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チアゾール誘導体およびその製造方法 外国出願あり

国内特許コード P120007925
整理番号 GI-H21-34
掲載日 2012年9月24日
出願番号 特願2011-503804
登録番号 特許第5610351号
出願日 平成22年3月8日(2010.3.8)
登録日 平成26年9月12日(2014.9.12)
国際出願番号 JP2010053765
国際公開番号 WO2010104027
国際出願日 平成22年3月8日(2010.3.8)
国際公開日 平成22年9月16日(2010.9.16)
優先権データ
  • 特願2009-055787 (2009.3.10) JP
発明者
  • 村井 利昭
出願人
  • 国立大学法人岐阜大学
発明の名称 チアゾール誘導体およびその製造方法 外国出願あり
発明の概要 入手容易な原材料を用いて、簡略化された製造方法によりチアゾール誘導体を提供することを目的とする。
一般式(II)で表されるチオアミドに強塩基を添加して、一般式(III)で示されるチオホルムアミドを反応させることを特徴とする一般式(I)で表される新規なチアゾール誘導体の製造方法および、新規なチアゾール誘導体。
【化1】


従来技術、競合技術の概要



チアゾール誘導体は、農薬(殺虫剤など)、医薬品、殺菌剤や染料、電子材料などの機能性化合物(或いはその合成中間体)として有用な化合物である。例えば、チアゾール骨格を有する化合物をインターロイキン6生産抑制剤・骨吸収抑制剤・抗骨粗鬆症剤として使用するもの(特許文献1)、骨形成促進剤として使用するもの(特許文献2)、プロテインキナーゼC阻害剤として使用するもの(特許文献3)、農薬中間体として使用するもの(特許文献4)、ニューロペプチドYアンタゴニストとして使用するもの(特許文献5)などである。





これらの文献には、チアゾール誘導体の合成例として各種の方法が開示されている。例えば4’-クロロプロピオフェノンのジクロロメタン溶液に臭素を滴下して作用させたのち、チオ尿素を反応させる方法(特許文献1、2)や、チオウレアのエタノール溶液に3-クロロアセチルアセトンを加えて加熱反応させたのち貧溶媒を加えて冷却析出させる方法(特許文献3)、水中でジフルオロフェナシルブロマイドとシアノチオアセトアミドを混合して加熱反応させる方法(特許文献4)、β-アセトナフトンとチオ尿素、臭化テトラブチルアンモニウムとを酢酸エチル中で混合し、これに臭素を滴下して反応させる方法(特許文献6)などである。これらの方法では刺激臭のある臭素を使用する点、特別な試薬を調達する必要がある点などそれぞれに改良すべき余地を残している。





一方チアゾール誘導体の一つであるピリジルチアゾール系化合物は殺菌剤組成物として有用であり、その製造法については以下の文献(特許文献7)がある。該文献によると、2,6-ジブロムピリジンをアルキルリチウムで処理しついでN,N-ジメチルアセトアミドを添加する。これに酸の存在下、臭素化剤で臭素化したのちチオアセトアミドと反応させて、最後にアルキルハロゲンとのカップリング反応により目的とするピリジルチアゾール系化合物を得る。この工程は多段階のステップがあり、操作方法が多少煩雑となる点に課題がある。





また、チアゾール誘導体の一つであるジヒドロチアゾール(IUPACではチアゾリンという。本発明では、チアゾールとの差異を明確にするためにジヒドロチアゾールという)の調製方法として、例えばメチル 2-(ジフルオロメチル)-5-(((2-クロロエチル)アミノ)カルボニル)-4-(2-メチルプロピル)-6-トリフルオロメチル)-3-ピリジンカルボキシレートと5硫化2リンを混合加熱して脱ガスすることにより製造する方法(特許文献8)が提案されている。この方法では2位にピリジル基を有する4,5ジヒドロチアゾール化合物を得るために、特殊な出発物質を必要としている。

産業上の利用分野



本発明は、チアゾール誘導体およびその製造方法に関するものである。さらに詳しくは、ピリジルチアゾール系化合物またはジヒドロチアゾール系化合物を高収率、安価、簡便かつ選択的に製造する方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
一般式(II)で表されるチオアミドに強塩基を添加して、一般式(III)で示されるチオホルムアミドを反応させることを特徴とする一般式(I)で表されるチアゾール誘導体の製造方法。
【化1】


[式中、


は、単結合または二重結合を示し、
1は炭素数3~12の分岐状または環状のアルキル基、アリール基、ヘテロ芳香族基から選択される基を示し、各基はさらに、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ低級アルキルから選択される一種以上の置換基で置換されていても良く、
2は、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ低級アルキルから選択される一種以上の置換基で置換されていても良いアリール基または、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ低級アルキルから選択される一種以上の置換基で置換されていても良いピリジル基を示し、
3及びR4は同一又は異なって、炭素数1~12の直鎖状、分岐状または環状のアルキル基、アリール基、ヘテロ芳香族基から選択される基(但し、前記各基はさらに、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ低級アルキルから選択される一種以上の置換基で置換されていても良い。)、あるいはR3及びR4はそれらが結合する窒素原子と一緒になって5員ないし7員の複素環を示し、
Yは、水素原子または、


を示す。]

【請求項2】
前記強塩基が、n-ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、水素化ナトリウム、水素化カリウム、カリウムt-ブトキシド、水素化カルシウム、水酸化ナトリウム、ナトリウムアミドから選択される一種以上である請求項1記載のチアゾール誘導体の製造方法。

【請求項3】
前記チオホルムアミドを反応させた後、さらにヨウ素を添加して反応させることを特徴とする請求項1または2に記載のチアゾール誘導体の製造方法。

【請求項4】
一般式(V)
【化3】


[式中、
1は炭素数3~12の分岐状または環状のアルキル基、アリール基、ヘテロ芳香族基から選択される基を示し、各基はさらに、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ低級アルキルから選択される一種以上の置換基で置換されていても良く、
5及びR6は同一又は異なって、炭素数1~12の直鎖状、分岐状または環状のアルキル基、アリール基、ヘテロ芳香族基から選択される基(但し、前記各基はさらに、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ低級アルキルから選択される一種以上の置換基で置換されていても良い。)を示し、R5及びR6のうち少なくとも一方は、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ低級アルキルから選択される一種以上の置換基で置換されていても良いアリール基または、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ低級アルキルから選択される一種以上の置換基で置換されていても良いヘテロ芳香族基を示す]
で表されるチアゾール誘導体。
産業区分
  • 有機化合物
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2011503804thum.jpg
出願権利状態 登録
岐阜大学産官学連携推進本部では、岐阜大学における知的財産の創出・管理・活用のマネジメントをしています。上記の特許・技術に関心のある方は、下記問い合わせ先に整理番号とともにご相談下さい。


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