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エポキシエイコサトリエン酸関連疾患の予防又は治療 コモンズ

国内特許コード P120008103
整理番号 NU-0475
掲載日 2012年10月29日
出願番号 特願2012-147435
公開番号 特開2014-009199
登録番号 特許第6020888号
出願日 平成24年6月29日(2012.6.29)
公開日 平成26年1月20日(2014.1.20)
登録日 平成28年10月14日(2016.10.14)
発明者
  • 門松 健治
  • 佐藤 和一
  • 佐藤 由香
出願人
  • 国立大学法人名古屋大学
発明の名称 エポキシエイコサトリエン酸関連疾患の予防又は治療 コモンズ
発明の概要 【課題】エポキシエイコサトリエン酸関連疾患の予防又は治療を提供する。
【解決手段】ミッドカインの阻害剤を有効成分として含有する、エポキシエイコサトリエン酸関連疾患に対する予防又は治療剤とする。ミッドカインの活性を阻害することで、血管内皮細胞におけるエポキシエイコサトリエン酸の産生を促進でき、それによるエポキシエイコサトリエン酸関連疾患の予防又は治療が可能となる。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要



高血圧の治療剤は既に多数市場に提供されている。しかしながら、血管内皮機能改善や保護に直接作用する薬剤は限定的である。高血圧の一因ともされる動脈硬化の改善のために血管内皮保護作用のある降圧剤が望ましい。血管内皮保護作用がある一酸化炭素(CO)や、血管内皮細胞においてNOに変換されるL-アルギニン及び血管拡張作用のあるエポキシエイコサトリエン酸(以下、単に、EETsという。)を分解する酵素Soluble epoxide hydrolase(sEH)の阻害剤などが報告されている(非特許文献1)。





EETsは、はアラキドン酸から合成させるエイコサノイドである。EETsは血管内皮細胞から産生され、冠動脈や腎輸入細動脈など様々な血管において血管拡張物質として働くことが分かっている。EETaの血管拡張はCa感受性Kチャネルを介し平滑筋細胞を過分極させることから、EETsは長年その正体が不明であったendothelium-derived hyper polarizing factor (EDHF)の本体ではないかとも言われている。EETsには血管での抗炎症、血小板凝集、血管新生にも関与することが分かってきており、虚血性心疾患や腎障害に対し保護的に働くと考えられている。実際、EETS合成酵素であるヒトのCYP2J2やCYP2C8を過剰発現させると、高血圧による腎障害や虚血後心筋障害を抑制するという報告がなされている。Soluble Epoxide hydrolase (sEH, Ephx2) はEETsを速やかに水酸化し、血管拡張作用がほとんどないdihydroxieicosatrienoic acid(DHET)に変換するが、このsEHの阻害によりEETSが増加することで、高血圧を抑制したり高血圧に伴う心、腎、脳などの臓器障害を改善するという複数の報告もなされている。これらのことから、sEH阻害薬の開発が進んでおり、ヒトへの臨床試験も始まっている。





EETsは、抗炎症作用などにより、内皮細胞に保護的に作用し、高血圧、心血管疾患、腎疾患を改善するという報告が知られている(非特許文献2)。また、EETsの低下と、高血圧、糖尿病性腎症、心不全、腎障害、脳卒中、粥状動脈硬化症、血栓症及び炎症とが関連することも報告されてきている(高血圧に関して、非特許文献3、心不全に関して非特許文献4、腎障害に関して非特許文献5、6、脳卒中に関して非特許文献7、粥状動脈硬化症および血栓症に関して、非特許文献8,9、炎症に関して非特許文献10)。





ミッドカイン(以下、MKという。)は、成長因子であり、癌の進展、神経の分化、炎症に関与している。また、ミッドカインは、腎虚血症再還流モデルにおける尿細管障害や、糖尿病性腎症における糸球体硬化の進展に関わる。さらに、MKが肺血管内皮細胞のアンギオテンシン変換酵素(ACE)の分泌を亢進し高血圧、腎傷害に寄与することも既に報告されている(非特許文献11)。しかしながら、MKは血管内皮細胞で発現していることがわかっているが、内皮細胞の肺血管内皮細胞においてACE分泌をMKがどのように制御しているか詳細は明らかになっていない。

産業上の利用分野



本明細書は、エポキシエイコサトリエン酸関連疾患の予防又は治療に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
エポキシエイコサトリエン酸の産生増強剤のスクリーニング方法であって、
ミッドカインと被験化合物とを接触させることにより生じるミッドカインの変化あるいは状態を評価する工程を備える、スクリーニング方法。

【請求項2】
前記被験化合物は、以下の(a)及び(b)からなる群から選択される1種又は2種以上である、請求項1に記載のスクリーニング方法。
(a)ミッドカインに対する抗体
(b)ミッドカインに対するアプタマー

【請求項3】
前記被験化合物は、ミッドカインに対する抗体である、請求項1又は2に記載のスクリーニング方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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