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検体の毒物検出方法 新技術説明会

国内特許コード P120007377
整理番号 PG08E16JP
掲載日 2012年4月23日
出願番号 特願2008-265662
公開番号 特開2010-094048
登録番号 特許第5447913号
出願日 平成20年10月14日(2008.10.14)
公開日 平成22年4月30日(2010.4.30)
登録日 平成26年1月10日(2014.1.10)
発明者
  • 篠原寛明
出願人
  • 国立大学法人富山大学
発明の名称 検体の毒物検出方法 新技術説明会
発明の概要 【課題】麻痺や記憶障害を引き起こす貝毒、魚毒、キノコ毒を簡便に高感度で検出する毒物の検出方法の提供。
【解決手段】
検体を培養細胞と共存させ、ついで電位依存性イオンチャンネルの開放化合物で培養細胞を刺激し、刺激により培養細胞から放出される化合物を、酸化酵素を用いた酵素発光法により検出することで、麻痺性貝毒などの貝毒、フグ毒など魚毒、キノコ毒などイオンチャンネル型受容体に作用する毒物を簡便、高感度に検出できる。
【選択図】 図1
従来技術、競合技術の概要



フグ毒に代表される魚介類の毒(マリントキシン)の起源は、海洋性細菌、渦鞭毛藻、珪藻などである。

これらの細菌や植物プランクトンが生産する毒成分の食物連鎖により魚や貝は毒化される。

有毒フグは、ビブリオ属など海洋性細菌が産生するテトロドトキシンが食物連鎖により毒化したものである。

また、ボウシュウボラのような食用巻貝類の毒成分がテトロドトキシンであることが知られている。

テトロドトキシンは、神経細胞や筋肉細胞の表面に存在する電位依存性イオンチャンネル、特にナトリウムチャンネルにおけるナトリウムイオンの流入を妨害し麻痺を引き起こす。





麻酔性貝毒は、アレキサンドリウム(Alexandrium)属、ギムノデニュウム(Gymnodinium)属などの渦鞭毛藻類が産生するサキシトキシン、ゴニオトキシンなどが生物濃縮されカキ、ホタテ、アサリなどの貝が毒化したものである。

麻酔性貝毒もテトラドトキシンと同様にナトリウムチャンネルをブロックすることにより毒作用を発現する。





記憶喪失性貝毒は、シュードニッチア(Pseudonitzschia)属等の珪藻類が産生するドウモイ酸によりムラサキイガイ、マテガイなどが毒化したものである。

ドウモイ酸、カイニン酸、L-グルタミン酸などは興奮性アミノ酸である。

これらは中枢神経にあるL-グルタミン酸受容体のうちイオンチャネル型受容体の一つであるカイニン酸型受容体のアゴニストである。





その他、マリントキシンとして、ナトリウムチャネルを開き放しにするシガトキシンやパリトキシン、カルシウムチャネルを開き放しにするマイトトキシンなどが知られている。





食品衛生法上のフグ毒、麻酔性貝毒の検出は、マウスの生死で判定するマウスアッセイ法である。

麻酔性貝毒については、例えば、これ以外に培養神経細胞を用いるバイオアッセイ(特許文献1)、麻酔性貝毒抗体を用いる酵素免疫測定(特許文献2)、液体クロマトグラフィ-蛍光検出法(特許文献3)が知られている。





一方、PC12細胞やC6細胞などの培養細胞を電位依存性イオンチャンネルの開放化合物で刺激し、刺激により培養細胞から放出されるアミンやグルタミン酸を、チラミンオキシダーゼやグルタミン酸オキシダーゼなどの酸化酵素を用いて酸化し、生成する過酸化水素と反応するルミノールの発光を検出する方法が知られている(非特許文献1、非特許文献2)。

【特許文献1】

開2001-17196

【特許文献2】

開2003-12699

【特許文献3】

開平09-133669

【非特許文献1】

nalytical Sciences, 23, 81-84(2007)

【非特許文献2】

nal. Chem., 80(10), 3762-3768(2008)

産業上の利用分野



本発明は、培養細胞を用いる毒物の検出方法に関し、さらに、詳しくは、培養細胞を用いるイオンチャンネル、イオンチャンネル型受容体に作用する貝毒、魚毒、キノコ毒などの毒物の検出方法に係る。

特許請求の範囲 【請求項1】
検体を培養細胞と共存させた状態で、
電位依存性イオンチャンネル開放化合物を用いて当該培養細胞を刺激をすることで、当該培養細胞から放出される化合物を、
酸化酵素を用いた酸素発光法により検体に含まれている毒物の検出方法であって、
前記培養細胞はPC12細胞であり、前記PC12細胞から放出される化合物がドーパミンであり、
前記電位依存性イオンチャンネル開放化合物はベラトリジン又はシガトキシンであり、
検体から検出する毒物は麻痺性貝毒又はフグ毒であり、
前記毒物が含まれていない検体からの発光量に対して前記毒物が含まれている検体からの発光量の減少により前記毒物を検出することを特徴とする検体の毒物検出方法。

【請求項2】
検体を培養細胞と共存させた状態で、
電位依存性イオンチャンネル開放化合物を用いて当該培養細胞を刺激をすることで、当該培養細胞から放出される化合物を、
酸化酵素を用いた酸素発光法により検体に含まれている毒物の検出方法であって、
前記培養細胞はC6グリオーマ細胞であり、前記C6グリオーマ細胞から放出される化合物がグルタミン酸であり、
前記電位依存性イオンチャンネル開放化合物はベラトリジン又はシガトキシンであり、
検体から検出する毒物は麻痺性貝毒又はフグ毒であり、
前記毒物が含まれていない検体からの発光量に対して前記毒物が含まれている検体からの発光量の減少により前記毒物を検出することを特徴とする検体の毒物検出方法。

【請求項3】
検体を培養細胞と共存させた状態で、
検体が培養細胞を刺激することで当該培養細胞から放出される化合物を、
酸化酵素を用いた酸素発光法により検体に含まれる毒物の検出方法であって、
前記培養細胞はC6グリオーマ細胞であり、
C6グリオーマ細胞から放出される化合物がグルタミン酸であり、
前記検体に含まれる毒物は記憶喪失性貝毒又は、キノコ毒のイボテン酸であることを特徴とする検体の毒物検出方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2008265662thum.jpg
出願権利状態 登録
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