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植物ホルモン関連物質を処理した忌避植物と植物ウイルスを接種したおとり植物の植栽配置による微小害虫アザミウマ類制御技術

国内特許コード P120007968
掲載日 2012年10月1日
出願番号 特願2012-021075
公開番号 特開2012-180343
登録番号 特許第5954702号
出願日 平成24年2月2日(2012.2.2)
公開日 平成24年9月20日(2012.9.20)
登録日 平成28年6月24日(2016.6.24)
優先権データ
  • 特願2011-024034 (2011.2.7) JP
発明者
  • 津田 新哉
  • 櫻井 民人
  • 冨高 保弘
  • 安部 洋
  • 小林 正智
出願人
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
  • 国立研究開発法人理化学研究所
発明の名称 植物ホルモン関連物質を処理した忌避植物と植物ウイルスを接種したおとり植物の植栽配置による微小害虫アザミウマ類制御技術
発明の概要 【課題】アザミウマ防除方法及びアザミウマ防除キットを提供する。
【解決手段】ジャスモン酸及びその誘導体のうち少なくとも一種を有効成分とする第一の薬剤によって処理された第一の植物11と、サリチル酸仲介防御応答系が亢進している第二の植物10とを近接して配置することによって、上記第一の植物11におけるアザミウマ虫害を防除する。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


微小昆虫であるアザミウマは、農業において防除の難しい害虫の一種である。アザミウマ及びそれらが媒介するトスポウイルスによる被害は、同一作物の広域栽培、種苗の広域流通などが一因となり、今では全国的な規模での被害へと拡大している。アザミウマの防除には、主に農薬散布などの化学的防除技術、防虫ネット、粘着トラップ及び紫外線カットフィルムなどを用いた物理的防除技術、さらには植物ホルモン関連物質又は天敵昆虫などによる生物的防除技術が研究又は開発されてきた。



しかし、アザミウマは、植物器官内又は器官間の狭い隙間を占拠する習性を持ち、農薬が届きにくいこともあり、アザミウマの防除に卓効を示す農薬は乏しい。また、かろうじて効果を示した農薬でも複数回の使用などにより抵抗性を示す耐性虫が容易に現れてくる。さらに、環境又は生態系保護の視点から、このような毒性の高い環境高負荷型の農薬の使用量を低減していくのが時代の趨勢である。



物理的防除技術としては、温室などの栽培施設において、側窓、天窓などの開口部に防虫ネット又は粘着トラップなどの資材を用いて、アザミウマの侵入を物理的に防除する方法等がある。しかし、資材の隙間から入り込むアザミウマを防ぎきれないため、効果は限定的である。また、物理的資材の設置は、施設内の通気性低下が原因で施設内が高温・高湿となるなどの弊害も生じる。



生物的防除技術は、上記化学的防除技術及び物理的防除技術にはない特性を示す可能性があるため注目されている。例えば、特許文献1には、植物ホルモン関連物質であるジャスモン酸メチル等を有効成分とするアザミウマ防除剤、及び上記アザミウマ防除剤を植物に散布してアザミウマを防除する方法が記載されている。



なお、アザミウマの生態に関わる報告として、非特許文献1には、Capsicum annuum(トウガラシの一種)のTSWV(トマト黄化えそウイルス、トスポウイルスの一種)感染株と非感染株とを近くに植栽した場合、有意に多くのF.Occidentalis(アザミウマの一種)がウイルス感染株に集結し、より多くの幼虫がウイルス感染株に見出されることが記載されている。しかし、非特許文献1は、その産業的な応用可能性を示唆するものではない。

産業上の利用分野


本発明はアザミウマ防除方法及び防除キットに関わるものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
ジャスモン酸及びその誘導体のうち少なくとも一種を有効成分とする第一の薬剤によって処理された第一の植物と、
サリチル酸仲介防御応答系が亢進している第二の植物とを近接して配置することによって、
上記第一の植物におけるアザミウマ虫害を防除することを特徴とする、アザミウマ防除方法。

【請求項2】
上記サリチル酸仲介防御応答系が亢進している第二の植物は、植物ウイルスに感染した植物であることを特徴とする、請求項1に記載のアザミウマ防除方法。

【請求項3】
上記植物ウイルスは、変異型弱毒化ウイルスであることを特徴とする請求項2に記載のアザミウマ防除方法。

【請求項4】
上記第一の植物は、ジャスモン酸アルキルエステルを有効成分とする薬剤によって処理されたものであることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のアザミウマ防除方法。

【請求項5】
上記第一の植物は、ジャスモン酸メチルを有効成分とする薬剤によって処理されたものであることを特徴とする請求項4に記載のアザミウマ防除方法。

【請求項6】
上記第二の植物は、上記第一の植物が配置された区画の外周を囲むように配置されていることを特徴とする、請求項1~5のいずれかに記載のアザミウマ防除方法。

【請求項7】
アザミウマ防除キットであって、
1)ジャスモン酸及びその誘導体のうち少なくとも一種を有効成分とする薬剤と、
2)植物ウイルスに感染した植物、又は植物ウイルスの何れか一方と、を含むことを特徴とするアザミウマ防除キット。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2012021075thum.jpg
出願権利状態 登録


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