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遮音構造ユニット及び同ユニットを用いた遮音構造体 コモンズ

国内特許コード P120007199
整理番号 H23-039
掲載日 2012年4月4日
出願番号 特願2012-063129
公開番号 特開2013-195729
登録番号 特許第6010747号
出願日 平成24年3月21日(2012.3.21)
公開日 平成25年9月30日(2013.9.30)
登録日 平成28年9月30日(2016.9.30)
発明者
  • 西村 正治
出願人
  • 国立大学法人鳥取大学
発明の名称 遮音構造ユニット及び同ユニットを用いた遮音構造体 コモンズ
発明の概要 【課題】薄い袋状の遮音部材に気体を所定圧力で封入して格段の軽量化と高い遮音効果が得られる構造としながらも、簡単な工程を経て容易、且つ安価に製造できる遮音構造ユニット及びこれを用いた遮音構造体を提供する。
【解決手段】遮音構造ユニット1Aは、遮音部材2と保形枠体3とが一体化されてなり、遮音部材2が、可撓性を有する薄いフイルム状素材により袋状に形成された密閉袋部8と、線条体により多数の開口部を有する形状に形成されて密閉袋部8の袋面に一体化された規制線条部9とを有し、密閉袋部8の通気口4が気体供給バルブ7を介して保形枠体3の外部に連通し、且つ密閉袋部8および規制線条部9の各々の周端部が保形枠体3に接合されてなる。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


従来では、遮音構造体として、遮音材として機能する鋼板の内側に吸音材を貼着したものや、2枚の鋼板の間に吸音材や水を充填したものが一般的に用いられており、いずれの遮音構造体も全体として平板状の外観を呈している。この平板状の遮音構造体の遮音性能は、一般に、その平板の一次固有振動数以下の周波数領域において、自体の剛性に対応して遮音効果が律則される剛性則と称される法則に依存するとともに、一次固有振動数以上の周波数領域において、遮音構造体の質量に対応して遮音効果が律則される質量則と称される法則に依存する。ところで、一般的な遮音構造体では、その一次固有振動数が数十Hz以下であるため、大部分の可聴音周波数領域において、遮音効果が質量則に依存する。この質量則によると、遮音構造体の面密度(単位面積当たりの質量)が大きいほど遮音構造体が振動し難いことから、遮音構造体に対する入射音波の透過損失が大きくなって遮音効果が高くなる。ところが、遮音構造体の面密度を大きくするためには、遮音構造体の厚みを大きく設定する必要があり、厚みが大きくなるのに伴って重量が増大し、遮音構造体を取り付け又は取り外すなどの取扱いが困難となる。



上述した問題の解消を図るものとして、軽量化を図りながらも従来の平板状の遮音構造体よりも優れた遮音効果が得られる遮音構造体が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この遮音構造体は、半球状の内部に空気を封入した気泡体が可撓性シートの片面に多数形成されてなる遮音シートを、気泡体を内側とした配置で渦巻き状に巻回することにより、全体として円柱形状としたシートロールを複数備え、これらシートロールを、一面が開口し、且つ他面が格子形状となった保持枠の内部に並べて収容し、格子状の押え枠を、前記各シートロールに圧縮力を付与しながら保持枠の他面に固定した構成になっている。この遮音構造体では、遮音シートを透過して各気泡体の内部にそれぞれ入射した音波が、気泡体の内面で多重反射して減衰するとともに互いに干渉することで音響エネルギが低減され、あるいは遮音シート自体を振動させる音響エネルギに変換されて、各気泡体が互いに密着していることから振動が減衰するとともに、互いに干渉して打ち消され、さらに、遮音シートの互いに隣接する部分の間でも入射音波が多重反射して減衰し、互いに干渉して音響エネルキが低減されるように機能する。このように、この遮音構造体は、空気を封入した気泡体を多数有するシートロールにより遮音効果を得るようになっているので、軽量化と所要の遮音効果とを共に得られるように図られている。

産業上の利用分野


本発明は、住宅の仕切り壁、窓口、遮音壁体、遮音扉または航空機や車両の遮音胴体として用いる遮音構造体を構成できる遮音構造ユニットおよびこの遮音構造ユニットを複数組み合わせて構成される遮音構造体に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
可撓性を有する薄いフイルム状素材により袋状に形成された密閉袋部と線条体により多数の開口部を有する形状に形成され前記密閉袋部の袋面に一体化された規制線条部とを有する遮音部材と、前記密閉袋部および前記規制線条部の各々の周端部を接合する形で前記遮音部材と一体化された保形枠体と前記密閉袋部に設けられた通気口が前記保形枠体の外部に連通するように設けられた気体供給バルブとを備え、前記線条体は前記密閉袋部に気体が封入されたとき前記密閉袋部の膨出を規制できる剛性を有する材料で形成され、前記気体供給バルブを介して前記密閉袋部内に供給された気体の圧力増により前記密閉袋部の剛性を高めることによって遮音することを特徴とする遮音構造ユニット。

【請求項2】
記気体供給バルブは、気体の供給後に止栓が圧入される逆止バルブである請求項1に記載の遮音構造ユニット。

【請求項3】
請求項1または2に記載の遮音構造ユニットを所要個数備え、保持枠体を構成する一対の枠部材が、各々の複数の開口部に前記各遮音構造ユニットの前記保形枠体をそれぞれ両側から嵌まり込ませた配置で互いに合体されてなることを特徴とする遮音構造体。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2012063129thum.jpg
出願権利状態 登録
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