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歯科技工小型ブンゼンバーナ

国内特許コード P120006982
整理番号 2004000012
掲載日 2012年3月23日
出願番号 特願2004-154200
公開番号 特開2005-337535
登録番号 特許第4547505号
出願日 平成16年5月25日(2004.5.25)
公開日 平成17年12月8日(2005.12.8)
登録日 平成22年7月16日(2010.7.16)
発明者
  • 林 純子
  • 西山 實
  • 廣瀬 英晴
出願人
  • 学校法人日本大学
発明の名称 歯科技工小型ブンゼンバーナ
発明の概要

【課題】
点火が容易におこなえ、従来よりも強い火力の燃焼炎を得ることができ、据置式としてあらゆる角度に燃焼炎の方向を向けることができ、手持ち式のバーナとしても使えるブンゼンバーナを提供する。
【解決手段】
筒体とそれに連設する基体とでブンゼンバーナ本体を構成し、前記筒体の先端近傍に点火用放電棒を添設し、強火力な燃焼炎を得るために空気取入孔や燃焼ガス噴出ノズルの径などを特定し、前記筒体内部に形成された内側空気混合ガス流通路を筒体の先端に向かって段階的に内径を狭め、前記基体の後端に回動自在に連設した把持体をベースプレートに対して抜差し自在となるように構成した。
【選択図】 図1

従来技術、競合技術の概要


歯科技工士が使用する器具の一つにブンゼンバーナがある。このブンゼンバーナは歯科技工士が入れ歯の製作工程で、歯肉部を蝋(入れ歯製作用の「ろう」を意味する。以下同じ。)により造型加工するときに使用する器具で、具体的にはスパチュラをはじめとした各種技工用器材を加熱したり、蝋自体を溶かすのに用いられる。さらに、歯科治療用ユニット等に設置され、診療用にも用いられている。
従来から用いられているブンゼンバーナの代表例について、図6を基に以下に説明する。図6は従来例のブンゼンバーナの斜視図であるが、図6に示すように、ブンゼンバーナ500は、ベースプレート501と、ベースプレート501に立設され先端が開放された有底の筒体502と、筒体502の底部に配設された燃焼ガス噴出ノズル503に燃焼ガスを供給するガス供給管504と、筒体502とガス供給管504の間に介装され、図示外のガス調整弁に連設されたガス栓505からなっている。そして、筒体502の先端部分は、同一軸線の二重管として構成され、二重の空気混合ガス流通路が形成されている。また、噴出ノズル503近傍の筒体502には空気取入孔506が穿設され、空気取入孔506と同径の空気取入れ調整孔が穿設された空気取入れ調整用リング507が、筒体502の底部近傍に回動自在に嵌合されている。



当該ブンゼンバーナ500を点火させるときは、まず、ガスの元栓を開け、ガス栓505を右回りに回動させ、筒体502の先端にライター等の点火具を近づけて点火することになる。そして、ブンゼンバーナ500の火力調整は、ガス調整つまみ505および空気取入れ調整用リング507によっておこなう。すなわち、蝋を溶かすような強い火力を必要とする場合には、ガス調整つまみ505をさらに右回りに回動させて全開とし、空気取入れ調整用リング507を回動させて空気取入孔の有効面積を最大にすると、ブンゼンバーナ500の燃焼炎は、中心に還元炎を有しその回りを酸化炎が取り囲んだ予混炎となり、強い火力が得られる。



ところで、入れ歯の製作工程では、継続的にブンゼンバーナを使用するわけではなく、ブンゼンバーナが不要な場合も頻繁に生ずる。このような場合に、その都度、ブンゼンバーナの燃焼炎を消火することは能率的ではなく、ガス栓505および空気取入れ調整用リング507を操作して燃焼炎を一時的に弱めることが多い。この「燃焼炎を一時的に弱める」操作も、ガス栓505および空気取入れ調整用リング507の調整によっておこなうため、比較的煩雑であることから、種火機構を採り入れたブンゼンバーナも製造されている。当該種火機構は、筒体によって形成された空気混合ガス流通路とは別経路で種火用のガス流通路を設け、当該種火用のガス流通路の先端を筒体先端近傍に位置させて、ブンゼンバーナ使用時には常に、種火用のガス流通路の先端で弱い火力でガスを燃焼させている。そして、一時的にブンゼンバーナが不要な場合には、筒体先端の「燃焼炎を一時的に弱める」のではなく、ガス栓を閉じて筒体先端の燃焼炎のみを消火するようになっている。



蝋の溶解作業では、ブンゼンバーナの上方に蝋溶解用の皿を定置させて、この皿を加熱して皿の中の蝋を溶かすことが一般に行われているが、この場合、溶けた蝋がブンゼンバーナの火口内に垂れて、空気混合ガス流通路を塞ぐようなこともある。このようなことを防ぐためや、入れ歯の製作工程上、スパチュラや熱伝棒をはじめとした各種技工用器材を加熱したり、あるいは他の任意の箇所に燃焼炎をあてる必要がある場合もあることから、必要に応じて手持ち式のバーナを使用することがある。また、蝋の溶解時間の短縮化を図りたいという要請もある。



