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抗菌防黴被膜及びその製造方法、並びにそれらを用いた製品 コモンズ

国内特許コード P120007261
整理番号 445-0810
掲載日 2012年4月9日
出願番号 特願2008-141909
公開番号 特開2009-286022
登録番号 特許第5190940号
出願日 平成20年5月30日(2008.5.30)
公開日 平成21年12月10日(2009.12.10)
登録日 平成25年2月8日(2013.2.8)
発明者
  • 小川 一文
出願人
  • 国立大学法人 香川大学
発明の名称 抗菌防黴被膜及びその製造方法、並びにそれらを用いた製品 コモンズ
発明の概要

【課題】耐久性が高く、安価に製造することができ、人体及び環境に対する安全性が高い透明な抗菌防黴被膜及びその製造方法、並びにそれらを用いた製品を提供する。
【解決手段】抗菌防黴被膜は、基材の表面に化学結合した膜化合物が形成する被膜を介して抗菌防黴性の金属原子又は金属イオンが固定された抗菌防黴被膜であって、膜化合物は、分子の一端に前記基材の表面と結合を形成する表面結合基を、他端に金属原子又は金属イオンと配位結合を形成する配位結合基をそれぞれ有し、膜化合物は、表面結合基を介して基材の表面に結合しており、金属原子又は金属イオンは、配位結合基との間に形成される配位結合を介して固定されている。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


近年の住環境の変化や高齢化の進展に伴う国民の衛生意識の向上を受けて、防菌防黴製品の需要が高まっている。住宅の気密性の向上に伴う結露やカビの発生、多発する病原性大腸菌、レジオネラ菌等による集団感染等の事情も、こうした傾向に拍車をかけている。



防菌防黴製品の開発に当り、細菌及びカビを防除する活性と共に、抗菌防黴成分の安全性及び毒性についても考慮する必要がある。こうした観点から、毒性や環境汚染のおそれがなく活性の高い抗菌防黴剤として、天然物等の抗菌防黴活性を有する有機化合物、又はAg(銀)、Cu(銅)等の金属原子若しくはイオンが注目されている。



例えば、特許文献1には、フトモモ科ユウカリノキ植物枝葉、ショウガ科バンウコン植物根茎、シソ科マンシュウヒキオコシ植物地上部の全植物体、シソ科コガネヤナギ植物根茎、サルオガセ科ナガサルオガセ植物全植物体、ウルシ科ランシンボク植物樹皮及び/又は枝葉ならびにキク科タイキンギク植物全植物体の1種あるいは複数種の水抽出物と、塗料樹脂及び/又は塗付溶媒とを少なくとも含有する塗付用抗微生物性組成物が開示されている。



特許文献2には、少なくともコア層に積層される化粧層に、アパタイト系セラミックスに銀イオン等の抗菌性金属イオンを化学結合させた金属系無機抗菌剤が含有された化粧板が開示されている。



特許文献3には、NBR等の少なくとも一つの非シリコーンゴム成分を含み、更に少なくとも一つの銀系無機抗菌剤を含み、最低0.075μg/dmの表面利用可能銀量を示すゴム物品が開示されている。



特許文献4には、アンモニア水の中に、粒径0.01μm以下の銀超微粒子と粒径0.1μm以下のセラミック微粒子を混入して、セラミック微粒子表面に銀超微粒子を付着保持せしめた溶液Aと、水の中にイソプロピルアルコールと水溶性ウレタン樹脂を混和した溶液Bを混合せしめた後、直ちにこれを金型内に塗布した後、該金型内に溶融した温度摂氏380度以上のプラスチック成型材を射出し、該成型熱でプラスチック成型材とが接触した部分に銀超微粒子を含むセラミック微粒子をプラスチック成型品の表面に保持する抗菌薄膜層を合成形成することを特徴とする表面に抗菌作用を有するプラスチック成型品とその製造方法が開示されている。




【特許文献1】特開2006-022075号公報

【特許文献2】特開2008-100418号公報

【特許文献3】特開2008-031485号公報

【特許文献4】特開2005-007836号公報

産業上の利用分野


本発明は、抗菌防黴被膜及びその製造方法、並びにそれらを用いた製品に係り、更に詳細には耐久性が高く、安価に製造することができ、人体及び環境に対する安全性が高い透明な抗菌防黴被膜及びその製造方法、並びにそれらを用いた製品に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
基材の表面に化学結合した膜化合物が形成する被膜を介して抗菌防黴性の銅(II)イオンが固定された抗菌防黴被膜であって、
前記膜化合物は、分子の一端に前記基材の表面と結合を形成する表面結合基を、他端にイミダゾリル基をそれぞれ有し、
前記膜化合物は、前記表面結合基を介して前記基材の表面に結合しており、
前記銅(II)イオンは、前記イミダゾリル基との間に形成される配位結合を介して固定されていることを特徴とする抗菌防黴被膜。

【請求項2】
前記表面結合基が、アルコキシシリル基、ハロシリル基、チオール基、スルフィド基、及びカルボキシル基のいずれかであることを特徴とする請求項1記載の抗菌防黴被膜。

【請求項3】
前記基材が、建築物、自動車、船舶、航空機、列車、アパレル製品、宝飾品、及び装飾品のいずれかに使用される材料であることを特徴とする請求項1又は2記載の抗菌防黴被膜。

【請求項4】
分子の一端に基材の表面と結合を形成する表面結合基を、他端にエポキシ基をそれぞれ有する膜化合物を該基材の表面と反応させて、前記基材の表面に化学結合した前記膜化合物の被膜を形成する工程Cと、イミダゾール誘導体を、前記エポキシ基と前記イミダゾール誘導体のアミノ基との反応により形成される結合を介して前記膜化合物の被膜の表面に結合させる工程Dとからなり、分子の一端にイミダゾリル基を有する膜化合物の被膜を形成する工程Aと、
抗菌防黴性の銅(II)イオンと前記イミダゾリル基との間で形成される配位結合を介して、該銅(II)イオンを前記膜化合物の被膜の表面に固定する工程Bとを有することを特徴とする抗菌防黴被膜の製造方法。


【請求項5】
前記表面結合基が、アルコキシシリル基、ハロシリル基、チオール基、スルフィド基、及びカルボキシル基のいずれかであることを特徴とする請求項記載の抗菌防黴被膜の製造方法。

【請求項6】
前記基材が、建築物、自動車、船舶、航空機、列車、アパレル製品、宝飾品、及び装飾品のいずれかに使用される材料であることを特徴とする請求項4又は5記載の抗菌防黴被膜の製造方法

【請求項7】
請求項1~のいずれか1項記載の抗菌防黴被膜が表面に形成されていることを特徴とする製品。

【請求項8】
建築物、自動車、船舶、航空機、列車、アパレル製品、宝飾品、及び装飾品のいずれかであることを特徴とする請求項記載の製品。
産業区分
  • 高分子化合物
  • その他農林水産
  • 薬品
  • 塗料・接着剤
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2008141909thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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