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糖鎖改変ウリナスタチンの製造方法

国内特許コード P120007236
整理番号 PA06-07
掲載日 2012年4月6日
出願番号 特願2007-090839
公開番号 特開2008-247802
登録番号 特許第5152777号
出願日 平成19年3月30日(2007.3.30)
公開日 平成20年10月16日(2008.10.16)
登録日 平成24年12月14日(2012.12.14)
発明者
  • 柿崎 育子
  • 高垣 啓一
  • 高橋 良樹
出願人
  • 国立大学法人弘前大学
発明の名称 糖鎖改変ウリナスタチンの製造方法
発明の概要

【課題】 計画的な改変デザインの下で、改変前のウリナスタチンが持つグリコサミノグリカン糖鎖を異なるグリコサミノグリカン糖鎖に付け替えることで得られる糖鎖改変ウリナスタチンの製造方法を提供すること。
【解決手段】 ウリナスタチンが持つグリコサミノグリカン糖鎖の非還元末端側の少なくとも一部を、エンド型グリコシダーゼを用いた加水分解反応によって遊離させた後、供与体とするグリコサミノグリカンを糖転移反応によって代わりに結合させることを特徴とする。
【選択図】 図1

従来技術、競合技術の概要


ヒトの尿中より抽出、精製される天然型ウリナスタチン(尿中トリプシンインヒビター:UTI)は、図2に示す1次構造を有する分子量が約67,000の糖タンパク質であり(非特許文献1)、種々のプロテアーゼに対する阻害活性を有し、急性膵炎や急性循環不全などの処置のための医薬品として用いられている。天然型ウリナスタチンは、そのコアタンパク質のN末端から10番目のセリン残基に、-Xyl-Gal-Gal-GlcA-の橋渡し4糖構造を介して、還元末端側にコンドロイチン4-硫酸、非還元末端側にコンドロイチンからなる硫酸化部位の偏った構造的特徴を持つ低硫酸化コンドロイチン硫酸が結合したグリコサミノグリカン糖鎖を持つ(非特許文献2、非特許文献3)。一般に糖タンパク質が持つ糖鎖は種々の生理的意義を担っていることから、近年、天然型ウリナスタチンが持つグリコサミノグリカン糖鎖の本質的な機能についても注目されているが、その解明は未だ十分になされていない。天然型ウリナスタチンが持つグリコサミノグリカン糖鎖を他のグリコサミノグリカン糖鎖に計画的な改変デザインの下で改変することができれば、天然型ウリナスタチンと糖鎖改変ウリナスタチンとの生理活性の比較を行うことにより、天然型ウリナスタチンが持つグリコサミノグリカン糖鎖の機能解明を大きく前進させることができることに加え、天然型ウリナスタチンの生理活性の向上や改善などが図られた糖鎖改変ウリナスタチンを創薬することができる可能性もある。しかしながら、これまでにそのような改変を行ったとする報告は、本発明者らが知る限りにおいて存在しない。

【非特許文献1】Watcher, E, and Hochstrasser, K. Hoppe. Seylers. Z. Physiol. Chem., 362, 1351, 1981

【非特許文献2】Toyoda, S, Kobayashi, H, Sakamoto, S, Toida, T, and Imanari, T. Biol. Pharm. Bull., 16, 945-947, 1993

【非特許文献3】Kakizaki, I, Takahashi, R, Ibori, N, Kojima, K, Takahashi, T, Yamaguchi, M, Kon, A, and Takagaki, K. Biochim. Biophys. Acta., 1770, 171- 177, 2007

産業上の利用分野


本発明は、計画的な改変デザインの下で、改変前のウリナスタチンが持つグリコサミノグリカン糖鎖を異なるグリコサミノグリカン糖鎖に付け替えることで得られる糖鎖改変ウリナスタチンの製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ウリナスタチンが持つグリコサミノグリカン糖鎖の非還元末端側の少なくとも一部を、エンド型グリコシダーゼを用いた加水分解反応によって遊離させた後、供与体とするグリコサミノグリカンとしてのヒアルロン酸を糖転移反応によって代わりに結合させ、-Xyl-Gal-Gal-GlcA-の橋渡し4糖構造を含む4~6糖分の糖鎖に少なくとも40糖のヒアルロン酸が結合した糖鎖とすることを特徴とする糖鎖改変ウリナスタチンの製造方法。

【請求項2】
エンド型グリコシダーゼがヒアルロニダーゼであることを特徴とする請求項1記載の製造方法。

【請求項3】
-Xyl-Gal-Gal-GlcA-の橋渡し4糖構造を含む4~6糖分の糖鎖に少なくとも40糖のヒアルロン酸が結合した糖鎖をN末端から10番目のセリン残基に持つことを特徴とする糖鎖改変ウリナスタチン。

【請求項4】
-Xyl-Gal-Gal-GlcA-の橋渡し4糖構造を含む4~6糖分の糖鎖に少なくとも40糖のヒアルロン酸が結合した糖鎖をN末端から10番目のセリン残基に持つ糖鎖改変ウリナスタチンを有効成分とすることを特徴とするプロテアーゼ阻害剤。
産業区分
  • 有機化合物
  • 薬品
  • 微生物工業
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2007090839thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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