上述の背景を考慮して、手持ち式のバーナとしても使用できるブンゼンバーナの発明が、特開2001-112789号公報に開示されているので、図7に示す。図7(a)はブンゼンバーナの側面図であり、図7(b)はブンゼンバーナの筒体を軸線に沿って切断した要部断面図である。



図7に示すように、ブンゼンバーナ610は、ベース612と、ベース612の中央から鉛直に起立する支柱614と、この支柱614に取付けられた筒体616とを有し、筒体616はボール622を介在させて支柱614と連結されている。そして、筒体616は、その内部に、軸線に沿って延びる小径のエア通路632と、エア通路632の回りに配置された燃焼ガス通路634とを有していて、エア通路632は、筒体616の軸線に沿って配置された小径管636によって形成され、小径管636の外周面と、この外周面から離間した筒体616の内壁616aとで燃焼ガス通路634が形成されている。また、筒体616の先端部分には金属メッシュからなる耐熱円筒体646が取付けられていて、筒体616の後端には、内外二重のホース638が接続されて、その内方管によりエアが供給され、外方管によりガスが供給される。



上記の構成からなる特開2001-112789号公報に係る発明は、「従来よりも強力な火炎を作ることができ」、「ブンゼンバーナ610を台の上に置き、筒体616を斜め下方に傾けた姿勢にして、(中略)ボールの中の蝋に向けて直接的に過熱することもでき」、また、「ブンゼンバーナ610を持ち上げてハンド式トーチの代わりに使うこともで」きるという効果を奏するものである。

【特許文献1】特開2001-112789号公報

産業上の利用分野


本願発明はブンゼンバーナに関し、特に歯科技工用としても手工芸用としても使用することのできるブンゼンバーナに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
携帯可能で卓上使用の歯科技工小型ブンゼンバーナーであって、
ベースプレート基体と、
この基体に所定の傾斜で自在に立設される先端が開放された有底の筒体と、
前記筒体内部に形成された内側空気混合ガス流通路と、
前記筒体の先端部分に二重管構造で形成された前記内側空気混合ガス流通路を取囲む外側空気混合ガス流通路と、
前記外側空気混合ガス流通路の根元部分に穿設された前記内側空気混合ガス流通路と前記外側空気混合ガス流通路とを連通する連通孔と、
前記筒体内の底部に配設された燃焼ガス噴出ノズルおよび空気取入孔と、
前記基体内に形成された燃焼ガス流通路に連通された前記燃焼ガス噴出ノズルと、
前記燃焼ガス流通路の中間部に介装された燃焼ガス開閉弁と、を備え、
前記内側空気混合ガス流通路は前記筒体内の底部から前記筒体の先端に向かって段階的に内径が狭められて第1の内側空気混合ガス流通路、第2の内側空気混合ガス流通路および第3の内側空気混合ガス流通路が形成され、かつ、前記第3の内側空気混合ガス流通路および前記第2の内側空気混合ガス流通路の1/3程度前記外側空気混合ガス流通路で取り囲み、当該外側空気混合ガス流通路と前記第3の内側空気混合ガス流通路とは先端で狭められた状態で面一に開口形成され、燃焼ガスに13Aの都市ガス仕様において、前記燃焼ガス噴出ノズルのノズル径が略0.3mm~0.5mm、口径が略6.0mm~11.0mmの前記空気取入孔を前記燃焼ガス噴出ノズル近傍に1または2箇所設置し、
前記第1の内側空気混合ガス流通路径が略9.0mm、前記第2の内側空気混合ガス流通路径が略5.0mm、前記第3の内側空気混合ガス流通路径が略4.0mm、第2の内側空気混合ガス流通路の長さが25.5mm、前記外側空気混合ガス流通路の流通路幅が略1.0mm~2.0mm、口径が略1.0mm~1.7mmの前記連通管を前記外側空気混合ガス流通路の中間域に4箇所設置され、コンプレッサーの不要の13Aの都市ガス仕様において、火力の強い青白い炎からなる燃焼を可能としたことを特徴とする歯科技工小型ブンゼンバーナー。

【請求項2】
前記燃焼ガス噴出ノズルが、前記ベースプレート60に刻設された挿通孔に丸棒状の端部が抜差しベースプレート面に対して水平に回動自在に挿通される把持挿入部52と、その把持挿入部52と前記基体30との間を連通し、前記連杆51を垂直方向に回動可能に軸着するブンゼンバーナ把持体50を有し、前記燃焼ガス噴出ノズルが俯角可能に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の歯科技工小型ブンゼンバーナ。

【請求項3】
前記筒体の先端近傍に点火用放電棒が添設されたことを特徴とする請求項1に記載の歯科技工小型ブンゼンバーナ。

【請求項4】
前記ガス開閉弁を操作するガス栓をレバー式としたことを特徴とする請求項1記載の歯科技工小型ブンゼンバーナ。

【請求項5】
前記筒体の外部に添設して種火用ガス流通路を形成する種火用ガス流通管を設け、
前記種火用ガス流通管の先端を前記筒体の先端近傍に位置させ、
前記種火用ガス流通路の後端は前記燃焼ガス流通路に接続する種火機構を備えていることを特徴とする請求項1に記載の歯科技工小型ブンゼンバーナ。
産業区分
  • 加熱冷却
  • 治療衛生
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2004154200thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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