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新規リパーゼ及びこれを用いた機能性脂質の合成方法

国内特許コード P120008152
整理番号 09103
掲載日 2012年11月1日
出願番号 特願2010-110684
公開番号 特開2011-234692
登録番号 特許第5648783号
出願日 平成22年5月12日(2010.5.12)
公開日 平成23年11月24日(2011.11.24)
登録日 平成26年11月21日(2014.11.21)
発明者
  • 小埜 和久
  • 秋 庸裕
  • 河本 正次
出願人
  • 国立大学法人広島大学
発明の名称 新規リパーゼ及びこれを用いた機能性脂質の合成方法
発明の概要 【課題】グリセロールの2位に対して優先的に触媒作用を有し、2位に高度不飽和脂肪酸を結合させて機能性脂質の合成に資するリパーゼを提供する。
【解決手段】リパーゼは、モルティエレラ属SAM2197株(FERM BP-6261)により生産されるリパーゼである。そして、このリパーゼは、グリセロールの2位に対し優先的にエステル結合を促進させる触媒作用を有する。高度不飽和脂肪酸とグリセロールとにこのリパーゼを介在させることで、グリセロールの2位に高度不飽和脂肪酸を結合させた機能性脂質を合成することができる。
【選択図】図7
従来技術、競合技術の概要


ヒトを含めた後生動物には自身の生理代謝過程に必須であっても、自身では合成できない脂肪酸の分子種がある。ヒトにとっては、高度不飽和脂肪酸が必須脂肪酸であり、自身では合成できない高度不飽和脂肪酸を合成する他の生物を食物として摂取することで補っている。



高度不飽和脂肪酸は、例えば魚油等、動物性油脂に多く存在しており、グリセロールの2位に高度不飽和脂肪酸が結合した油脂が生物に対して生理活性を与えている。この2位に高度不飽和脂肪酸が結合した油脂を工業的に合成することが望まれており、リパーゼ等の酵素を用いて、グリセロールの2位に高度不飽和脂肪酸が結合した油脂を合成することが試みられている。



リパーゼは油脂の分解、合成に作用する酵素として知られており、各種油脂の製造、加工分野では、微生物由来のリパーゼが広く用いられている。しかし、これまで用いられてきたリパーゼは、トリグリセリドがもつ3つの脂肪酸のうち、1位及び3位に特異的に作用するもの、或いは、非特異的に作用するものであった。このため、特に高い生理活性機能を有する高度不飽和脂肪酸の多くが位置する2位を交換・修飾することが困難であった。

産業上の利用分野


本発明は、新規リパーゼ及びこれを用いた機能性脂質の合成方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
モルティエレラ属SAM2197株(FERM BP-6261)により生産され、グリセロールの2位に対して優先的に触媒作用を有し、分子量が11kDaであるリパーゼ。

【請求項2】
至適pHが8~10である請求項1に記載のリパーゼ。

【請求項3】
至適温度が45~55℃である請求項1又は2に記載のリパーゼ。

【請求項4】
前記モルティエレラ属SAM2197株を培養して120~168時間後に回収し、精製して得られた請求項1乃至のいずれか一項に記載のリパーゼ。

【請求項5】
グリセロールと高度不飽和脂肪酸とに請求項1乃至のいずれか一項に記載のリパーゼを介在させ、2-モノグリセリドを合成する工程を含む機能性脂質の合成方法。

【請求項6】
前記高度不飽和脂肪酸としてアラキドン酸(Arachidonic acid)、エイコサペンタエン酸(Eicosapentaenoic acid)、ドコサヘキサエン酸(Docosahexaenoic acid)及びジホモ-γ-リノレン酸(Dihomo-gamma-linolenic acid)から選択される一種以上を用いることを特徴とする請求項に記載の機能性脂質の合成方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2010110684thum.jpg
出願権利状態 登録


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