TOP > 国内特許検索 > 1塩基認識能を増幅する人工核酸コンジュゲート

1塩基認識能を増幅する人工核酸コンジュゲート コモンズ 新技術説明会

国内特許コード P120007196
整理番号 H22-030
掲載日 2012年4月4日
出願番号 特願2011-027898
公開番号 特開2012-165672
出願日 平成23年2月10日(2011.2.10)
公開日 平成24年9月6日(2012.9.6)
発明者
  • 櫻井 敏彦
  • 奥野 貴士
出願人
  • 国立大学法人鳥取大学
発明の名称 1塩基認識能を増幅する人工核酸コンジュゲート コモンズ 新技術説明会
発明の概要

【課題】本発明は、可溶性で酵素的安定性であり、優れたTm値を有する人工核酸コンジュゲートを提供することを目的とする。
【解決手段】標的ポリヌクレオチド中の第一領域の配列と相補する配列からなる第一の一本鎖人工核酸と、上記標的ポリヌクレオチド中の第二領域の配列と相補する配列からなる第二の一本鎖人工核酸と、上記第一の一本鎖人工核酸及び上記第二の一本鎖人工核酸の間に連結している親水性ポリマーとを備える、人工核酸コンジュゲートを提供する。
【選択図】図6

従来技術、競合技術の概要


ヒト全ゲノムの配列決定がなされて以降その解析が進められ、既に多くの疾患・疾病遺伝子、癌遺伝子などの病因遺伝子の配列が明らかにされている。病因遺伝子群が明らかにされれば、遺伝子診断等による病気の予測や予防、さらには遺伝情報発現制御による遺伝子治療が期待される。



mRNAをターゲットとしたアンチセンスRNAやmicroRNAなどのRNAiに基づく方法により、非常に多くの遺伝子発現制御が可能であるが、酵素安定性に乏しいことから天然のDNA/RNAにかわるアンチセンス分子の開発が精力的に行われてきた。オリゴヌクレオチドが有する欠点を克服するために、核酸の塩基部や糖部、リン酸ジエステル部を化学的に修飾した「修飾核酸」と呼ばれる核酸誘導体が開発されてきた。更に、核酸の糖-リン酸骨格を変更した「人工核酸」と呼ばれる核酸誘導体も開発されてきた。人工核酸及び核酸誘導体は、高い核酸塩基配列認識能、高い相補鎖形成能、酵素安定性など従来のDNA/RNAと比較すると優れた特性・機能を示す。



これら非天然の核酸を用いたアンチセンスRNAの開発が盛んに行われている。例えば、特許文献1には、ポリエチレングリコール(PEG)に機能性核酸(修飾核酸)を結合させたコンジュゲートを用いたRNAi(RNA interference)法が開示されている。特許文献2には、人工核酸であるペプチド核酸(PNA)を含む核酸にPEGを結合させたコンジュゲートが開示されている。特許文献3には、リンカーを間に介した2つの二本鎖ヌクレオチドを用いたRNAi法が開示されている。非特許文献1には、PNAとRNAのキメラによるRNAi法が記載されている。

産業上の利用分野


本発明は、人工核酸コンジュゲートに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
標的ポリヌクレオチド中の第一領域の配列と相補する配列からなる第一の一本鎖人工核酸と、前記標的ポリヌクレオチド中の第二領域の配列と相補する配列からなる第二の一本鎖人工核酸と、前記第一の一本鎖人工核酸及び前記第二の一本鎖人工核酸の間に連結している親水性ポリマーと、を備える、人工核酸コンジュゲート。

【請求項2】
前記第一の一本鎖人工核酸が自己の5‘末端を介して前記親水性ポリマーと連結し、且つ前記第二の一本鎖人工核酸が自己の3‘末端を介して前記親水性ポリマーと連結している、請求項1記載のコンジュゲート。

【請求項3】
前記第一領域が4塩基以上18塩基以下の領域である、請求項1又は2記載のコンジュゲート。

【請求項4】
前記第二領域が4塩基以上18塩基以下の領域である、請求項1~3のいずれかに記載のコンジュゲート。

【請求項5】
前記一本鎖人工核酸が、ペプチド核酸、ペプチド核酸類縁体及びこれらを構成する単量体の共重合体からなる群より選択される、請求項1~4のいずれかに記載のコンジュゲート。

【請求項6】
前記標的ポリヌクレオチド中の第一領域及び第二領域が互いに離れている、請求項1~5のいずれかに記載のコンジュゲート。

【請求項7】
前記標的ポリヌクレオチド中の第一領域及び第二領域の間が、6塩基以上38塩基以下の領域を挟んで離れている、請求項1~6のいずれかに記載のコンジュゲート。

【請求項8】
前記親水性ポリマーが、重量平均分子量100~50000 Daである請求項1~7のいずれかに記載のコンジュゲート。

【請求項9】
前記親水性ポリマーが、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、デキストラン、キチン、キトサン及びこれらを構成する単量体の共重合体からなる群より選択される、請求項1~8のいずれかに記載のコンジュゲート。

【請求項10】
請求項1~9のいずれかに記載の人工核酸コンジュゲートを含有する遺伝子発現調節剤。

【請求項11】
請求項1~9のいずれかに記載の人工核酸コンジュゲートを含有する遺伝子疾患治療薬。

【請求項12】
前記遺伝子疾患が、染色体上に存在する1対の遺伝子における、異常ヘテロ接合体により発症する遺伝子疾患である、請求項11記載の遺伝子疾患治療薬。

【請求項13】
前記疾患が、遺伝子をコードする塩基配列中の1塩基変異で生じる異常ヘテロ接合体により発症する遺伝子疾患である、請求項11又は12記載の遺伝子疾患治療薬。

【請求項14】
前記遺伝子疾患が、鎌状赤血球症である、請求項11~13のいずれかに記載の遺伝子疾患治療薬。

【請求項15】
標的ポリヌクレオチド中の第一領域の配列と相補する配列からなる第一の一本鎖人工核酸と、前記標的ポリヌクレオチド中の第二領域の配列と相補する配列からなる第二の一本鎖人工核酸との間に、親水性ポリマーを連結する工程を含む、人工核酸コンジュゲートの作製方法。
産業区分
  • 液体燃料・油脂
  • 薬品
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2011027898thum.jpg
出願権利状態 審査請求前
参考情報 (研究プロジェクト等) 1塩基認識能を増幅する人工核酸コンジュゲート
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、下記「問合せ先」まで直接お問い合わせください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close