TOP > 国内特許検索 > カルボン酸エステル系ポリマー

カルボン酸エステル系ポリマー 新技術説明会

国内特許コード P120007424
掲載日 2012年4月27日
出願番号 特願2009-537931
登録番号 特許第5334857号
出願日 平成20年10月18日(2008.10.18)
登録日 平成25年8月9日(2013.8.9)
国際出願番号 JP2008002959
国際公開番号 WO2009054112
国際出願日 平成20年10月18日(2008.10.18)
国際公開日 平成21年4月30日(2009.4.30)
優先権データ
  • 特願2007-277167 (2007.10.25) JP
発明者
  • 金子 達雄
  • 石倉 崇成
出願人
  • 国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学
発明の名称 カルボン酸エステル系ポリマー 新技術説明会
発明の概要

以下の式(I)で表される単位および以下の式(II)で表される単位からなる群より選ばれた少なくとも1つの単位を構造単位として含むカルボン酸エステル系ポリマー。当該カルボン酸エステル系ポリマーは、発泡剤として使用することができる。当該カルボン酸エステル系ポリマーからなる硬質発泡体は、例えば、各種断熱材、各種防振材、各種吸音材、各種防音材などとして使用することができることから、自動車部品材料、航空機用材料、宇宙分野用材料、産業用材料、医療補助用材料などに使用されることが期待される。

従来技術、競合技術の概要


従来、樹脂発泡体は、低沸点化合物などの発泡剤を用いて樹脂を発泡させることによって製造されている。しかし、近年、地球環境保護の観点から、発泡剤を使用しないで樹脂発泡体を製造することが提案されている。発泡剤を使用しない樹脂発泡体として、ペルフルオロポリマーおよびフォーム成核剤を含む自己発泡組成物が発泡させたフォーム(例えば、特許文献1参照)、オルガノポリシロキサンを含有する自己発泡性加熱硬化型液状シリコーンゴム組成物を自己発泡かつ硬化させた硬化物(例えば、特許文献2参照)などが提案されている。



しかし、前者のフォームには、その製造段階でペルフルオロポリマーの末端基を脱炭酸させることによって発泡させているため、その製造の際に地球温暖化の一因と考えられている炭酸ガスを発生するという欠点がある。また、後者の硬化物には、前記フォームと同様に、発泡させるための化合物として有機過酸化物が用いられており、この有機過酸化物は、加熱によって分解し、炭酸ガスを発生するため、その製造の際に地球温暖化の一因と考えられている炭酸ガスを発生するという欠点がある。



したがって、近年、その製造の際に炭酸ガスの発生を伴わない硬質発泡体の開発が待ち望まれている。



なお、本発明者らは、バイオ液晶ポリマーとして、ポリ4-ヒドロキシケイ皮酸およびポリカフェ酸を開発している(例えば、特許文献3および特許文献4参照)。しかし、本発明のカルボン酸エステル系ポリマーは、環構造を有する有機基に水素原子および水酸基以外の基を有しているので、ポリ4-ヒドロキシケイ皮酸およびポリカフェ酸とは異なる。また、ポリ4-ヒドロキシケイ皮酸は、分子量が高くなりがたく、ポリカフェ酸は、架橋が生じることから、これらのポリマーを用いて成形体を製造することが困難である。




【特許文献1】特開平10-195216号公報

【特許文献2】特開2004-292687号公報

【特許文献3】特開2004-250700号公報

【特許文献4】特開2006-63316号公報

産業上の利用分野


本発明は、カルボン酸エステル系ポリマーに関する。さらに詳しくは、硬質発泡体などに有用なカルボン酸エステル系ポリマーおよびそれを含む発泡剤に関する。



硬質発泡体としては、例えば、自動車部品材料;航空機の胴体部分の断熱材、防音ブランケット、エアダクトの断熱材、胴体部分の防振材、搭載機器の断熱材、防振材などの航空機用材料;ロケットの推進系燃料用タンクの断熱材、フェアリングの吸音材、衛星サーマルルーバーの表面の断熱材、クライオタンクの断熱材、再突入アブレータの断熱材などの宇宙分野用材料;自動車のエンジン周りの断熱吸音材、原子力施設での断熱吸音材などの各種産業用材料;医療用機器の筺体の防音材、病院の断熱防音用建材などの医療補助用材料などが挙げられる。本発明のカルボン酸エステル系ポリマーは、これらの硬質発泡体に使用されることが期待される。

