TOP > 国内特許検索 > センチュウ抵抗性誘導剤及びセンチュウ防除方法

センチュウ抵抗性誘導剤及びセンチュウ防除方法

国内特許コード P120008322
掲載日 2012年11月26日
出願番号 特願2011-064708
公開番号 特開2012-201596
登録番号 特許第5668232号
出願日 平成23年3月23日(2011.3.23)
公開日 平成24年10月22日(2012.10.22)
登録日 平成26年12月26日(2014.12.26)
発明者
  • 水久保 隆之
  • 藤本 岳人
  • 瀬尾 茂美
出願人
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 センチュウ抵抗性誘導剤及びセンチュウ防除方法
発明の概要 【課題】植物抵抗性誘導活性を示す化合物を有効成分として含有してなるセンチュウ抵抗性誘導剤および該化合物を利用したセンチュウ防除方法を提供する。
【解決手段】スクラレオールを有効成分として含有するセンチュウ抵抗性誘導剤。スクラレオール自体は、抗センチュウ活性を有さないが、トマトなどの対象植物にスクラレオールを吸収させることによって、センチュウを防除することができる。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


植物の根や茎に寄生する植物寄生性センチュウ(線虫)が農業に及ぼす被害額は世界全体で年間数千億円に達すると見積もられている。中でも、深刻な被害を与えているのが700種以上の宿主範囲をもつネコブセンチュウ(Meloidogyne属)である。ネコブセンチュウは広い寄主範囲を持ち、露地根菜類から施設果菜類におよぶ広汎な作物に著しい減収や枯死を起こすこと、侵入すると根絶が難しいことから、最も有害な害虫の一つでありその農作物被害は植物寄生性センチュウ全体による被害額のうち4割以上を占める。不可欠用途を除く土壌消毒用途臭化メチルの2005年度以降の全廃によって、これまで意識せずに防除されていたセンチュウ害は顕在化するとともに拡大しつつある。一方、作物防疫においても環境保全型農業技術、有機農業技術の導入が強く求められていることから、有効かつ安全なセンチュウ、特にネコブセンチュウの低環境負荷型防除技術の開発には社会的ニーズがある。



従来、センチュウは主に化学合成農薬によって防除されている。これらは大きく粒剤とくん蒸剤に分けられ、前者では有機リン剤のホスチアゼート剤、後者ではD-D剤が広く普及している。物理的防除手段にはハウスを密閉し耕土を加温する太陽熱土壌消毒、ハウス土壌に有機物を混和して密閉加温する還元土壌消毒、可動式ボイラーから給湯し直接作土を加熱する熱水土壌消毒、耕土の長期間湛水処理がある。耕種的防除技術には、栽培すると土壌中のセンチュウ密度を低下させるセンチュウ対抗植物やセンチュウ抵抗性品種の栽培が挙げられる。マリーゴールドの「アフリカントール」、野生エンバクの「ヘイオーツ」などが代表的なセンチュウ対抗植物である。既登録の生物農薬として出芽細菌のパストリア水和剤(パスツリア ペネトランス剤)と糸状菌のネマヒトン(モナクロスポリウム フィマトパガム剤)が挙げられる。また、本発明者らによる弱毒ウイルスとフザリウム菌を接種することによるセンチュウ防除技術が公開されている(特許文献1参照)。この機作を解明する中でジャスモン酸系路の遺伝子群の活性化とネコブセンチュウ侵入抑制に関連があることを明らかにした(非特許文献1参照)。

産業上の利用分野


本発明は、ジテルペンの一種であるスクラレオールを用いた植物害虫防除法に関する。より詳しくは、スクラレオールが有する害虫抵抗性増強力を利用したセンチュウ防除剤およびセンチュウ防除方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
スクラレオールを有効成分として含有することを特徴とするセンチュウ抵抗性誘導剤。

【請求項2】
対象植物にスクラレオールを吸収させることを特徴とするセンチュウ防除方法。

【請求項3】
対象植物が、ナス科及びアブラナ科である請求項2記載のセンチュウ防除方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2011064708thum.jpg
出願権利状態 登録


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close