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生体適合性材料、医療用具及び生体適合性材料の製造方法 新技術説明会

国内特許コード P120006699
整理番号 QP110127
掲載日 2012年2月24日
出願番号 特願2011-270727
公開番号 特開2013-121430
登録番号 特許第6019524号
出願日 平成23年12月9日(2011.12.9)
公開日 平成25年6月20日(2013.6.20)
登録日 平成28年10月14日(2016.10.14)
発明者
  • 田中 敬二
  • 田中 賢
  • 松野 寿生
  • 平田 豊章
出願人
  • 国立大学法人九州大学
  • 国立大学法人山形大学
発明の名称 生体適合性材料、医療用具及び生体適合性材料の製造方法 新技術説明会
発明の概要 【課題】抗血栓性に優れた生体適合性材料、医療用具及び生体適合性材料の使用方法を提供する。
【解決手段】生体適合性材料は、室温においてポリアクリル酸2‐メトキシエチルとガラス状態の混合相を維持しうるポリマーとポリアクリル酸2‐メトキシエチルとの混合物を含む。ここで、混合物におけるポリアクリル酸2‐メトキシエチルに対するポリメタクリル酸メチルの混合重量比であるポリアクリル酸2‐メトキシエチル:ポリメタクリル酸メチルは1:99~90:10の範囲である。当該混合物は、ポリアクリル酸2‐メトキシエチルが表面側に偏析した傾斜構造を有する。
【選択図】図2
従来技術、競合技術の概要


カテーテル、ステント、人工心肺装置用の膜及びチューブ、人工血管、血液保存パック等の医療用具は、血液と接触するため、血液の凝固及び血栓の形成が問題となる。一般に、血液の凝固は、ヘパリンやクエン酸ナトリウム等の抗血液凝固剤を用いることによって防ぐことができる。このため、上記医療用具には、特に、抗血栓性が求められる。



抗血栓性を有する生体適合性材料として、例えば、ポリ(2‐メトキシエチルアクリレート)(ポリアクリル酸2‐メトキシエチルともいう。以下、単に「PMEA」とする)が挙げられる(特許文献1参照)。PMEAは、高分子鎖との相互作用により高分子鎖に弱く束縛された水であると考えられる、いわゆる中間水(-100℃からの昇温過程で水の低温結晶形成に由来する発熱ピークが-40℃付近に安定して観測される状態の水)を有することにより、抗血栓性等の生体適合性を示すことが知られている。



一方、PMEAは、室温でゴム状態であるため、形態安定性に劣る。これを解決すべく、PMEAにポリメタクリル酸メチル(以下、単に「PMMA」とする)を混合したポリマーブレンドによる薄膜がある(非特許文献1参照)。非特許文献1には、該ポリマーブレンドによる薄膜に熱処理を加えることによって、PMEAが表面側に偏析する傾向があることが記載されている。

産業上の利用分野


本発明は、生体適合性材料、医療用具及び生体適合性材料製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
室温においてポリアクリル酸2‐メトキシエチルとガラス状態の混合相を維持しうるポリマーとポリアクリル酸2‐メトキシエチルとの混合物を含み、
前記混合物は、
前記ポリアクリル酸2‐メトキシエチルが水に暴露された表面である水界面側に偏析した傾斜構造を有する、
ことを特徴とする生体適合性材料。

【請求項2】
前記混合物における前記ポリアクリル酸2‐メトキシエチルに対する前記ポリマーの混合重量比である前記ポリアクリル酸2‐メトキシエチル:前記ポリマーは、
1:99~90:10の範囲である、
ことを特徴とする請求項1に記載の生体適合性材料。

【請求項3】
前記ポリマーは、
ポリメタクリル酸メチルである、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の生体適合性材料。

【請求項4】
前記混合物は、
基体上に薄膜状に形成されており、
前記ポリアクリル酸2‐メトキシエチルが前記基体と接していない水界面側に偏析している、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の生体適合性材料。

【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の生体適合性材料を含む医療用具であって、
前記混合物の表面が水を介して生体成分又は生体組織に接触するように設けられている、
ことを特徴とする医療用具。

【請求項6】
生体成分又は生体組織に接触させる前に前記混合物の表面を水に暴露する手段を備える、
ことを特徴とする請求項5に記載の医療用具。

【請求項7】
水に暴露する時間は、
少なくとも8時間である、
ことを特徴とする請求項6に記載の医療用具。

【請求項8】
室温においてポリアクリル酸2‐メトキシエチルとガラス状態の混合相を維持しうるポリマーとポリアクリル酸2‐メトキシエチルとの混合物を含み、
前記混合物は、前記ポリアクリル酸2‐メトキシエチルが水に暴露された表面である水界面側に偏析した傾斜構造を有する、生体適合性材料の製造方法であって、
前記混合物は、
前記混合物のガラス転移温度以上かつ曇点以下の温度に保持することで、前記ポリアクリル酸2‐メトキシエチルが水界面側に偏析して形成される、
ことを特徴とする生体適合性材料の製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2011270727thum.jpg
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) 2012年1月31日(火) 九州大学 新技術説明会
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