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グロボトリアオシルセラミドを特異的に認識するモノクローナル抗体及びその作製法

国内特許コード P120006936
整理番号 S2010-1064-N0
掲載日 2012年3月22日
出願番号 特願2010-197639
公開番号 特開2012-050407
登録番号 特許第5798307号
出願日 平成22年9月3日(2010.9.3)
公開日 平成24年3月15日(2012.3.15)
登録日 平成27年8月28日(2015.8.28)
発明者
  • 古川 鋼一
  • 近藤 裕史
  • 安藤 玲子
  • 徳田 典代
  • 古川 圭子
出願人
  • 国立大学法人名古屋大学
  • 株式会社GPバイオサイエンス
発明の名称 グロボトリアオシルセラミドを特異的に認識するモノクローナル抗体及びその作製法
発明の概要 【課題】Gb3/CD77を標的とした有能な抗体を効率的に作製する手段を提供すること。
【解決手段】以下のステップ(1)~(5)、即ち(1)α1,4-ガラクトース転移酵素遺伝子を欠損した非ヒト哺乳動物をGb3/CD77で免疫するステップ;(2)免疫後の非ヒト哺乳動物から抗体産生細胞を回収するステップ;(3)回収した抗体産生細胞を不死化させるステップ;(4)不死化した抗体産生細胞の内、抗Gb3/CD77抗体を産生する細胞をモノクローナル化するステップ;及び(5)モノクローナル化によって得られたクローンが産生する抗体を回収するステップを含む、抗Gb3/CD77モノクローナル抗体の作製法が提供される。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


KohlerとMilsteinがモノクローナル抗体作製のためのハイブリドーマ樹立技術を確立して以来(非特許文献1)、モノクローナル技術は劇的に広まり、世界中の様々な生物学研究分野で広範に利用されている。B細胞ハイブリドーマに限らず、T細胞ハイブリドーマもまた開発され、免疫学的解析に幅広く利用されている(非特許文献2)。モノクローナル抗体は、現代生物学と医学の研究を推進するための、最も有用な技術の一つになってきている(非特許文献3)。モノクローナル抗体の作製過程で、動物の免疫とハイブリドーマのスクリーニングが最も重要である。疾患の診断や癌の免疫治療のために、抗体結合の特異性やCDC活性(補体依存性細胞傷害活性)あるいはADCC活性(抗体依存性細胞傷害活性)のような抗体の生物学的機能が極めて重要である。免疫の効果を向上させるために、免疫原の調製に関して様々な試行が行われてきた。例えば、ハプテンの結合、抗原へのアジュバントの添加、リポソームへの封埋、各々のタンパク質の立体配置から推定されるペプチドの利用などである。しかしながら、効率的なモノクローナル抗体の作製に有用な特定のマウスなどに関してはいまだ報告がない。



糖脂質に反応するモノクローナル抗体の作製のために、通常のマウスに腫瘍細胞を注入する方法が、多くの研究室に広く流布した免疫方法であった。EBウイルスによるB細胞の不死化は、融合のための良好なパートナー細胞がなかったヒト型モノクローナル抗体の作製において特に効果的であった(非特許文献4、5)。その後、精製あるいはリコンビナントタンパク質がモノクローナル抗体の作製に広く用いられた。種々の機能性分子のペプチドも、様々な生体分子の免疫原として使用されてきた。ガングリオシドに対して有用なモノクローナル抗体の一式を作製するために精製ガングリオシドが免疫原として用いられた(非特許文献6~8)が、その際には過去の報告に基づいて(非特許文献9)、特定のマウス系統が用いられた。抗ガングリオシドモノクローナル抗体の作製のために、複合型ガングリオシドを欠損するノックアウトマウスが利用されて、良好な抗体産生が示された(非特許文献10)。本発明者らの研究グループも、GM2/GD2合成酵素欠損(ノックアウト)マウスあるいはGD3合成酵素(ノックアウト)マウスを用いることにより、GD1a(非特許文献11)又はGD3及びGD1b(非特許文献12)に反応する有用な抗体を作製できたことを報告した。これらの抗ガングリオシド抗体は、免疫に使用された変異マウスにおいて欠損する構造に対してより高い特異性と親和性を示した。しかし、グロボ系糖脂質などの中性糖脂質を欠損するノックアウトマウスの利用に関しては、いまだ報告がない。

産業上の利用分野


本発明はグロボ系糖脂質であるグロボトリアオシルセラミド(Gb3/CD77)を特異的に認識する抗体(抗Gb3/CD77抗体)の作製法及びその用途に関する。詳しくは、抗Gb3/CD77モノクローナル抗体の効率的な作製法、抗Gb3/CD77モノクローナル抗体及びその用途を提供する。

特許請求の範囲 【請求項1】
Gb3/CD77を特異的に認識し、補体依存性細胞傷害活性及び抗体依存性細胞傷害活性を示し、且つバーキットリンパ腫細胞株に対する凝集活性を示す、単離されたモノクローナル抗体。

【請求項2】
ヒト抗体又はヒト化抗体である、請求項1に記載の単離されたモノクローナル抗体。

【請求項3】
IgG、Fab、Fab'、F(ab')2、scFv、又はdsFv抗体である、請求項1又は2に記載の単離されたモノクローナル抗体。

【請求項4】
請求項1~のいずれか一項に記載の単離されたモノクローナル抗体を含む、Gb3/CD77を発現する細胞を標的とした研究用試薬。

【請求項5】
請求項1~のいずれか一項に記載の単離されたモノクローナル抗体を含む、Gb3/CD77を過剰発現する悪性腫瘍を標的とした診断又は治療用の組成物。

【請求項6】
悪性腫瘍がバーキットリンパ腫、大腸癌、奇形腫又は巨核芽球性白血病である、請求項記載の組成物。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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