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バレーボール競技のプレーデータ収集、解析システム及びデータ収集、解析プログラム

国内特許コード P120008123
整理番号 05098
掲載日 2012年11月1日
出願番号 特願2006-082181
公開番号 特開2007-252697
登録番号 特許第4759742号
出願日 平成18年3月24日(2006.3.24)
公開日 平成19年10月4日(2007.10.4)
登録日 平成23年6月17日(2011.6.17)
発明者
  • 橋原 孝博
出願人
  • 国立大学法人広島大学
発明の名称 バレーボール競技のプレーデータ収集、解析システム及びデータ収集、解析プログラム
発明の概要

【課題】バレーボールの競技状況データを収集、保存し、それらデータを分析した結果を表示して戦術検討や選手の教育訓練に利用する偵察システムとして、安価で簡単に使用できるシステムを実現する。
【解決手段】小学生や初心者向けに一般に行われている、ローテーションなしルールのバレーボール競技への適用に限定した機能を有するシステムで、バレーボール競技中のデータ入力と、分析結果の表示を複数の表示部のグラフィック画面に分割して行うこと、また、プレーした選手の位置はグラフィック画面表示部において、ポイントポインティングデバイスでクリックすることにより行うので、試合の局面により分担して入力することにより、正確な選手位置を確認でき、偵察することが可能である。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


従来から、運動競技において偵察活動(又はスカウティング活動)が行われている。「偵察活動」とは、運動競技において、対戦チームあるいは自チームの選手のプレーを偵察すること、また、対戦予定のチームのプレーを偵察(又はスカウティング)することを意味する。また、「偵察システム」(又はスカウティングシステム)とは、偵察活動に使用するコンピュータを利用したツールであって、競技中の選手のプレー状況に関するデータを収集し、解析することが可能なシステムである。偵察システムをコンピュータ上で実現するプログラムを「偵察プログラム」(又はスカウティングプログラム)と呼ぶ。



バレーボールでは1984年と1988年のオリンピックに2連覇した米国男子チームがスカウティング情報活用の先駆であったが、以後他国においても盛んにおこなわれるようになった(非特許文献7参照)。スカウティング情報の収集方法には、調査用紙を持ったスコアラーが分担して手作業でデータを収集する方法や特許文献1及び特許文献2で開示された、テレビカメラにより撮影した画像を処理して選手とボール位置を検出して自動的にデータ収集を行うものが提案され、また使用されている。



パソコンを利用することにより、スコアラー等により行う選手の動作の入力を、より簡便にするとともに、収集データの解析をも簡単かつ短時間に行えるものが出現している。イタリア男子チームが使用したスカウティング情報収集解析用コンピュータプログラムはData Volleyと名付けられて市販され、現在日本の実業団バレーボールチームを含め世界各国のチームが使用している。



日本国内においてもスカウティングプログラムに関する研究報告が行われているが、前記Data Volleyのような相手チームのプレーをも含めて総合的に偵察できるスカウティングプログラムは現在のところ存在しない。

【特許文献1】特開2001-273500号公報

【特許文献2】特開2004-46647号公報

【特許文献3】特開2004-351097号公報

【特許文献4】特許出願 特願2005-160501

【非特許文献1】横田和吉、他2名著、「バレーボールにおけるリアルタイム処理によるスカウティングの試みーハンディパソコンを利用しての簡易分析―」、1985年、日本体育学会第36回大会号抄録、628

【非特許文献2】吉田雅行、他4名著、「バレーボールのスカウティングシステムの開発(1)―サーブレシーブから攻撃のグラフィック化の試み―」、1991年、大阪体育大学紀要第IV部門、39(2) : 285-293

【非特許文献3】勝本真、他2名著、「バレーボールのスカウティングプログラムの開発(3)ーコンピュータシステムの改良―」、1994年、茨城大学教育学部紀要(教育科学)、43 : 85-96

【非特許文献4】勝本真、他2名著、「バレーボールのスカウティングプログラムの開発(4)ーリアルタイム処理に対する考察―」、1998年、日本体育学会第49回大会号抄録、521

