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EYS遺伝子の変異を検出するためのプライマーセット、プローブ、マイクロアレイ、及び、これらを備える検出キット、並びに、網膜色素変性症原因遺伝子変異の検査方法

国内特許コード P120007834
整理番号 S2011-0265
掲載日 2012年8月1日
出願番号 特願2010-294236
公開番号 特開2012-139170
登録番号 特許第5828499号
出願日 平成22年12月28日(2010.12.28)
公開日 平成24年7月26日(2012.7.26)
登録日 平成27年10月30日(2015.10.30)
発明者
  • 細野 克博
  • 堀田 喜裕
出願人
  • 国立大学法人浜松医科大学
発明の名称 EYS遺伝子の変異を検出するためのプライマーセット、プローブ、マイクロアレイ、及び、これらを備える検出キット、並びに、網膜色素変性症原因遺伝子変異の検査方法
発明の概要 【課題】網膜色素変性原因遺伝子EYSの新規遺伝子変異であるc.4957_4958InsA変異を検出するためのプライマー、プローブ、マイクロアレイ、及び、これらを備える検出キット、並びに、RP原因遺伝子変異の検査方法、RPへの遺伝的感受性の検査方法を提供する。
【解決手段】EYS遺伝子におけるc.4957_4958InsA変異を検出することができるプライマー、プローブ、及び、マイクロアレイを用いることにより、網膜色素変性症患者から採取されたDNA含有試料において、EYS遺伝子におけるc.4957_4958InsA変異の有無を検査する。
【選択図】図3
従来技術、競合技術の概要


網膜色素変性症(Retinitis Pigmentosa,RP)とは、視細胞及び網膜色素上皮の機能を原発性に又はびまん性に障害する進行性の疾患群である。本疾患は、夜盲を初期症状とし、進行すると視野障害及び視力障害につながり、最終的には失明又は重篤な視機能障害に至ることが多い、眼科領域の中で最も重篤な疾患である。本疾患の頻度は、日本では、4000~8000人に1人と言われている。



RPは、遺伝性の疾患である。その遺伝形式には、常染色体優性遺伝(ad),常染色体劣性遺伝(ar),X連鎖性遺伝の3つがある。日本での各遺伝形式の占める割合は、adが16.9%、arが25.2%、X連鎖性が1.6%と報告されている。また、家系内に他に患者が見られず遺伝形式が明らかでない孤発例も多く、その割合は56.3%にのぼる。



RPの原因遺伝子として、これまでに、合計49個の遺伝子が報告されている(表1)。これらの遺伝子に突然変異等が生じ正常に機能しなくなることにより、RPが発症すると考えられる。日本以外の国のRP患者の発症原因のうち、これらの遺伝子で説明できるものは高々60%と言われている。そのため、さらなるRPの原因遺伝子の同定が期待される。



【表1】




欧米や英国では、網膜色素変性症の特殊型であるレーバー先天性黒内障(Leber’s Congenital Amaurosis;LCA)の遺伝子治療が、LCA患者へ行われており、視機能の改善例が報告されている。こうした治験結果は、網膜色素変性症一般への遺伝子治療の適用可能性を示している。こうした遺伝子治療を有効に行うためには、RP患者毎に原因遺伝子を特定することが必須である。このためにも、さらなるRP原因遺伝子の同定が期待される。



また、RP患者の視機能を維持又は改善するためには、比較的発生初期にRPの治療に取り掛かることが望ましい。そのため、RP患者のRP原因遺伝子の変異を簡便に診断する方法が望まれる。さらに、RPの症状が比較的高齢で発症しゆっくりと進行する場合があることを考慮に入れると、RP原因遺伝子に有害な変異をもつがRP未発症であるRP患者予備軍を発見できる診断法がより好ましい。



以上のような重要性に鑑み、欧米や中国等の多数の施設で、RP原因遺伝子の変異のスクリーニングが行われきている。しかし、日本では、一部のadRP患者について変異解析が行われているのみであり(非特許文献1~非特許文献3)、arRPの原因遺伝子の変異解析は諸外国と比べ後れをとっている(非特許文献4)。そのため、日本人RP患者の遺伝子治療を行うための又RP患者予備軍を発見するための基礎となるデータが不足している状況にあった。

産業上の利用分野


本発明は、網膜色素変性原因遺伝子EYSの新規遺伝子変異であるc.4957_4958InsA変異を検出するためのプライマーセット、プローブ、マイクロアレイ、及び、これらを備える検出キット、並びに、網膜色素変性症原因遺伝子変異の検査方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
日本人である被験者から採取されたDNA含有試料から、EYS遺伝子におけるc.4957_4958InsA変異の有無を検査する工程を含む、日本人における網膜色素変性症原因遺伝子変異の検査方法。

【請求項2】
前記EYS遺伝子におけるc.4957_4958InsA変異の有無を検査する工程は、一次スクリーニングとして行われる、請求項1に記載の網膜色素変性症原因遺伝子変異の検査方法。

【請求項3】
前記被験者は網膜色素変性症患者である、請求項1又は2に記載の網膜色素変性症原因遺伝子変異の検査方法。

【請求項4】
EYS遺伝子の翻訳開始コドンのアデニンから下流4957及び4958番目の塩基を含む配列部分を増幅する、日本人においてEYS遺伝子におけるc.4957_4958InsA変異を検出するためのプライマーセット。

【請求項5】
配列番号8の塩基配列を有するプライマー及び配列番号9の塩基配列を有するプライマーの組、又は、配列番号8の塩基配列に相補的な塩基配列を有するプライマー及び配列番号9の塩基配列に相補的な塩基配列を有するプライマーの組を含む、請求項4に記載のプライマーセット。

【請求項6】
EYS遺伝子の翻訳開始コドンのアデニンから下流4957及び4958番目の塩基を含む配列部分、又は、該配列部分と相補的な塩基配列を有する、日本人においてEYS遺伝子におけるc.4957_4958InsA変異を検出するためのプローブ。

【請求項7】
請求項6に記載のプローブ、及び、c.4957_4958InsA変異を除くEYS遺伝子の変異を検出するためのプローブを含む、日本人においてc.4957_4958InsA変異を含む複数のEYS遺伝子の変異を検出するためのマイクロアレイ。

【請求項8】
請求項4に記載のプライマーセット、請求項5に記載のプライマーセット、請求項6に記載のプローブ、及び、請求項7に記載のマイクロアレイの少なくとも1つを含むことを特徴とする、日本人においてEYS遺伝子の変異を検出するための検出キット。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録
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