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ケラチンフィルムを用いたパーマ剤による毛髪損傷度測定方法 コモンズ 実績あり

国内特許コード P120007109
整理番号 N10010
掲載日 2012年3月28日
出願番号 特願2010-108079
公開番号 特開2011-237244
登録番号 特許第5448182号
出願日 平成22年5月10日(2010.5.10)
公開日 平成23年11月24日(2011.11.24)
登録日 平成26年1月10日(2014.1.10)
発明者
  • 川副 智行
  • 渡辺 智子
  • 藤井 敏弘
出願人
  • 株式会社 資生堂
  • 国立大学法人信州大学
発明の名称 ケラチンフィルムを用いたパーマ剤による毛髪損傷度測定方法 コモンズ 実績あり
発明の概要 【課題】測定値のばらつきが少なく、パーマ剤による毛髪への影響を簡便に測定することができ、しかも精度に優れた測定方法を提供する。
【解決手段】ケラチンフィルムを処理したパーマ剤に含まれる毛髪蛋白質を分析することを特徴とするパーマ剤による毛髪損傷度の測定方法。及び、パーマ剤により処理されたケラチンフィルムを分析することを特徴とするパーマ剤による毛髪損傷度の測定方法。
【選択図】 なし
従来技術、競合技術の概要



毛髪を損傷させる要因として、紫外線照射、大気中の埃、ドライヤーの熱、コーミングによる摩擦、過度の洗髪、パーマ、染色・染毛剤の使用等が挙げられる。近年、種々の要因によって引き起こされる毛髪の損傷に関する研究が盛んに行われており、その損傷度を測定することが求められている。

毛髪は簡単に採取できる生体試料であり、加工・処理も容易であることから、毛髪損傷度を測定する手法としては、毛髪の損傷に伴う毛髪の物理特性の変化を測定するものが多い。中でも毛軸方向への伸長応力は、損傷により低下する毛髪強度の指標として有効であり、引っ張り強度試験として汎用されている(例えば特許文献1を参照)。この手法を用いて、損傷度を測定するためには、初期値もしくは比較対象となる損傷の少ない健常毛髪を入手し、この毛髪に対し損傷処理を行い、引っ張り強度にて損傷度を定量化するものである。さらに改善した手法としては、毛髪を長手方向に沿って引き裂いて引き裂き強度を求め、該引き裂き強度の基づいて毛髪の損傷度を評価する手法も開発されている(例えば、特許文献2を参照)。しかしながら、これらの測定法は毛髪の物理特性変化を測定することから、大きな物理特性変化を伴う損傷に限定されてしまい、物理特性変化を伴わない微細な初期損傷を検出することができないという課題があった。





これらを解決するために本発明者等は、毛髪の物理特性以外の指標として、毛髪損傷に伴い溶出していく蛋白質の量の変化を測定する手法(例えば、特許文献3を参照)を開発している。本手法は物理特性変化に反映しない毛髪の初期ダメージを検出するのに有効である。しかしながら、本手法は毛髪構成蛋白質の変性によって起こる二次的な現象を検出するものであるため、より直接的な損傷検出が望まれていた。





そここで本発明者等は、毛髪内部で発生する蛋白質変性を直接的に検出する手法として、毛髪損傷に伴い発生する毛髪内のカルボニル基の定量を蛍光色素を用いて測定する方法を提案している(例えば、特許文献4を参照)。この手法は、毛髪物理特性に反映しないような初期損傷を定量でき、蛍光色素を用いることで高感度な損傷度の定量法であった。





しかしながら、これらの手法はいずれも初期値もしくは比較対象となる健常毛髪が必要であることから、測定法の感度以前に、初期値もしくは比較対象となる健常毛髪のダメージ履歴や個体差に依存したばらつきが問題となっていた。毛髪は外観でダメージをどれくらい受けているかを判別する方法が無く、検出感度が上がれば上がるほど損傷程度の同じ毛髪を準備する必要がある。しかしながら、実際のところこれを制御する処方はなく、毛髪構成蛋白質を維持しながら、ダメージ履歴や個体差を均一化する処理方法の開発が課題となっていた。





前述の問題を解決するものとして、既に本発明者等は、効率性がよく、ありのままに近い状態で解析に適したケラチン蛋白質の抽出法に関し報告している(例えば、特許文献5を参照)。すなわち、還元剤共存下で特定の尿素系の化合物で毛髪を処理し、毛髪コルテックス部位を構成するミクロフィブリルと細胞間充物質のあるマトリックスのケラチンとその関連蛋白質を溶出させて採取し、この溶出後の残渣から形状を維持したキューティクル部位を採取するものである。さらに本発明者等は、この方法をさらに改良して採取したケラチンとその関連蛋白質から構成されたフィルム、ゲル等の成形品の製造方法をも提供している(例えば、特許文献6を参照)。ケラチンとその関連蛋白質から構成されたフィルム、すなわちケラチンフィルムは、毛髪構成蛋白質を変性させることなく保持していることが既に判明している(例えば、非特許文献1を参照)。さらに本発明者等は、前記ケラチンフィルムの界面活性剤及びヘアカラー剤処理による溶出蛋白質の測定から毛髪処理剤によるダメージを評価している(特許文献7)。

産業上の利用分野



本発明は、ケラチンフィルムを用いたパーマ剤による毛髪損傷度測定方法、特にその診断能の改善に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ケラチンフィルムを処理したパーマ剤に含まれる毛髪蛋白質をSDS-PAGEにより分析することを特徴とするパーマ剤による毛髪損傷度の測定方法。

【請求項2】
前記パーマ剤が、チオグリコール酸を主成分とするものであることを特徴とする請求項1に記載のパーマ剤による毛髪損傷度の測定方法。

【請求項3】
パーマ剤により処理されたケラチンフィルムをSEM及び/又はSPMによる顕微鏡観察により分析することを特徴とするパーマ剤による毛髪損傷度の測定方法。

【請求項4】
パーマ剤により処理されたケラチンフィルムを該ケラチンフィルムの透明性の評価により分析することを特徴とするパーマ剤による毛髪損傷度の測定方法。
国際特許分類(IPC)
出願権利状態 登録
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