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金含有物への糖鎖の導入法 コモンズ 新技術説明会

国内特許コード P120007140
整理番号 1004-04
掲載日 2012年4月2日
出願番号 特願2010-107135
公開番号 特開2011-236140
登録番号 特許第5597903号
出願日 平成22年5月7日(2010.5.7)
公開日 平成23年11月24日(2011.11.24)
登録日 平成26年8月22日(2014.8.22)
発明者
  • 小山 哲夫
  • 松岡 浩司
出願人
  • 国立大学法人埼玉大学
発明の名称 金含有物への糖鎖の導入法 コモンズ 新技術説明会
発明の概要 【課題】本発明は、金含有物に簡易、迅速に糖鎖を結合させる方法の提供を目的とする。
【解決手段】本発明は、下記の式(I)で示されるチオアセチル基を有する糖鎖を、エステル交換反応により金原子に結合させることを特徴とする、糖鎖が結合した金含有物を製造する方法、及び該方法により製造される糖鎖結合金含有物である。



(式(I)中、Xは糖鎖、Rは炭素数0~12の炭化水素鎖又はエチレングリコール鎖、Sは硫黄、Acはアセチル基を表す)
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要



近年、金ナノ微粒子は光学材料・導電材料への応用など幅広い分野において利用されており、例えば、表面に糖鎖が導入された金ナノ微粒子はバイオセンシングの分野での利用が期待されている。その理由の1つは、金ナノ微粒子表面に局所的に糖ペプチドや糖鎖を高密度で導入すると「クラスター効果」が発現され、より実用的な糖鎖結合金ナノ微粒子の開発が可能となるからである。さらに、金ナノ微粒子は発色性に優れており、凝集などで色調が変化するため、さまざまな用途への応用が検討されている。特に、医療分野においては、妊娠判定キット、糖尿病検査キットなどへの利用の他、インフルエンザウィルスなどと特異的に結合する糖鎖を担持させた金ナノ微粒子を、ウィルス感染の診断薬などに応用する技術なども開発されつつある。とりわけ、金原子は人体に対する毒性が低いと考えられることから、薬剤の担体などとしての使用も検討されている点において他の金属担体とは異なる特徴を有している(例えば、非特許文献1など)。





金粒子に糖鎖を導入する方法は、すでにいくつか報告されている。その代表的な方法として、水素化ホウ素ナトリウム還元法、グリコシル化法を挙げることができる。水素化ホウ素ナトリウム還元法は、2分子の糖鎖がS-S結合した2量体を塩化金酸と共に反応系に加え、そこへ水素化ホウ素ナトリウム水溶液を滴下することで塩化金酸および糖鎖を還元して、所定の微粒子を得る方法である(非特許文献2)。また、グリコシル化法は、金微粒子表面にスペーサーを導入させた後、スペーサー末端の水酸基と糖鎖分子を結合させる方法である(非特許文献3)。これらの方法は、従来法として当該分野で使用されているが、水素化ホウ素ナトリウム還元法は、糖鎖2量体を合成する必要があるため、目的の金粒子を製造するまでに複数の工程を要し、時間と手間が掛かかってしまう。また、グリコシル化法は、水酸基を持つスペーサーを金粒子に予め導入しておく必要があり、煩雑な工程が必要とされる。

産業上の利用分野



本発明は、金原子を金含有物に糖鎖を結合させる方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
金属アルコキシド及びアルコールの存在下で、式(I)で示されるチオアセチル基を有する糖鎖を、エステル交換反応により金原子に結合させることを特徴とする、金含有物への糖鎖結合方法。
【化1】


(式(I)中、Xは糖鎖、Rは炭素数~12の炭化水素鎖、Sは硫黄、Acはアセチル基を表す)

【請求項2】
前記金属アルコキシドの金属が、アルカリ金属又はアルカリ土類金属であることを特徴とする請求項に記載の方法。

【請求項3】
前記金含有物が、粒子状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。

【請求項4】
前記金含有物が、平板状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。

【請求項5】
請求項1乃至のいずれかに記載の方法により製造される、糖鎖が結合した金含有物。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2010107135thum.jpg
出願権利状態 登録
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