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新規癌検出方法、癌検出器具、および癌検出キット 新技術説明会

国内特許コード P120008124
整理番号 06027
掲載日 2012年11月1日
出願番号 特願2007-015630
公開番号 特開2008-178362
登録番号 特許第5055543号
出願日 平成19年1月25日(2007.1.25)
公開日 平成20年8月7日(2008.8.7)
登録日 平成24年8月10日(2012.8.10)
発明者
  • 安井 弥
  • 大上 直秀
出願人
  • 国立大学法人広島大学
発明の名称 新規癌検出方法、癌検出器具、および癌検出キット 新技術説明会
発明の概要

【課題】正常組織での発現レベルが極めて低く、癌特異的に発現レベルが高い遺伝子を見出し、これを用いた癌の新規検出方法を提供する。
【解決手段】ADAMTS16をコードする遺伝子は癌特異的に発現レベルが高いことを見出した。これらの発現レベルを正常レベルと比較することにより、客観的な癌の検出が可能となる。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


従来、癌の診断には主として病理形態学的診断が用いられてきた。病理形態学的診断による病変の質的診断、広がりの程度、脈管内侵襲および断端浸潤の有無の判定は、後治療の選択・決定に不可欠である。しかし、良性と悪性との中間的な形態を示す病変はまれではなく、また、形態の変化では悪性度や予後の類推に限界がある。



さらに、病理形態学的診断は、1つ1つの検体から癌を目視により検出し、診断するものである。そのため熟練した経験が必要となるばかりか、主観的な判断により診断を行うという恐れがある。また、検体を1つ1つ調べるため、多数の検体を簡便に調べることは困難である。このような病理形態学的診断の弱点を補うために、分子生物学的解析が用いられており、様々な癌の分子マーカーが開発されている。



現在のところ、食道癌のマーカーとして既に実用化されているものにSCC(squamous cell carcinoma)、およびCYFRA21-1がある(非特許文献1)。



一方、本発明者らが食道癌において高発現していることを見出した遺伝子は、ADAMTS16をコードする遺伝子である。



ADAMTS16遺伝子は、非特許文献2において初めて報告された亜鉛依存的なプロテアーゼ活性を示す遺伝子であり、成人の組織では大脳および卵巣で発現しているものの、骨肉腫および乳癌ではまったく発現していないことが報告されている。



さらに非特許文献3および非特許文献4において、骨関節炎の患者の軟骨および滑膜において、ADAMTS16遺伝子が高発現していることが示されている。

【非特許文献1】Kawaguchi H, Ohno S, Miyazaki M, Hashimoto K, Egashira A, Saeki H, Watanabe M, Sugimachi K,「CYFRA 21-1 determination in patients with esophageal squamous cell carcinoma: clinical utility for detection of recurrences」,CANCER, 89(7), 1413-7,2000

【非特許文献2】Santiago Cal, Alvaro J. Obaya, Maria Llamazares, Cecilia Garabaya, Victor Quesada and Carlos Lopez-Otin, 「Cloning, expression analysis, and structural characterization of seven novel human ADAMTSs, a family of metalloproteinases with disintegrinand thrombospondin-1 domains」, Gene, 283 49-62, 2002

【非特許文献3】Lara Kevorkian, David A. Young, Clare Darrah, Simon T. Donell, Lee Shepstone, Sarah Porter, Sarah M. V. Brockbank, Dylan R. Edwards, Andrew E. Parker, and Ian M. Clark, 「Expression Profiling of Metalloproteinases and Their Inhibitors in Cartilage」, ARTHRITIS & RHEUMATISM, Vol. 50, 31-141, 2004

【非特許文献4】Rose K Davidson, Jasmine G Waters, Lara Kevorkian, Clare Darrah, Adele Cooper, Simon T Donell and Ian M Clark, 「Expression profiling of metalloproteinases and their inhibitors in synovium and cartilage」, Arthritis Research & Therapy, 8, R124, 2006

産業上の利用分野


本発明は、癌の新規検出方法に関するものであり、特に食道癌における特定遺伝子の発現レベルを正常レベルと比較して癌の検出を行う方法、癌を検出するための器具、および癌を検出するためのキットに関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
被検体由来の試料において、ADAMTS16遺伝子の発現レベルを測定する測定工程、および
上記ADAMTS16遺伝子の発現レベルを正常レベルと比較する比較工程
を包含することを特徴とする被検体由来の試料の食道癌の検出を補助する方法。

【請求項2】
被検体由来の試料において、配列番号1に示される塩基配列またはその部分配列を含むポリヌクレオチドのレベルを測定するポリヌクレオチド測定工程、および
上記ポリヌクレオチドのレベルを正常レベルと比較する比較工程
を包含することを特徴とする被検体由来の試料の食道癌の検出を補助する方法。

【請求項3】
上記ポリヌクレオチド測定工程において、配列番号3または4に示される塩基配列からなるポリヌクレオチドを使用することを特徴とする請求項2に記載の食道癌の検出を補助する方法。

【請求項4】
被検体由来の試料において、配列番号2に示されるアミノ酸配列またはその部分配列からなるポリペプチドのレベルを測定するポリペプチド測定工程、および
上記ポリペプチドのレベルを正常レベルと比較する比較工程
を包含することを特徴とする被検体由来の試料の食道癌の検出を補助する方法。

【請求項5】
上記ポリペプチド測定工程において、配列番号2に示されるアミノ酸配列またはその部分配列からなるポリペプチドに特異的に結合する抗体を使用することを特徴とする請求項4に記載の食道癌の検出を補助する方法。

【請求項6】
配列番号1に示される塩基配列またはその部分配列を含むポリヌクレオチドと特異的にハイブリダイズするポリヌクレオチドが支持体上に固定化されていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法に使用するための被検体由来の試料の食道癌検出器具。

【請求項7】
支持体上に固定化されているポリヌクレオチドが、配列番号3または4に示される塩基配列からなるポリヌクレオチドであることを特徴とする請求項6に記載の食道癌検出器具。

【請求項8】
配列番号2に示されるアミノ酸配列またはその部分配列からなるポリペプチドに特異的に結合する抗体が支持体上に固定化されていることを特徴とする、請求項4または5に記載の方法に使用するための被検体由来の試料の食道癌検出器具。

【請求項9】
配列番号1に示される塩基配列またはその部分配列を含むポリヌクレオチドを備えることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法に使用するための被検体由来の試料の食道癌検出キット。

【請求項10】
上記ポリヌクレオチドが、配列番号3または4に示される塩基配列からなるポリヌクレオチドであることを特徴とする請求項9に記載の食道癌検出キット。

【請求項11】
上記ポリヌクレオチドがRT-PCRまたはリアルタイムRT-PCRのプライマーとして用いられることを特徴とする請求項9または10に記載の食道癌検出キット。

【請求項12】
配列番号2に示されるアミノ酸配列またはその部分配列からなるポリペプチドに特異的に結合する抗体を備えることを特徴とする、請求項4または5に記載の方法に使用するための被検体由来の試料の食道癌検出キット。
産業区分
  • 微生物工業
  • 治療衛生
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2007015630thum.jpg
出願権利状態 権利存続中


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