TOP > 国内特許検索 > 細胞および組織の輸送装置

細胞および組織の輸送装置 新技術説明会

国内特許コード P120007571
掲載日 2012年5月23日
出願番号 特願2012-101239
公開番号 特開2013-226092
登録番号 特許第5950277号
出願日 平成24年4月26日(2012.4.26)
公開日 平成25年11月7日(2013.11.7)
登録日 平成28年6月17日(2016.6.17)
発明者
  • 幡多 徳彦
  • 松永 裕樹
  • 村井 正広
  • 柴田 智哉
  • 舟久保 昭夫
出願人
  • 学校法人東京電機大学
発明の名称 細胞および組織の輸送装置 新技術説明会
発明の概要 【課題】輸送時の細胞への物理的衝撃および細胞活性へのダメージを軽減し、細胞の回収を容易にすることができる細胞および組織の輸送装置を提供する。
【解決手段】内側容器5内に収納された高比重溶液9と低比重溶液11との間に形成される界面13に細胞15を浮遊して保持するとともに、界面13よりも下方に細胞回収笊17を配設し、この細胞回収笊17を持ち上げることにより界面13に保持された細胞15を掬い上げるように回収することができる。
【選択図】図2
従来技術、競合技術の概要


現在、日本国内で実施されている再生医療のほとんどは、患者自身の細胞を用いた自家培養移植によるものであり、多くの場合、自家培養移植では、細胞は医療機関において患者から採取され、大学や企業などのセルプロセッシングセンタ(CPC)に輸送され、このCPCで細胞から目的とする細胞および組織を生産している。そして生産された細胞および組織は、患者に移植するため再び医療機関へと輸送される。



このような細胞および組織の輸送では、温度およびpHなどの通常の培養条件を再現し、かつ輸送時の細胞への物理的衝撃を軽減し、細胞増殖による細胞保持容器内の環境悪化を防止することで、細胞活性へのダメージを軽減するこに加え、輸送後の細胞の回収を容易にすることが必要である。



しかしながら、従来は、上述したような要件を十分に満たしているものはなく、例えば足場依存性の細胞はフラスコに接種し、培養面に接着した状態で輸送されるため、物理的衝撃が細胞に直接伝わり、細胞活性がダメージを受けるなど、輸送時の細胞への振動影響は考慮されてこなかった。さらに、制御温度を低温とすることで輸送時の細胞増殖を抑制しているが、増殖以外の細胞活性を維持できなかったり、更に低温状態でのみ温度制御を行い、ガス制御ができないなどの問題があった。



このような問題を解決し、上述したような要件を適確に満たしている細胞および組織の輸送装置が要望されている。

産業上の利用分野


本発明は、生体から採取およびセルプロセッシングセンタにて生産された細胞および組織を輸送する装置に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
細胞を搬送する際に用いられる細胞および組織の輸送装置であって、
界面が形成される高比重溶液と低比重溶液とを収容する細胞保持容器と、
前記界面に保持される細胞とは離隔して前記細胞保持容器内に配設され、前記界面に保持された細胞を回収するための細胞回収笊と
を有し、
前記高比重溶液は、パーフルオロカーボンまたは変性シリコーンオイルであり、前記低比重溶液は、細胞培養用の培地または細胞保存液であることを特徴とする細胞および組織の輸送装置。

【請求項2】
前記細胞保持容器を密閉すべく該容器の上開口部を閉鎖する容器蓋と、
この容器蓋の下側に配設され、中央に形成された空気排出孔、この空気排出孔の下端部から下方に向かって円錐状に広がり、この広がった下端の開口部が前記細胞保持容器の内壁に近接する円錐状広がり部、およびこの円錐状広がり部の周縁部寄りに形成され、前記細胞保持容器内に溶液を投入するための溶液注入孔を有する空気排出部と、
前記空気排出孔内に下端が挿通され、上端が上方に突出して前記容器蓋の下面の中央に形成された円筒状中央凹部に密接に嵌合する空気排出パイプと、
上端が前記溶液注入孔を貫通して上方に突出し前記容器蓋の下面の周縁寄りに形成された円筒状周縁凹部に密接に嵌合し、下端が下方に延出し、前記細胞回収笊を保持する溶液注入パイプと
を有することを特徴とする請求項1記載の細胞および組織の輸送装置。

【請求項3】
前記細胞保持容器の周壁部に形成され、該細胞保持容器内の温度を所定の温度に加温するためのヒータを有することを特徴とする請求項1または2に記載の細胞および組織の輸送装置。

【請求項4】
前記細胞回収笊は、ナイロンメッシュからなる網目状部分とこの網目状部分の外周縁部を囲む笊枠で構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の細胞および組織の輸送装置。

【請求項5】
少なくとも前記笊枠または細胞保持容器のいずれかの内壁にタンパク質吸着阻害剤を塗布することを特徴とする請求項4に記載の細胞および組織の輸送装置。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2012101239thum.jpg
出願権利状態 登録
ライセンスご希望の方、またシーズの詳細に関することについては、下記「問合せ先」まで直接お問い合わせくださいますよう,お願い申し上げます。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close