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ホウネンカメムシを用いた生物農薬およびホウネンカメムシを用いた貯蔵食品害虫の生物的防除方法

国内特許コード P120007886
掲載日 2012年8月30日
出願番号 特願2004-008882
公開番号 特開2005-200361
登録番号 特許第4993536号
出願日 平成16年1月16日(2004.1.16)
公開日 平成17年7月28日(2005.7.28)
登録日 平成24年5月18日(2012.5.18)
発明者
  • 宮ノ下 明大
  • 今村 太郎
  • 林 徹
  • ポンティップ・ビザラタノン
  • チュウイット・スクプラカン
出願人
  • 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
  • 独立行政法人国際農林水産業研究センター
  • タイ王国
発明の名称 ホウネンカメムシを用いた生物農薬およびホウネンカメムシを用いた貯蔵食品害虫の生物的防除方法
発明の概要

【課題】従来の化学的防除における問題点および外国産天敵を導入した場合の問題をいずれも解消する、安全かつ効果的な、貯蔵食品害虫の防除資材の提供。
【解決手段】捕食性カメムシ類のホウネンカメムシ(Joppeicus paradoxus Puton)を主成分として含む、貯蔵食品害虫防除用の生物農薬。

従来技術、競合技術の概要


貯蔵食品害虫は、その幼虫あるいは成虫が貯蔵中の穀類や食品を食害する昆虫である。食害による食品の量的な損耗の他にも、異物として害虫が食品に混入した場合、食品メーカーや流通産業関係者の衛生的責任が問われるなど大きな問題になっている。



上記のような貯蔵食品害虫を防除するために、くん蒸剤の臭化メチルとリン化水素や接触殺虫剤(マラチオン、フェニトロチオン等)を用いた化学的防除が長年行われている。しかし、臭化メチルには地球のオゾン層破壊作用があることが判明し、先進国では2005年には検疫用等一部を除き使用禁止になる。さらに、リン化水素や接触殺虫剤には、それらに抵抗性を持つ貯蔵食品害虫が出現し、該害虫の防除が困難になりつつある。



このような背景から、近年、化学合成殺虫剤でない害虫防除資材として、アメリカでは寄生蜂3種、捕食性カメムシ1種の天敵が、貯蔵食品害虫防除用生物農薬として市販されるに至っている。該生物農薬は従来の化学合成殺虫剤とは異なり、化合物を用いないため、前記のような問題を回避されている。そのため、これらの外国産の天敵を日本に導入すれば、前記のような問題は解消される可能性がある。



しかし、外国産の天敵を国内に導入した場合、国内生態系が影響を受ける可能性がある。また、外国産の天敵が、我が国に生息している多種の害虫に対して、必ずしも有効であるとは限らない。すなわち、外国産の天敵を導入することによって、化学合成殺虫剤で問題になっている問題は解消されるが、環境への安全性および効果の面においてはなお問題が残る可能性がある。
以上のとおり、貯蔵食品害虫の防除に大きな効果をもったくん蒸剤は、地球環境に与える悪影響、食品の安全性向上、農薬抵抗性害虫の出現により、将来その使用が制限されていくと考えられる。そのため、くん蒸剤に代わる食品および環境等への安全性を有する貯蔵食品害虫防除剤および防除方法が希求されている。

産業上の利用分野


本発明は天敵として捕食性カメムシ類のホウネンカメムシ(Joppeicus paradoxus Puton)を使用する貯蔵食品害虫用の生物農薬およびそれを使用する貯蔵食品害虫の防除方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
鞘翅目および/または鱗翅目の貯蔵食品害虫が生息する閉鎖環境施設に、ホウネンカメムシ(Joppeicus paradoxus Puton)を0.5~5頭/mとなるように放つ、貯蔵食品害虫の防除方法。

【請求項2】
貯蔵食品害虫が、コクヌストモドキ、ヒラタコクヌストモドキ、カシミールコクヌストモドキ、ノコギリヒラタムシ、チャマダラメイガ、スジコナマダラメイガ、スジマダラメイガ、ガイマイツヅリガおよびノシメマダラメイガから選択される1または2以上の貯蔵食品害虫である、請求項1に記載の方法。

【請求項3】
ホウネンカメムシが、閉鎖環境施設に放つ前に絶食させられる、請求項1または2に記載の方法。

【請求項4】
寄生蜂をさらに用いる、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
産業区分
  • 薬品
  • その他農林水産
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中


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