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片手駆動片脚舵取りの車いす コモンズ

国内特許コード P120008298
掲載日 2012年11月21日
出願番号 特願2008-240638
公開番号 特開2010-069060
登録番号 特許第5298344号
出願日 平成20年9月19日(2008.9.19)
公開日 平成22年4月2日(2010.4.2)
登録日 平成25年6月28日(2013.6.28)
発明者
  • 的場 哲
  • 市岡 祥一
出願人
  • 国立大学法人 大分大学
発明の名称 片手駆動片脚舵取りの車いす コモンズ
発明の概要

【課題】支障のない片脚による車いすの舵取りを、操作性の良いシンプルな舵取機構を採用した「片手駆動片脚舵取り車いす」を提供する。
【解決手段】駆動用のハンドリムを有する手動による駆動後輪と、前輪を有する車いすにおいて、前輪舵取り機構として、両前輪の各前輪支持部材にナックルアームの一端を連結し、両ナックルアームの他端間をタイロッドで軸連結して、両前輪を同時に同一方向に舵取り可能にしたアッカーマンジャント機構を設け、前記ナックルアームとタイロッドとの軸連結部に舵操作サブアームの一端を軸連結し、この舵操作サブアームの他端に舵操作主アームの下端を軸連結し、舵操作主アームの中間部を座席の前部の支持部材に軸支し、舵操作主アームの上端に腿載枠を固定し、前記腿載枠7による舵操作主アーム上部の左右回
動操作で舵操作主アーム下端と舵操作サブアームとの軸連結部を左右にシフトして、前記アッカーマンジャント機構による両前輪の舵操作をする片手駆動片脚舵取り車いす。
【選択図】 図2

従来技術、競合技術の概要


車いすは本来、下脚が不自由、弱っている人等が移動するために使用するものであり、移動時は両後輪に設置してあるハンドリムを両手で漕ぎ、方向転換時は左右の漕ぐ力を加減する。しかしハンドリムを握る力の弱い片麻痺者が車いすを使用するとなると、麻痺していない側のハンドリムのみ漕ぐことになるため、直進することはもちろん、任意の方向に移動することができない。これを解決するために、片麻痺者は麻痺していない側の脚は動かせるので、麻痺していない側のフットレストを上げて足が地面に着くようにして、足で地面を蹴りながら手でハンドリムを漕ぐ操作方法がある。しかし地面を足で蹴るため、身体が座席から離れようとする力が働き、姿勢が悪くなるだけでなく座席から落ちる恐れがあり非常に危険である。



そこで片麻痺者でも使用できる車いすとしてこれまでに開発されたものとして主に以下のものが挙げられる。まず一方の後輪部にハンドリムを二重に設置したダブルハンドリム方式のものがある(特許文献1参照。)。二つ目にハンドリムで後輪の駆動を、座席前部にあるレバーで前輪の首ふり角度を調節する舵取りの二つの動作を片手のみで行うものがある(特許文献2参照。)。最後に、片手でハンドリムを漕ぎ後輪の駆動を、肘当て付近にある動作切り替えレバーを片手で切り替えて、両後輪間シャフトをクラッチで連結・解除させ進行動作を決定するものがある(例えば、特許文献3参照)。
特許文献1は、一方の後輪からシャフトで伝達したハンドリムを反対側に設け、もう一方の後輪部にハンドリムを二重に設置した機構になっており、機構がシンプルで実用性に優れているが、二つのハンドリムは一定の距離があるため、直進時は同時に握って漕ぐが手が小さいと漕ぎづらく、方向転換時は漕ぐハンドリムの選択や力加減に熟練を要し、またもう一方のハンドリムは自由な状態なため斜面などでは車いすが勝手に動く恐れがある欠点を有する。



特許文献2は、駆動は片方の後輪のハンドリムを漕ぎ、舵取りは両前輪にリンクで連結されたレバーを片手で操作するので、容易に進行方向を変えることが可能であるが、片手で駆動・舵取り両方を行うので舵取りを行う際は駆動・制動するハンドリムから手が離れるため危険察知時対応に遅れるだけでなく、斜面でレバーを操作する際暴走する恐れもあり非常に危険である。また発進時ではまず舵を取り進行方向を定めてから駆動させるので舵取りの修正が困難である。



特許文献3は、左右独立した後輪車軸の連結・解除等を、車軸間に設けた回転伝達装置で行い、この切り替えを肘掛付近の動作切り替え装置のレバーを片手で操作し、駆動は後輪ハンドリムを漕ぐ手段を取り、その場で旋回できるという利点があるが、回転伝達装置・動作切り替え装置の機構が複雑で、部品数が増加するとともに、動作切り替え時にハンドリムから手を離すため、危険察知時の対応の遅れや斜面走行時暴走する恐れがあり非常に危険である。
<公知文献>

【特許文献1】実公昭46-13386号公報

【特許文献2】特開2006-320589号公報

【特許文献3】特開2004-141452号公報

産業上の利用分野


本発明は、脳卒中などで片麻痺となった人が利用する片手で駆動、片脚で舵取りを行う車いすに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
駆動用のハンドリム(3)を有する手動による駆動後輪(2)と、首振り自在の前輪(4)を有する車いすにおいて、前輪舵取り機構として、両前輪(4)の各前輪支持部材(14)にナックルアーム(11)の一端を固定し、両ナックルアーム(11)の他端間をタイロッド(10)で軸連結して、両前輪(4)を同時に同一方向に舵取り可能にしたアッカーマンジャント機構を設け、前記アッカーマンジャント機構の一方のナックルアーム(11)とタイロッド(10)との軸連結部に舵操作サブアーム(9)の一端を軸連結し、この舵操作サブアーム(9)の他端に舵操作主アーム(8)の下端を軸連結し、舵操作主アーム(8)の中間部を座席(16)の前部の部材(12)に軸支し、舵操作主アーム(8)の上端に腿載枠(7)を固定するとともに、舵操作主アーム(8)における腿載枠(7)の支持側に、腿載枠(7)の高さ調節機構(7-8)を設け、前記腿載枠(7)による舵操作主アーム(8)上部の左右回動操作で舵操作主アーム(8)下端と舵操作サブアーム(9)との軸連結部を左右にシフトして、前記アッカーマンジャント機構による両前輪(4)の舵操作をすることを特徴とする片手駆動片脚舵取り車いす。
産業区分
  • 治療衛生
国際特許分類(IPC)
画像

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JP2008240638thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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