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農業用ハウス

国内特許コード P120008324
掲載日 2012年11月26日
出願番号 特願2011-071557
公開番号 特開2012-205510
出願日 平成23年3月29日(2011.3.29)
公開日 平成24年10月25日(2012.10.25)
発明者
  • 星 典宏
  • 根角 博久
  • 川嶋 浩樹
  • 長崎 裕司
  • 澤村 篤
出願人
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 農業用ハウス
発明の概要 【課題】ハウス内の温度環境を通年で良好に制御できる農業用ハウスを提供する。
【解決手段】農業用ハウス1は、骨格体2と、被覆材3と、骨格体2の上部に設けられた複数の散水管4と、複数の散水管4に接続された散水装置とを備えている。骨格体2の内部には農作物の栽培を行う栽培空間が形成され、後側には温度制御体である傾斜壁21が配置されている。被覆材3は日射透過性のシートから形成され、栽培空間を覆うように骨格体2に取り付けられている。各散水管4には複数の散水孔が設けられている。寒冷期には屋根被覆材31からハウス1内に入ってきた日射の熱エネルギーは傾斜壁面21aで蓄積され、低温対策となる。暑熱期には散水装置を駆動して各散水管4から傾斜壁面21aに散水を行う。傾斜壁面21aは蓄熱体としての機能が抑制され、散水された水が気化して吸熱体として機能する。これにより栽培空間が冷却されてハウス1内の高温対策となる。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


従来より、温暖な気候で水はけの良好な土壌の西日本の中山間地域は、カンキツ類の栽培が盛んであり、主要な産地を形成している。1960年代以降の果実需要の増加に伴い急傾斜地でも積極的にウンシュウミカン園として開園されてきた。しかし、今日ではウンシュウミカンの価格低迷の影響などから高価格販売が期待できる中晩生カンキツへの栽培品種の転換が進められている。



ウンシュウミカンよりも熟期が遅く、また、温度要求性の高い中晩生カンキツ栽培は施設栽培が有利である。さらに、中晩生カンキツ‘不知火’などでは良好な果実形状を形成するために、発芽期から展葉期において温度の日格差が必要である。カンキツ産地の活性化や中山間地域の傾斜地の有効利用のためにも、傾斜地の特徴を活かした新たな栽培施設の展開が必要である。



農作物の栽培環境を制御する施設としては、農業用ハウスが知られている。この農業用ハウスは、一般的に農作物の栽培空間を内部に形成する骨格体と、この骨格体に取り付けられて前記栽培空間を覆う被覆材とを備えている。農業用ハウスは寒冷期でも農作物の栽培に適した温度を保持することができるが、必要な温度を保待できない場合は、別途暖房設備により加温し栽培空間の低温対策とすることもある。化石燃料などの燃焼による暖房設備を用いない寒冷期の低温対策として、特許文献1、2や非特許文献1、2に記載されているように農業用ハウス内部に熱容量が大きい固体壁面を具備し、この固体壁面を蓄熱体として用いることがある。このことによって農作物の栽培に適した温度環境を保持することができる。



また、暑熱期の構造体内部の高温対策としては、特許文献3~6に記載されているような構造体の外部に散水し冷却する方法が用いられている。これは非特許文献3に記載されているように農業用ハウスの冷却方法としても用いられている。

産業上の利用分野


本発明は、農業用ハウスに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
農作物の栽培空間を内部に形成する骨格体と、前記栽培空間を覆うように前記骨格体に取り付けられた被覆材とを備える農業用ハウスにおいて、
前記被覆材に設けられ、日射を前記栽培空間に通すための日射透過部と、
前記栽培空間内に少なくとも一部が位置するように設けられ、前記日射透過部を通して前記栽培空間に入ってきた前記日射の熱エネルギーを蓄積または放出する温度制御体と、
前記温度制御体で前記栽培空間内に位置している部分に散水する散水手段とをさらに備え、
前記温度制御体は、散水によって前記日射の熱エネルギーの蓄積が抑制されるとともに、散水された水が気化して前記栽培空間の熱エネルギーを吸収することを特徴とする農業用ハウス。

【請求項2】
請求項1に記載の農業用ハウスにおいて、
前記散水手段は、前記温度制御体へ散水した水が前記ハウス内の地面に到達する前に全て気化するように散水量を制御することを特徴とする農業用ハウス。

【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の農業用ハウスにおいて、
前記ハウス内に外気を供給する給気手段と、前記ハウス内の空気を排出する排気手段とをさらに備えたことを特徴とする農業用ハウス。

【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の農業用ハウスにおいて、
前記温度制御体で前記栽培空間内に位置している部分を斜め上向きに傾斜して配置し、前記日射透過部を当該温度制御体の傾斜部分と対向して配置したことを特徴とする農業用ハウス。

【請求項5】
請求項4に記載の農業用ハウスにおいて、
擁壁として設置されている既存のコンクリート製の傾斜壁を、前記温度制御体の傾斜部分に使用したことを特徴とする農業用ハウス。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2011071557thum.jpg
出願権利状態 公開


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