


近年、過度の労働による精神的疲労に伴う健康被害および労働災害が問題となっている。



精神的疲労の測定法の一つとして、フリッカーテストが知られている。これのテストは、人は、光源を高速に点滅させた状態では、光の点滅、即ちちらつき(以下、フリッカーと記す)を認知できないが、点滅の速度即ち周波数を低下させると、ある周波数からフリッカーが認知されるようになるという現象を利用するものである。フリッカーの認知が始まる周波数は、フリッカー認知の閾値とされ、その値が、精神的疲労とともに変化することが知られている。即ち、疲労に伴い、フリッカー認知の閾値が低下し、高い周波数での点滅が認知できなくなり、健常時よりも低い周波数での点滅でなければ認知できなくなる現象が知られている。従って、フリッカーテストを用いた、種々の方法、システムが提案されている。



例えば、下記特許文献1には、ホストコンピューターが回線を介して、被験者の目前にある末端コンピュータを遠隔操作し、刺激の提示、刺激のコントロールおよび反応の記録を行い、目にストレスがかかった状態の実際の視力(実用視力)の測定を行うシステムが開示されている。視力測定の一つとして、フリッカー現象を認識するフリッカー認識視力の測定を行なう方法も開示されている。



また、下記特許文献2には、疲労度管理の省力化を図ることを目的として、発光部(LED)を装備した専用の視覚検査器を用いて、コンピュータのコントロール下で、フリッカー刺激の提示、コントロール、フリッカーの認知に伴う反応の計測を行い、コンピュータに記録したデータをもとに、疲労度を判断するシステムが開示されている。



また、下記特許文献3には、点滅発光表示装置及びコンピュータ端末装置からなるシステムが開示されている。点滅発光表示装置が、通信ケーブルを介してコンピュータ端末装置によって制御されてフリッカー刺激の提示を行い、コンピュータ端末装置が、フリッカー認知反応に伴うボタン押しの記録を行い、事前に計測されたデータと比較して疲労の程度を測定する。

【特許文献1】特開2001-309887号公報

【特許文献2】特開2001-218756号公報

【特許文献3】特開2003-70773号公報

産業上の利用分野


本発明は、人の精神的疲労の測定に関し、特に、精神的疲労を測定する機能を有する携帯端末装置及びそのプログラムに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
操作部と、
周囲の明るさを測定する撮像部と、
時間経過に伴って、開始周波数から終了周波数まで単調に点滅周波数を変化させながら、点滅表示する表示画面または発光素子と、
前記点滅表示中にユーザによってフリッカーが認知されたと判断されて前記操作部が操作された場合、その時点の前記点滅周波数を測定周波数として記録する記録部とを備え、
前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されて測定された前記測定周波数である第1周波数データを、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさである第1明るさデータに対応させて前記記録部に記録し、
前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されずに測定された前記測定周波数である第2周波数データが、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさである第2明るさデータと同じ又は近似する前記第1明るさデータに対応させて前記記録部に記録されている前記第1周波数データから、減少している程度に応じて、前記ユーザの疲労度を評価し、該疲労度を前記表示画面に表示することを特徴とする精神的疲労の測定機能を有する携帯端末装置。

【請求項2】
前記第2明るさデータと同じ又は近似する前記第1明るさデータが、前記記録部になかった場合、
複数の前記第1明るさデータ及び対応する前記第1周波数データを用いて、補間処理によって前記第2明るさデータに対応する第3周波数データを求め、
前記第2周波数データが前記第3周波数データから減少している程度に応じて、前記ユーザの疲労度を評価することを特徴とする請求項1に記載の精神的疲労の測定機能を有する携帯端末装置。

【請求項3】
前記第2明るさデータと同じ又は近似する前記第1明るさデータが、前記記録部になかった場合、
複数の前記第1明るさデータのうち前記第2明るさデータに最も近い第1明るさデータを決定し、該第1明るさデータを前記第2明るさデータから減算して得られた値の対数値と1.5との乗算値を、決定された前記第1明るさデータに対応させて記録部に記録されている第1周波数データに加算して、前記第2明るさデータに対応する前記第3周波数データを求め、
前記第2周波数データが前記第3周波数データから減少している程度に応じて、前記ユーザの疲労度を評価することを特徴とする請求項1に記載の精神的疲労の測定機能を有する携帯端末装置。

