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Helicobacter pyloriの生育阻害剤およびその製造方法 実績あり 外国出願あり

国内特許コード P120008161
整理番号 F07168-1-JP
掲載日 2012年11月1日
出願番号 特願2010-505728
登録番号 特許第5505298号
出願日 平成21年3月25日(2009.3.25)
登録日 平成26年3月28日(2014.3.28)
国際出願番号 JP2009055952
国際公開番号 WO2009119667
国際出願日 平成21年3月25日(2009.3.25)
国際公開日 平成21年10月1日(2009.10.1)
優先権データ
  • 特願2008-084667 (2008.3.27) JP
  • 特願2008-222526 (2008.8.29) JP
発明者
  • 杉山 政則
出願人
  • 国立大学法人広島大学
発明の名称 Helicobacter pyloriの生育阻害剤およびその製造方法 実績あり 外国出願あり
発明の概要 配列番号1~4のいずれか1つに示される塩基配列を含む16S rRNAを有している植物乳酸菌の培養上清またはその抽出物を含むHelicobacter pylori生育阻害剤を用いる。これにより、乳酸菌の生菌を胃内へ供給することなくHelicobacter pyloriの生育を阻害するための新たな技術を提供する。
従来技術、競合技術の概要



現在、日本人の約50%、特に50歳以上の70%がHelicobacter pylori(ピロリ菌)に感染していると言われている。ピロリ菌の感染は胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因となり、さらには胃癌の発生にも深く関わっていることが明らかになっている。





ピロリ菌は、人の胃粘膜にて生息可能な、微好気性のらせん型グラム陰性桿菌である。ピロリ菌は、菌体の大きさが0.5~1.0μm×2.5~5.0μmであり、数本の鞭毛を有し、活発な運動性を示す。ピロリ菌の発育至適温度は37℃であり、発育至適pHは7.0~7.4であり、pH4以下の環境では生きることができない。さらに、ピロリ菌はカタラーゼ陽性、オキシダーゼ陽性、ウレアーゼ陽性を示す。ウレアーゼは人の胃粘膜上皮細胞中の尿素をアンモニアと二酸化炭素に変換する酵素であり、ウレアーゼの触媒作用によって生成されたアンモニアが胃酸を中和することにより、ピロリ菌は胃粘膜中にて生存し得る。したがって、ピロリ菌のウレアーゼ産生能はピロリ菌の胃粘膜中での生存に不可欠と言える。





ピロリ菌の除菌治療としては、プロトンポンプインヒビターおよび2種類の抗生物質を用いた3剤併用が行われている。しかし、抗生物質に耐性のピロリ菌が出現するなど、この方法は効果的治療となっていない。また、抗生物質を一定期間にわたって集中的に服用するため、患者は体調を崩すことが多く、抗生物質の服用が大きなストレスとなっている。よって、抗生物質を用いることなくピロリ菌の生育を阻害し得る技術が必要とされている。





乳酸菌は、古来よりチ-ズ、ヨ-グルト、醗酵バタ-等の乳製品を始め、味噌、漬物等のわが国の伝統的醗酵食品のほか、果汁、野菜汁へ接種するなどした、多くの食品に用いられ、食品の風味、組織、栄養価の改善または保存性付与等に重要な役割を果たしている。近年、乳酸菌の生理的効果として、生きた乳酸菌の接種による腸内菌叢の改善効果または整腸作用等が明らかとなり、医薬品として乳酸菌製剤も開発されている。





特許文献1には、特定の乳酸菌(Lactobacillus gasseri)を含有するピロリ菌の除菌性/感染防御性飲食品が開示されている。特許文献2には、特定の乳酸菌(Lactobacillus salivariusまたはLactobacillus brevis)を有効成分とする、胃または十二指腸からピロリ菌を除菌しうる薬剤および醗酵食品が開示されている。

【特許文献1】

本国公開特許公報「特開2001-143号公報(公開日:平成13年1月9日)」

【特許文献2】

本国公開特許公報「特開平9-241173号公報(公開日:平成9年9月16日)」

【特許文献3】

本国公開特許公報「特開2006-42796号公報(公開日:平成18年2月16日)」

産業上の利用分野



本発明は、Helicobacter pyloriの生育阻害剤およびその製造方法に関するものであり、より詳細には、特定の植物乳酸菌の培養上清およびその抽出物を含有している生育阻害剤およびその製造方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
ラクトバシラス プランタルムSN13T株(受託番号:NITE BP-7)の、ナシ果汁またはモモ果汁を培地として用いた培養によって得られる培養上清、または該培養上清からの抽出物を含有しており、
上記培養上清、または該培養上清からの抽出物が、抗ピロリ活性の活性物質としてカテコールまたはチロソールを含有している、ヘリコバクター ピロリ(Helicobacter pyloriの生育阻害剤。

【請求項2】
上記抽出物がエステル抽出物であることを特徴とする請求項1に記載の生育阻害剤。

【請求項3】
ブルーベリー果汁またはザクロ果汁をさらに含有していることを特徴とする請求項1または2に記載の生育阻害剤。

【請求項4】
請求項1に記載の生育阻害剤を製造する方法であって、
ラクトバシラス プランタルムSN13T株(受託番号:NITE BP-7)の、ナシ果汁またはモモ果汁を培地として用いた培養後の培養上清を得る工程、ならびに
上記培養上清にカテコールまたはチロソールが含まれるか否かを確認する工程
を包含することを特徴とする製造方法。

【請求項5】
上記培養上清のエステル抽出物を得る工程をさらに包含することを特徴とする請求項4に記載の製造方法。

【請求項6】
上記培地に酒粕もしくは焼酎蒸留残渣またはこれらの抽出物を添加することをさらに含むことを特徴とする請求項4または5に記載の製造方法。

【請求項7】
ブルーベリー果汁またはザクロ果汁を上記培養上清に添加する工程をさらに包含することを特徴とする請求項4~6のいずれか1項に記載の製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録


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