【非特許文献5】工藤健司著、「バレーボールのスカウティングについてーパーソナルパソコンを用いて―」、1997年、日本体育学会第48回大会号抄録、530

【非特許文献6】データプロジェクト社、「Data Volleyball」、[オンライン]、平成16年7月29日検索、インターネット<URL:http://www.dataproject.com/prodotto.asp#come>

【非特許文献7】重永貴博、他2名著、「バレーボール分析システムTOUCH VOLLEYにおけるデータ入力機能」、2004年、バレーボール研究、6(1):22-28

【非特許文献8】橋原孝弘、濱惠子著、「画像解析によるスカウティングに関する研究―バレーボールのサーブレシーブの分析―」、2004年、バレーボール研究、6(1):15-21

産業上の利用分野


本発明は、バレーボール競技のプレー進行中における選手のプレー状況に関するデータを収集し、そのデータを解析して戦力分析を行う、いわゆる偵察活動(又はスカウティング活動)に利用することを目的としたデータ収集、解析処理システム及び同システムに使用されるプログラムに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ローテーション無しのルールによるバレーボール競技のプレー状態に関して、偵察者が観察したデータの入力を可能とし、入力データを蓄積保存し、該データの分析結果を表示するバレーボール偵察システムであって、表示部及びポインティングデバイスを備えた複数のコンピュータ端末を含み、前記コンピュータ端末の表示部における、グラフィックインターフェースと入出力データ処理をそれぞれ以下のように構成したことを特徴と偵察システム。
(1)前記コンピュータ端末の第1のものは、表示部に、サーブレシーブ状況のデータ入力用のグラフィック画面を表示するよう構成され、同グラフィック画面には、バレーコートの模擬画像、相手チームの選手の登録と、相手チームのスターティングメンバーをポジションに対応させて選定する入力画像、味方チームのメンバーをサーブプレー順に指定するための入力画像、及びサーブプレーの評価値の入力画像の表示を含み、
(イ)試合開始前に、前記相手チーム選手登録および相手チームスターティングメンバー選定のための前記入力画象からの入力と、前記サーブプレー順を指定する入力画面を使用して味方チームのメンバーをサーブプレーの順番で指定する入力を行うことにより、該入力した相手、味方選手のデータをメモリに保存し、
(ロ)味方選手のサーブ球をレシーブした相手チームの選手を選択し、当該選択した選手がレシーブしたコート上の位置に相当する、前記コート模擬画像上の対応する位置をポインティングデバイスによりクリックして入力し、さらに当該サーブレシーブプレーの評価値を入力すると、サーブした味方選手、当該サーブ球をレシーブした相手チーム選手とレシーブした位置、及び該レシーブプレーを評価する値を含むデータを取得し、保存し、サーブレシーブした相手選手位置を前記コート模擬画像上にポインタで表示する。
(2)前記コンピュータ端末の第2のものは、表示部において、攻撃状況のデータ入力用のグラフィック画面を表示するよう構成され、同グラフィック画面には、バレーコートの模擬画像、相手チームの選手の登録と、相手チームのスターティングメンバーをポジションに対応させて選定する入力画像、攻撃プレーの評価値の入力画像、及び攻撃のアタックトスの高さと、味方コートにおける当該攻撃球の着床位置又は味方チーム選手によるレシーブ位置を入力する複数の矩形から構成される画像を含み、
(イ)試合開始前に、前記相手チーム選手登録およびスターティングメンバー入力画像を使用して相手チーム選手を登録選定する入力行うことにより、該入力した相手選手のデータをメモリに保存し、
(ロ)相手チームの選手がアタックを行う毎に、当該相手チームの選手を選択し、当該選手がアタックした位置をコート模擬画像上においてポインティングデバイスでクリック入力し、
(ハ)該攻撃のアタックトスの高さは、コート模擬画像と平行に積み重ねて表示した、前記複数個の矩形の画像のエリアの1を選択することにより、さらに、前記味方コートにおける攻撃球の着床又は攻撃レシーブを行った味方選手のコート上位置の横方向成分を、前記選択した矩形エリアの横方向位置を指定してクリックすることにより入力し、さらに攻撃プレー評価値を選択入力すると、前記入力されたデータは相手チームアタッカー名と対応するアタックトス高さ、レシーブ又は着床位置及び攻撃評価値として蓄積、保存され、
(ニ)前記保存された相手チームの攻撃位置を1の端点とし、攻撃球の着床あるいはレシーブ位置、及びアタックトス高さを示すポイントを他の端点とした、コート模擬画像上の線分の表示を可能とする。
(3)前記コンピュータ端末の第3のものは、表示部において、アタックに対する、相手チームの守備隊形状況のデータ入力用のグラフィック画面を表示するよう構成され、同グラフィック画面には、アタックが行われた位置が、コート右側、中央又は左側のいずれであるかに対応して選択し、相手守備隊形データを入力する3個のバレーコート模擬画像、相手チームの選手の登録と、相手チームのスターティングメンバーをポジションに対応させて選定する入力画像、味方チームのアタックを行うメンバーを指定するための入力画像、及びアタックに対する守備プレーの評価値の入力画像を含み、
(イ)試合開始前に、前記スターティングメンバー入力画像により相手チームの選手と相手チームスターティングメンバーの入力、及び味方チームのアタックメンバー入力画像により味方アタックメンバーの入力を行うことにより、相手スターティングメンバーと味方アタックメンバーのデータを保存し、
(ロ)味方選手がアタックを行う毎に、アタックを行った味方選手の選択入力、そのアタックの行われた位置がコート右側か、中央か、あるいは左側かに応じて、前記3個のコート模擬画像から対応するものを選択し、味方アタックに対応して守備レシーブをした相手選手を選択し、前記選択したコート模擬画像上において、当該守備レシーブが行われた位置をクリックして入力し、さらに当該守備レシーブの評価値を入力すれば、前記入力されたデータは味方チームのアタックした選手名との対応で、相手チームのアタック守備隊形のデータとして取得、保存され、
(ハ)前記のように保存されたデータにより、コート模擬画面上に、アタックレシーブを行った相手チーム選手の位置がポインタで重畳表示される、

