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蛋白質の分解方法

国内特許コード P120007134
整理番号 620
掲載日 2012年3月30日
出願番号 特願2009-136769
公開番号 特開2010-279313
登録番号 特許第5675063号
出願日 平成21年6月8日(2009.6.8)
公開日 平成22年12月16日(2010.12.16)
登録日 平成27年1月9日(2015.1.9)
発明者
  • 赤坂 一之
出願人
  • 学校法人近畿大学
発明の名称 蛋白質の分解方法
発明の概要 【課題】 通常の条件下で蛋白質分解酵素によるプロテオリシスが困難である蛋白質または蛋白質集合体を効果的に、ペプチドまたはアミノ酸に分解する。
【解決手段】 本発明の蛋白質の分解方法では、従来酵素によるプロテオリシスが行われない難分解性の蛋白質または蛋白質集合体を、酵素の存在下で、加圧下に置く。加圧下で難分解性の蛋白質または蛋白質集合体の立体構造が変化し、酵素によるプロテオリシスを受け易い構造になる。この立体構造の変化した蛋白質が酵素により分解される。。
【選択図】 なし
従来技術、競合技術の概要



酵素によるプロテオリシスが、加圧により促進される例は知られている(例えば、非特許文献1参照)。非特許文献1では、反応速度論による見かけの活性化体積が負になることから、反応の促進は、圧力による酵素自身の活性の増大によるものであると分析された。





一方、蛋白質には、通常の蛋白質分解酵素によるプロテオリシスが困難な蛋白質または蛋白質集合体が存在することが知られている。これらの蛋白質または蛋白質集合体では、ポリペプチド鎖は折れたたまれて堅固な構造をとるため、そのままでは蛋白質分解酵素の触媒部位に結合できないか、たとえ結合しても分解されない。そのため、通常の条件下では蛋白質分解酵素によるプロテオリシスが困難となる。





また、蛋白質集合体の中でも多くの神経変性疾患やアミロイド疾患では、その病態から、配座異性化した蛋白質分子の線維状集合体の蓄積が病因と関わっていると考えられている。これらの線維状集合体は、通常の蛋白質分解酵素によるプロテオリシスが極めて困難である。





したがって、通常の条件下で蛋白質分解酵素によるプロテオリシスが困難であるこれらの蛋白質または蛋白質集合体を効果的に分解することが重要となる。

【非特許文献1】

orild,E.,「The theory of pressure effects on enzyme」, Adv.Prot. Chem., 34巻、pp93-166、(1981)

産業上の利用分野


本発明は、常圧下においてプロテオリシス抵抗性の蛋白質または蛋白質集合体を分解する、蛋白質の分解方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
常圧下においてプロテオリシス抵抗性の蛋白質または蛋白質集合体の加圧下での分解方法であって、
(a)対象とする蛋白質または蛋白質集合体の折りたたみ配座異性体が無秩序配座異性体に変わるときの体積変化ΔVを取得または決定する工程
)対象とする蛋白質または蛋白質集合体と分解酵素とを緩衝液に溶解または分散させる工程、ならびに
)()で得られた溶解液または分散液を前記ΔVに応じた力下で処理し、対象とする蛋白質の折りたたみ配座異性体の構造を変化させることにより、および/または蛋白質集合体を蛋白質単体に解離させた上で配座異性体の構造を変化させることにより、対象とする蛋白質または蛋白質集合体を前記分解酵素により分解する工程
を含む分解方法。

【請求項2】
ΔVの決定を高圧NMRまたは高圧蛍光法により行う請求項1記載の分解方法。

【請求項3】
前記プロテオリシス抵抗性の蛋白質または蛋白質集合体が蛋白質集合体であり、該蛋白質集合体が同一または異なる蛋白質単体が会合した集合体である請求項1または2記載の分解方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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