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リンの回収方法及び回収装置 新技術説明会

国内特許コード P120008136
整理番号 08102
掲載日 2012年11月1日
出願番号 特願2009-044797
公開番号 特開2010-194499
登録番号 特許第5004105号
出願日 平成21年2月26日(2009.2.26)
公開日 平成22年9月9日(2010.9.9)
登録日 平成24年6月1日(2012.6.1)
発明者
  • 大橋 晶良
  • 尾崎 則篤
  • 金田一 智規
  • 幡本 将史
  • 小寺 博也
出願人
  • 国立大学法人広島大学
発明の名称 リンの回収方法及び回収装置 新技術説明会
発明の概要

【課題】好気条件と嫌気条件の切り替えが容易で、下水等、リンを含有する液体からリンを除去するとともに、このリンを高濃度にして回収することができるリンの回収方法及び回収装置を提供することを目的とする。
【解決手段】リンの回収方法は、好気条件下でリンを摂取するとともに嫌気条件下でリンを放出する微生物を保持する微生物保持部材が内部に配置された処理容器内に、リンを含有する被処理液を導入し、被処理液を微生物保持部材に浸透させながら流下させて微生物にリンを摂取させる好気処理工程と、処理容器に有機物質含有液及び回収液を充填し微生物保持部材を埋没させる嫌気処理準備工程と、微生物が摂取したリンを回収液に放出させる嫌気処理工程と、リンが放出された回収液を前記処理容器から回収液貯留槽に回収する回収工程と、を具備し、好気処理工程、嫌気処理準備工程、嫌気処理工程、回収工程の順に繰り返し連続して行う。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


下水や工場排水、し尿系汚水等にはリン化合物が含まれており、このリン化合物は川や湖の富栄養化の原因の一つとして知られている。下水等が川や海或いは湖沼に流入すると、リン化合物によって藻が大量発生する等、水質汚濁を起こし自然環境の悪化を招く。このため、下水等からリン化合物を除去する必要があるとともに、限りある資源として除去したリンを有効活用すべきであることから、除去したリンを高濃度にして回収することが求められる。



特許文献1に、下水等からリンを除去し、リンを回収する方法が開示されている。このリンの回収方法は、ポリリン酸蓄積細菌群を用いた生物学的なリンの回収方法である。ポリリン酸蓄積細菌群は、好気条件及び嫌気条件が交互に繰り返されることで繁殖していく微生物として知られており、好気条件下でリンを摂取し、嫌気条件下では有機物質を摂取しつつリンを放出する特性を備えている。



特許文献1のリンの回収方法では、まず、好気条件下で、下水等の被処理水を気相に配置されたポリリン酸蓄積細菌群に接触させて、被処理水に含まれるリンを摂取させている。そして、嫌気条件下で有機性排水にポリリン酸蓄積細菌群が捕捉したリンを放出して回収している。ここで、嫌気条件とするために窒素等の不活性ガスを用いている。

産業上の利用分野


本発明は、微生物を用いて下水等の処理水に含まれるリンを回収するリン回収方法及び回収装置に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
好気条件下でリンを摂取するとともに嫌気条件下でリンを放出する微生物を保持する微生物保持部材が内部に配置された通気孔が設けられた処理容器内に、リンを含有する被処理液を導入し、前記被処理液を前記微生物保持部材に浸透させながら流下させて前記微生物に前記リンを摂取させる好気処理工程と、
前記処理容器に有機物質含有液及び回収液を充填し前記微生物保持部材を埋没させる嫌気処理準備工程と、
前記微生物が摂取した前記リンを前記回収液に放出させる嫌気処理工程と、
前記リンが放出された前記回収液を前記処理容器から回収液貯留槽に回収する回収工程と、を含み、
前記好気処理工程、前記嫌気処理準備工程、前記嫌気処理工程、前記回収工程の順に繰り返し連続して行い、
前記好気処理工程では、被処理液供給ポンプを用いて前記被処理液を前記処理容器内に導入しつつ、前記被処理液から前記リンが除去された処理液を処理液排出ポンプを用いて前記処理容器から排出するとともに、前記処理液排出ポンプの流量を前記被処理液供給ポンプの流量よりも多くして、前記通気孔から空気を導入することを特徴とするリンの回収方法。

【請求項2】
前記回収液貯留槽に回収した前記回収液の一部を前記処理容器内に再度充填することを特徴とする請求項1に記載のリンの回収方法。

【請求項3】
前記処理容器に充填した前記有機物質含有液と同量の前記回収液を前記回収液貯留槽から排出することを特徴とする請求項1に記載のリンの回収方法。

【請求項4】
多孔質部材に前記微生物を保持させた前記微生物保持部材を用いることを特徴とする請求項1に記載のリンの回収方法。

【請求項5】
好気条件下でリンを摂取するとともに嫌気条件下でリンを放出する微生物が保持された微生物保持部材と、
上部に通気孔が設けられ前記微生物保持部材が内部に配置された処理容器と、
リンを含有する被処理液を被処理液供給ポンプによって前記処理容器に供給する被処理液供給流路と、
前記被処理液から前記リンが除去された処理液を処理液排出ポンプによって前記処理容器から排出する処理液排出流路と、
前記リンが放出された回収液を貯留する回収液貯留槽と、
前記回収液貯留槽から前記処理容器に前記回収液を供給する回収液供給流路と、
前記処理容器から前記回収液貯留槽に前記回収液を送る回収液回収流路と、
有機物質含有液が貯留される有機物質含有液貯留槽と、
前記有機物質含有液貯留槽から前記処理容器に前記有機物質含有液を送る有機物質含有液供給流路と、
前記回収液貯留槽から前記回収液を排出する回収液排出流路と、を備え
前記処理液排出ポンプの流量を前記被処理液供給ポンプの流量よりも大きくして、前記被処理液を前記処理容器内に流入させて前記微生物保持部材に浸透させながら流下させるとともに前記通気孔から空気を前記処理容器内に吸引して好気条件にすることを特徴とするリンの回収装置。

【請求項6】
前記微生物保持部材は、多孔質部材に前記微生物が保持されていることを特徴とする請求項に記載のリンの回収装置。

【請求項7】
複数の前記微生物保持部材がそれぞれ離間して糸に連ねられて前記処理容器内に配置されていることを特徴とする請求項に記載のリンの回収装置。
産業区分
  • 微生物工業
  • 衛生設備
  • 廃水処理
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2009044797thum.jpg
出願権利状態 権利存続中


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