TOP > 国内特許検索 > BNCT-PDT併用療法、及びBNCT-PDT両用増感剤

BNCT-PDT併用療法、及びBNCT-PDT両用増感剤 コモンズ 新技術説明会

国内特許コード P120007932
整理番号 FU486
掲載日 2012年9月26日
出願番号 特願2012-098918
公開番号 特開2013-227233
出願日 平成24年4月24日(2012.4.24)
公開日 平成25年11月7日(2013.11.7)
発明者
  • 三好 憲雄
  • アンドリアーナ ビー.ビビン
  • アレキサンダー エー.シティル
  • バレリー エヌ.カリニン
  • バレンティーナ エー.オルシェフスカヤ
  • アンドレイ ブイ.ツァイツェフ
  • 田中 浩基
  • 小野 公二
出願人
  • 国立大学法人福井大学
発明の名称 BNCT-PDT併用療法、及びBNCT-PDT両用増感剤 コモンズ 新技術説明会
発明の概要

【課題】 BNCTやPDTを単独で行うよりも悪性腫瘍の治療効果を格段に向上できる新規なBNCT-PDT併用療法、及びそれに用いるBNCT-PDT両用増感剤を提供すること。
【解決手段】 悪性腫瘍に侵された哺乳動物の治療方法において、ホウ素化合物が結合したポルフィリノイドまたはその金属錯体を含有する増感剤を投与した後、増感剤が蓄積された腫瘍組織に中性子線を照射してBNCTを行い、更にBNCTを行った腫瘍組織に対して、増感剤が排泄される前に波長630~675nmの可視レーザ光を照射してPDTを行う治療方法を採用した。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


近年、悪性腫瘍の治療法として、外科手術や抗ガン化学療法よりも身体への負担が小さいBNCTやPDTの研究が進められている。ちなみに、「BNCT」は、腫瘍集積性のある放射線増感剤(ホウ素化合物)を投与した後、ホウ素(10B)が集積した腫瘍に熱中性子線を照射して、ホウ素と熱中性子の核反応により腫瘍細胞を死滅させる治療法である。



また、「PDT」は、腫瘍集積性のある光増感剤(ポルフィリン化合物やクロリン化合物等)を投与し、増感剤が集積した腫瘍組織に所定波長の光(630~670nmの赤色レーザ)を照射して、光増感剤の光化学反応により腫瘍細胞を壊死させる治療法であり、BNCTとPDTは腫瘍に集積する増感剤を用いる点で共通している。



そして、従来においては、上記BNCTとPDTのどちらにも使用できる増感剤も開発されており、具体的な物質としては、特許文献1~6及び非特許文献1に記載のホウ素化ポルフィリンや、特許文献7及び非特許文献2,3に記載のカゴ状ボラン化合物が結合されたフッ素化ポルフィリン(又はクロリン)などが知られている。



しかし、上記文献中には、ホウ素化ポルフィリン等の特性について、BNCTとPDTの二つの療法で使用できるという多用途性や、各療法での治療効果に関する説明があるものの、これらをBNCTとPDTを併用する新たな治療法に用いるといった試みについては何ら言及されていない。



また、非特許文献4や5には、PDTの後治療としてBNCTを行うことが示唆されているが、こちらも増感剤が排泄される前にPDTとBNCTを両方行うかどうかが不明であり、また治療の順番もPDT(前)-BNCT(後)しか検討されておらず、これにより顕著な治療効果があがったことも報告されていない。

産業上の利用分野


本発明は、悪性腫瘍の新規な治療法であって、ホウ素中性子補足療法(Boron Neutron Capture Therapy:BNCT)と光線力学療法(Photodynamic Therapy:PDT)を利用して悪性腫瘍を効果的に治療するBNCT-PDT併用療法、及びそれに用いるBNCT-PDT両用増感剤に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
悪性腫瘍に侵された哺乳動物の治療方法であって、ホウ素化合物が結合したポルフィリノイドまたはその金属錯体を含有する増感剤を投与した後、増感剤が蓄積された腫瘍組織に中性子線を照射してBNCTを行い、更にBNCTを行った腫瘍組織に対して、増感剤が排泄される前に波長630~675nmの可視レーザ光を照射してPDTを行うことを特徴とするBNCT-PDT併用療法。

【請求項2】
ホウ素化合物が結合したフッ素化ポルフィリノイドまたはその金属錯体を含有する増感剤を投与することを特徴とする請求項1記載のBNCT-PDT併用療法。

【請求項3】
カゴ状ボラン化合物が結合したフッ素化ポリフィリノイドまたはその金属錯体を含有する増感剤を投与することを特徴とする請求項2記載のBNCT-PDT併用療法。

【請求項4】
下記の化学式で表されるフッ素化ポルフィリンまたはその金属錯体を含有する増感剤を投与することを特徴とする請求項3記載のBNCT-PDT併用療法。
【化学式1】


(左側の構造式中のM及びRは、右側の[a]~[h]の何れかの組み合わせをとる。)

【請求項5】
下記の化学式で表されるフッ素化ポルフィリンを含有する増感剤を投与することを特徴とする請求項4記載のBNCT-PDT併用療法。
【化学式2】


(左側の構造式中のM及びRは、右側の[c]の組み合わせをとる。)

【請求項6】
PDT時において630~640nmと660~670nmの二波長の可視光線を同時に照射することを特徴とする請求項1~5の何れか一つに記載のBNCT-PDT併用療法。

【請求項7】
ホウ素化合物を結合したポルフィリノイドまたはその金属錯体を含有する増感剤であって、増感剤を投与した後、増感剤が蓄積された腫瘍組織に中性子線を照射してBNCTを行い、更にBNCTを行った腫瘍組織に対し、増感剤が排泄される前に波長630~675nmの可視光線を照射してPDTを行うBNCT-PDT併用治療に用いられることを特徴とするBNCT-PDT両用増感剤。

【請求項8】
ホウ素化合物を結合したフッ素化ポルフィリノイドまたはその金属錯体を含有していることを特徴とする請求項7記載のBNCT-PDT両用増感剤。

【請求項9】
カゴ状ボラン化合物を結合したフッ素化ポルフィリノイドまたはその金属錯体を含有していることを特徴とする請求項8記載のBNCT-PDT両用増感剤。

【請求項10】
下記の化学式で表されるフッ素化ポルフィリンまたはその金属錯体を含有していることを特徴とする請求項9記載のBNCT-PDT両用増感剤。
【化学式1】


(左側の構造式中のM及びRは、右側の[a]~[h]の何れかの組み合わせをとる。)

【請求項11】
下記の化学式で表されるフッ素化ポルフィリンを含有していることを特徴とする請求項10記載のBNCT-PDT両用増感剤。
【化学式2】


(左側の構造式中のM及びRは、右側の[c]の組み合わせをとる。)
産業区分
  • 薬品
  • 治療衛生
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2012098918thum.jpg
出願権利状態 審査請求前
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、下記までご連絡ください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close