【請求項2】
請求項1に記載した第1の端末用表示部におけるサーブレシーブ状況データ入力用のグラフィック画面には「隊形分析」ボタン画像が含まれ、
(1)前記サーブレシーブ状況データ入力用のグラフィック画面において、サーブを行う味方選手を選択する入力、相手チーム選手個々の守備位置をあらかじめ設定された順序に従ってコート模擬画像上においてポインティングデバイスによるクリックを行って指定する入力、及び前記「隊形分析」ボタン画像を指定する入力操作を行うことにより、
(2)前記のようにクリックして入力したコート模擬画像上の位置を、前記のように選択した味方選手のサーブに対応する相手チームの守備隊形のデータとして保存し、該相手チームの守備隊形を、相手選手個々の位置を示すポインターによりコート模擬画像に重畳して表示する機能を含むことを特徴とする、請求項1に記載の偵察システム。

【請求項3】
請求項1の第3の端末用表示部における、アタックに対する相手チームの守備隊形状況のデータ入力用のグラフィック画面には「隊形分析」ボタン画像が含まれ、
(1)前記アタックに対する、相手チームの守備隊形状況のデータ入力用のグラフィック画面において、アタックを行う味方選手を選択する入力、相手チーム選手個々の守備位置をあらかじめ設定された順序に従ってコート模擬画像上においてポインティングデバイスによるクリックを行って指定する入力、及び前記「隊形分析」ボタン画像を指定する入力操作を行うことにより、
(2)前記のようにクリックして入力したコート模擬画像上の位置を、前記のように選択した味方選手のアタックに対応する相手チームの守備隊形のデータとして保存し、該相手チームの守備隊形を、相手選手個々の位置を示すポインターによりコート模擬画像に重畳して表示する機能を含むことを特徴とする、請求項1に記載の偵察システム。

【請求項4】
請求項1ないし請求項3に記載したバレーボールの偵察システムを機能させるよう構成した、コンピュータプログラム。
産業区分
  • 運動娯楽用
  • 計算機応用
国際特許分類(IPC)
画像

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JP2006082181thum.jpg
出願権利状態 権利存続中


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