【請求項4】
前記開始周波数、前記終了周波数、及び、前記点滅周波数を変化させる速度を前記点滅表示の条件とし、
複数種類の前記条件を前記記録部に記録し、
ランダムに決定された1つの前記条件を用いて前記点滅表示を行なうことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の精神的疲労の測定機能を有する携帯端末装置。

【請求項5】
前記第1周波数データが、前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されて複数回測定されて得られた複数の前記測定周波数のうち、差が1Hz以内である測定周波数を平均した値であることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の精神的疲労の測定機能を有する携帯端末装置。

【請求項6】
操作部、撮像部、表示画面、発光素子、及び記録部を有する携帯端末装置に、
前記撮像部を用いて周囲の明るさを測定する第1の機能と、
時間経過に伴って、開始周波数から終了周波数まで単調に点滅周波数を変化させながら、表示画面または発光素子を点滅表示させる第2の機能と、
前記点滅表示中にユーザによってフリッカーが認知されたと判断されて前記操作部が操作された場合、その時点の前記点滅周波数を測定周波数として記録部に記録する第3の機能と、
前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されて測定された前記測定周波数である第1周波数データを、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさである第1明るさデータに対応させて前記記録部に記録する第4の機能と、
前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されずに測定された前記測定周波数である第2周波数データが、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさである第2明るさデータと同じ又は近似する前記第1明るさデータに対応させて前記記録部に記録されている前記第1周波数データから、減少している程度に応じて、前記ユーザの疲労度を評価し、該疲労度を前記表示画面に表示する第5の機能とを実現させることを特徴とする精神的疲労の測定プログラム。

【請求項7】
前記第2明るさデータと同じ又は近似する前記第1明るさデータが前記記録部になかった場合、複数の前記第1明るさデータ及び対応する前記第1周波数データを用いて、補間処理によって前記第2明るさデータに対応する第3周波数データを求め、前記第2周波数データが前記第3周波数データから減少している程度に応じて、前記ユーザの疲労度を評価する第6の機能を、前記携帯電話装置にさらに実現させることを特徴とする請求項6に記載の精神的疲労の測定プログラム。

【請求項8】
前記第2明るさデータと同じ又は近似する前記第1明るさデータが、前記記録部になかった場合、
複数の前記第1明るさデータのうち前記第2明るさデータに最も近い第1明るさデータを決定し、該第1明るさデータを前記第2明るさデータから減算して得られた値の対数値と1.5との乗算値を、決定された前記第1明るさデータに対応させて記録部に記録されている第1周波数データに加算して、前記第2明るさデータに対応する前記第3周波数データを求め、
前記第2周波数データが前記第3周波数データから減少している程度に応じて、前記ユーザの疲労度を評価する第6の機能を、前記携帯電話装置にさらに実現させることを特徴とする請求項6に記載の精神的疲労の測定プログラム。

【請求項9】
前記開始周波数、前記終了周波数、及び、前記点滅周波数を変化させる速度を前記点滅表示の条件として、複数種類の前記条件が前記記録部に記録されており、
複数の前記条件の中から1つの条件をランダムに選択する第7の機能を、携帯端末装置にさらに実現させ、
選択された1つの前記条件を用いて、前記第2の機能を携帯端末装置に実現させることを特徴とする請求項6~8の何れか1項に記載の精神的疲労の測定プログラム。

【請求項10】
前記第1周波数データが、前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されて複数回測定されて得られた複数の前記測定周波数のうち、差が1Hz以内である測定周波数を平均した値であることを特徴とする請求項6~9の何れか1項に記載の精神的疲労の測定プログラム。
産業区分
  • 治療衛生
  • 電話
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2007063274thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
参考情報 (研究プロジェクト等) 2012年2月24日(金) 産総研 新技術説明会
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