特許請求の範囲 【請求項1】式(I):
【化学式1】
(式中、Rは、水素原子、水酸基、ハロゲン原子、チオール基、カルボキシル基、ピリジル基、フェニル基、ビフェニル基、テルフェニル基、ナフチル基、アンスリル基、フェナンスリル基、ペンタセニル基、炭素数1~12のアルキル基、炭素数3~12の脂環基、炭素数1~12のアルコキシ基、炭素数1~12のアルカノイル基、炭素数1~12のアルカノイルオキシ基、炭素数1~12のアルキルチオエーテル基、炭素数2~12のアルケニル基、炭素数2~12のアルキニル基または炭素数1~12のフルオロアルキル基、Rは、ハロゲン原子、チオール基、カルボキシル基、ピリジル基、フェニル基、ビフェニル基、テルフェニル基、ナフチル基、アンスリル基、フェナンスリル基、ペンタセニル基、炭素数1~12のアルキル基、炭素数3~12の脂環基、炭素数1~12のアルコキシ基、炭素数1~12のアルカノイル基、炭素数1~12のアルカノイルオキシ基、炭素数1~12のアルキルチオエーテル基、炭素数2~12のアルケニル基、炭素数2~12のアルキニル基または炭素数1~12のフルオロアルキル基、Rは、環構造を有する有機基を示す)
で表される単位および式(II):
【化学式2】
(式中、Rは、環構造を有する有機基を示す)
で表される単位からなる群より選ばれた少なくとも1つの単位を構造単位として含むカルボン酸エステル系ポリマーであって、分子末端に(シクロ)アルカノイルオキシ基を有するカルボン酸エステル系ポリマー。
【請求項2】
式(I)において、Rが、ハロゲン原子、チオール基、カルボキシル基、ピリジル基、フェニル基、ビフェニル基、テルフェニル基、ナフチル基、アンスリル基、フェナンスリル基、ペンタセニル基、炭素数1~12のアルキル基、炭素数3~12の脂環基、炭素数1~12のアルコキシ基、炭素数1~12のアルカノイル基、炭素数1~12のアルカノイルオキシ基、炭素数1~12のアルキルチオエーテル基、炭素数2~12のアルケニル基、炭素数2~12のアルキニル基または炭素数1~12のフルオロアルキル基である請求項1に記載のカルボン酸エステル系ポリマー。
【請求項3】
式(I)において、Rが水素原子または炭素数1~12のアルコキシ基であり、Rが炭素数1~12のアルコキシ基である請求項1に記載のカルボン酸エステル系ポリマー。
【請求項4】
式(I)で表される単位が、式(Ia):
【化学式3】


(式中、RおよびRは、前記と同じ)
で表される単位である請求項1に記載のカルボン酸エステル系ポリマー。
【請求項5】
式(II)において、Rが炭素数5~12の芳香族基または炭素数3~30の脂環基である請求項1に記載のカルボン酸エステル系ポリマー。
【請求項6】
分子末端に、主鎖の軟化温度よりも高い温度の沸点を有する(シクロ)アルカノイルオキシ基を有する請求項1に記載のカルボン酸エステル系ポリマー。
【請求項7】
分子末端に150℃以下の温度で脱離して気化する(シクロ)アルカノイルオキシ基を含む請求項1に記載のカルボン酸エステル系ポリマー。
【請求項8】
分子末端に、式(IV):
O(CO)- (IV)
(式中、Rは、炭素数5~7のアルキル基または炭素数5~7の脂環基を示す)
で表される(シクロ)アルカノイルオキシ基を有する請求項1に記載のカルボン酸エステル系ポリマー。
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載のカルボン酸エステル系ポリマーを含有する発泡剤。
産業区分
  • 高分子化合物
  • 原子力
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2009537931thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
※ 上記の特許・技術に関心のある方は、下記問合せ先にご相談下さい。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close