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皮膚線維化抑制剤 コモンズ

国内特許コード P120006953
整理番号 KP10-051-2
掲載日 2012年3月22日
出願番号 特願2012-034793
公開番号 特開2012-193165
登録番号 特許第5928787号
出願日 平成24年2月21日(2012.2.21)
公開日 平成24年10月11日(2012.10.11)
登録日 平成28年5月13日(2016.5.13)
優先権データ
  • 特願2011-041687 (2011.2.28) JP
発明者
  • 宇佐美 眞
  • 前重 伯壮
  • 鳥井 一宏
  • 寺師 浩人
  • 濱田 康弘
出願人
  • 国立大学法人神戸大学
発明の名称 皮膚線維化抑制剤 コモンズ
発明の概要 【課題】本発明は、皮膚の線維化を有効に抑制し得る新規の皮膚線維化抑制剤を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明の課題は、ヒストン脱アセチル化酵素阻害機能を有する化合物および/またはその薬学的に許容される塩と、多価不飽和脂肪酸および/またはその薬学的に許容される塩とを有効成分として含む、皮膚線維化抑制剤により解決される。さらに本発明の皮膚線維化抑制剤は、ケロイド、翼状片、肥厚性瘢痕等の皮膚疾患の治療および/または予防のために使用することができる。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


皮膚や眼球の線維芽細胞は、ケロイド、肥厚性瘢痕、翼状片等の線維増殖性病変を引き起こすことが知られている。ケロイド等の線維増殖性病変の患者は、強い痒み、痛み、突っ張り感および引き連れ感などがあるため大いに悩まされており、かつ、関節可動域に制限があるため、患者のクオリティ・オブ・ライフは低下する。さらに線維増殖性病変は、美容上また精神面でも患者に多大な苦痛を与える。



従来、ケロイドの薬物療法として、ステロイド剤の塗布あるいはステロイド剤のケロイド内注入が行われている。しかしながら、前者には明らかな効果が認められず、後者には一定の効果は認められるものの、数十回注入を繰り返す必要があり、注入時に患者に多大の苦痛を与える。また、1回の注入で多量のステロイド剤を注入することは困難であるので、大きなケロイドには適用され得ないという欠点がある。一方、ホームラバーのようなスポンジで直接ケロイドを圧迫する圧迫療法も行われているが、治療期間が数ヶ月から数年と長期間を要する。



またケロイドや翼状片の治療として、外科的治療も行われているが、手術後の再発が起こりやすく、外科的治療でも確実な治療法とは言い難い。病変を切除した後の再発を完全に抑制する治療薬は未だ存在しない。皮膚線維化の機構・病態を明らかにし、創傷治癒過程の正常化やケロイド等の新たな治療・予防戦略を構築することが望まれている。



ヒストン脱アセチル化酵素阻害機能を有する化合物である酪酸は、膵臓の膵星細胞への抗線維化作用を発揮すること(非特許文献1)、肝硬変の抗線維化療法に使用可能であること(非特許文献2)が報告されている。また酪酸ナトリウムの単独添加が、翼状片やケロイドの治療に用いられ得ることが開示されている(特許文献1)。



多価不飽和脂肪酸であるドコサヘキサエン酸(DHA)は、肝臓組織の線維化を抑制すること、腹膜由来の線維芽細胞に対して、線維化マーカーを抑制することが報告されている(非特許文献3、4)。



しかしながら、ヒストン脱アセチル化酵素阻害機能を有する化合物と多価不飽和脂肪酸との併用により皮膚線維化が効率的に抑制されることは報告されていない。

産業上の利用分野


本発明は、皮膚線維化抑制剤に関するものであり、さらに当該皮膚線維化抑制剤を用いた皮膚疾患の治療および/または予防に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
酪酸および/またはその薬学的に許容される塩と、ドコサヘキサエン酸(DHA)および/またはその薬学的に許容される塩とを有効成分として含む、皮膚線維化抑制剤。

【請求項2】
有効成分の組成が、ドコサヘキサエン酸(DHA)および/またはその薬学的に許容される塩0.1 mMに対して、酪酸および/またはその薬学的に許容される塩が0.1~50mMである、請求項に記載の皮膚線維化抑制剤。

【請求項3】
酪酸および/またはその薬学的に許容される塩の濃度が、0.01~500mMである請求項1又は2に記載の皮膚線維化抑制剤。

【請求項4】
ドコサヘキサエン酸(DHA)および/またはその薬学的に許容される塩の濃度が、0.01~10mMである請求項1~のいずれか1に記載の皮膚線維化抑制剤。

【請求項5】
皮膚線維化抑制剤が肥厚性瘢痕、ケロイド、および/または翼状片から選択される皮膚疾患の治療用および/または予防用に用いられる、請求項1~のいずれか1に記載の皮膚線維化抑制剤。

【請求項6】
皮膚線維化抑制剤が外用剤である、請求項1~のいずれか1に記載の皮膚線維化抑制剤。

【請求項7】
酪酸および/またはその薬学的に許容される塩と、ドコサヘキサエン酸(DHA)および/またはその薬学的に許容される塩とを有効成分として含む、ストレスファイバー形成抑制剤。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録
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