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高分子タンニンの高粘性溶液及びゲルの製造方法

国内特許コード P120008023
整理番号 S2011-0410
掲載日 2012年10月17日
出願番号 特願2011-046507
公開番号 特開2012-184285
登録番号 特許第5608903号
出願日 平成23年3月3日(2011.3.3)
公開日 平成24年9月27日(2012.9.27)
登録日 平成26年9月12日(2014.9.12)
発明者
  • 松尾 友明
出願人
  • 国立大学法人 鹿児島大学
発明の名称 高分子タンニンの高粘性溶液及びゲルの製造方法
発明の概要 【課題】従来とは異なる方法で高分子タンニンの高粘性溶液及びゲルを製造する方法を提供する。
【解決手段】高分子タンニン水溶液を、アルキルグリコシド系界面活性剤及びN-アシルアミノ酸系界面活性剤から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤で処理することを含む高分子タンニンの高粘性溶液又はゲルの製造方法;前記方法によって得られた高分子タンニン高粘性溶液を有機溶媒又は水含有有機溶媒で処理することを含む高分子タンニンゲルの製造方法;並びに前記方法によって得られる高分子タンニンの高粘性溶液及びゲル。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要



現在、プラスチック等の有機材料の多くは石油などの化石資源を原料に製造されているが、その供給量には限りがある。また、プラスチックの廃棄物による深刻な環境汚染が指摘されている。このため、化石資源に代わる有機資源として天然高分子の利用が期待されている。





タンニンは、植物の果実、葉、種子、樹皮、心材等から抽出される天然物であり、一般に皮なめし剤として用いられている環境に優しい物質である。タンニンには、ピロガロール系の加水分解型タンニンとカテコール系の縮合型タンニンがある。加水分解型タンニンとは単純型ポリフェノールカルボン酸のエステル縮合化合物であり、縮合型タンニンとはフラボノイド型ポリフェノールを構成成分とする重合体であり、近年はプロアントシアニジンポリマーとして同定されている。タンニンは植物の果実、葉、種子、樹皮、心材といったさまざまな組織や器官に含まれているが、加水分解型タンニンは双子葉植物の離弁花植物の比較的限られた局在であり、一方、縮合型タンニンは双子葉植物に限らずほとんどの樹木植物に局在している。そして、この樹木の心材や樹皮、及び果実に含まれるタンニンは古くから人々によって生活の様々な場面で利用されてきた。





しかし、タンニンは、重金属、アルカロイド、タンパク質との強い結合力や消臭作用、抗酸化性など種々の特性を有している反面、水への溶解性や品質の不安定さ、安定した保存方法のなさから現在のところ用途が限られており、ほとんどが未利用資源となっている。このため、これらを産業的な原材料として有効利用できれば、有用な資源となると考えられ、本発明者は、これまでホウ酸塩、リン酸塩等とアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩とを用いたゲル化(特許文献1)、酵素によるゲル化(特許文献2)、過酸化水素及び金属ポルフィリン錯体を用いたゲル化(特許文献3)について報告している。





しかしながら、作成されたゲルの品質や特性などが限られているため、使用用途が限定されるなどの問題点があり、異なる方法によるゲル化方法が望まれている。特に、高価な試薬や過激な試薬を使わずに、短時間で無臭かつ無色透明なゲルの作製が広く望まれている。

産業上の利用分野



本発明は、高分子タンニンの高粘性溶液及びゲルの製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
高分子タンニン水溶液を、アルキルグリコシド系界面活性剤及びN-アシルアミノ酸系界面活性剤から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤で処理することを含む高分子タンニンの高粘性溶液又はゲルの製造方法。

【請求項2】
高分子タンニンが縮合型タンニンである請求項1記載の方法。

【請求項3】
縮合型タンニンがカキタンニンである請求項2記載の方法。

【請求項4】
アルキルグリコシド系界面活性剤がアルキルチオグリコシドである請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。

【請求項5】
N-アシルアミノ酸系界面活性剤がN-ラウロイルサルコシンもしくはN-ステアロイルグルタミン酸又はそれらの塩である請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。

【請求項6】
界面活性剤がn-ヘプチル-β-D-チオグルコシドもしくはN-ラウロイルサルコシンナトリウム、又はこれらの組み合わせである請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。

【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の方法によって得られた高分子タンニン高粘性溶液を有機溶媒又は水含有有機溶媒で処理することを含む高分子タンニンゲルの製造方法。

【請求項8】
有機溶媒又は水含有有機溶媒による処理が水含有有機溶媒による透析である請求項7記載の方法。
産業区分
  • 高分子化合物
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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