TOP > 国内特許検索 > ポリフェニレンエーテルを含む樹脂組成物およびその製造方法

ポリフェニレンエーテルを含む樹脂組成物およびその製造方法

国内特許コード P120008333
整理番号 61
掲載日 2012年11月26日
出願番号 特願2011-093849
公開番号 特開2012-224754
登録番号 特許第6074832号
出願日 平成23年4月20日(2011.4.20)
公開日 平成24年11月15日(2012.11.15)
登録日 平成29年1月20日(2017.1.20)
発明者
  • 大山 秀子
  • 古田 元信
出願人
  • 学校法人立教学院
発明の名称 ポリフェニレンエーテルを含む樹脂組成物およびその製造方法
発明の概要 【課題】誘電率が低く、成形加工性、耐熱性、耐衝撃性、延性に優れ、かつ安価な樹脂組成物を提供することを課題とする。
【解決手段】(A)ポリフェニレンエーテル、(B)ポリフェニレンスルフィド、および(C)ポリスチレンをグラフトしたエポキシ基含有エチレン共重合体またはエポキシ基を含有するスチレン系ブロック共重合体を含み、前記成分(A)が連続相、前記成分(B)および成分(C)が分散相である樹脂組成物。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


ポリフェニレンエーテル(PPE)は安価であり、低誘電率で耐熱性に優れるが、成形加工性が悪く、単独ではほとんど成形加工できないという問題があった。一方、ポリフェニレンスルフィド(PPS)は耐熱性、剛性、難燃性、耐薬品性などに優れているが、延性、耐衝撃性が低い、誘電率が高い、高価であるなどの問題があった。



このため、従来、PPEとPPSとを組み合わせて樹脂の特性を改良する試みがなされてきた。例えば、特開昭50-156561号公報(特許文献1)には、ポリフェニレンスルフィドとポリフェニレンエーテルとからなる樹脂組成物が記載されている。特開平03-20356号公報(特許文献2)、特開平10-95926号公報(特許文献3)、および特開2007-23078号公報(特許文献4)には、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニレンエーテル、およびグリシジルメタクリレートとスチレンとの共重合体を含む樹脂組成物が記載されている。国際公開第2009/088092号(特許文献5)にはポリフェニレンスルフィド、ポリフェニレンエーテル、およびエチレンとグリシジルメタクリレートとの共重合体からなる組成物が記載されている。



これらの特許文献1~5に記載の樹脂組成物は、ポリフェニレンスルフィドが連続相であるために誘電率が高く、耐衝撃性および延性が不十分であり、かつ高価であった。また特許文献4の比較例にはポリフェニレンエーテルが連続相と思われる樹脂組成物が開示されているが、成形性に著しく劣るため実用的でなかった。



この他に、ポリフェニレンスルフィドが連続相、ポリフェニレンエーテルが分散相である樹脂組成物として、第三成分として、無水マレイン酸などで変性したブロック共重合体を含む樹脂組成物(特開昭58-40350公報:特許文献6)、変性ポリオレフィンおよび熱可塑性エラストマーを含む樹脂組成物(特開平1-213361号公報:特許文献7)、エチレン-グリシジルメタクリレート共重合体を含む樹脂組成物(特開平2-86652号公報:特許文献8)、エチレン-グリシジルメタクリレート共重合体およびスチレン-ブタジエン-スチレン系ブロック共重合体を含む樹脂組成物(特開平4-318067号公報:特許文献9)、スチレン-ブタジエン-スチレン系ブロック共重合体またはオキサゾリン含有スチレン系共重合体を含む樹脂組成物(特開平09-161737号公報:特許文献10、特開平10-53706号公報:特許文献11)が提案されている。



しかしながら、特許文献5~11に記載の樹脂組成物は、誘電率、成形加工性、耐熱性、耐衝撃性、延性、コストの面において満足できるレベルにはなかった。

産業上の利用分野


本発明は、ポリフェニレンエーテルを含む樹脂組成物およびその製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
(A)下記化学式(1):
【化1】


(式中、R1,R2,R3およびR4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、炭素数1~7の第一級もしくは第二級アルキル基、フェニル基、ハロアルキル基、アミノアルキル基、炭化水素オキシ基、および、ハロゲン原子と酸素原子が少なくとも2個の炭素原子を介して結合されているハロ炭化水素オキシ基からなる群から選択される基である)
で示される繰り返し単位を90モル%以上含む、ポリフェニレンエーテル、
(B)下記化学式(2):
【化2】


で示される繰り返し単位を70モル%以上含むポリフェニレンスルフィド、および
(C)ポリスチレンをグラフトしたエポキシ基含有エチレン共重合体を配合してなる樹脂組成物であり、
前記成分(A)が連続相、前記成分(B)および成分(C)が分散相である樹脂組成物。

【請求項2】
前記成分(A)と成分(B)との質量比が55~95/45~5であり、成分(A)と成分(B)の合計量100質量部に対して、前記成分(C)を1~50質量部含む、請求項1に記載の樹脂組成物。

【請求項3】
前記成分(C)におけるエポキシ基含有エチレン共重合体が、エチレン単位と、エチレン系不飽和カルボン酸グリシジルエステル単位またはエチレン系不飽和炭化水素基グリシジルエーテル単位とを含有する、請求項1または2に記載の樹脂組成物。

【請求項4】
前記成分(A)が、クロロホルム中、30℃における0.2~0.8dl/gの固有粘度を有するポリ(2,6-ジメチル-1,4-フェニレンエーテル)である、請求項1~3のいずれかに記載の樹脂組成物。

【請求項5】
前記成分(B)の示差走査熱量測定による融点が265℃~295℃であり、比重が1.2~1.4である、請求項1~4のいずれかに記載の樹脂組成物。

【請求項6】
前記成分(B)が、前記成分(C)中のエポキシ基と反応しうる官能基を有する、請求項1~5のいずれかに記載の樹脂組成物。

【請求項7】
前記成分(A)、(B)および(C)を、混練機を用いて以下の式(i):
S=π・Dm・N/h (i)
(式(i)中、Sはせん断速度、Dmはスクリュー溝の平均径、またはシリンダー内径とディスク長軸直径の差、Nはスクリュー毎秒回転数、hはクリアランスを表す)で定義される混練機のせん断速度の最大値が600sec-1以上となるように混練する工程を含む、請求項1~6のいずれかに記載の樹脂組成物の製造方法。

【請求項8】
請求項1~6のいずれかに記載の樹脂組成物からなる、射出成形体、チューブ状の成形体、シート・フィルム成形体、および押出し成形体からなる群より選択される成形体。

【請求項9】
請求項1~6のいずれかに記載の樹脂組成物からなる基板、および前記基板の上に設けられた金属層または無機物からなる層を含む積層体。

【請求項10】
請求項1~6のいずれかに記載の樹脂組成物からなる基板、および前記基板の上に設けられた金属めっき層を含む積層体。

【請求項11】
請求項1~6のいずれかに記載の樹脂組成物からなる繊維。

【請求項12】
請求項8に記載の成形体または請求項11に記載の繊維を用いた、電気・電子部品、通信機器部品、および自動車部品からなる群から選択される部品。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
掲載情報について、詳しくお知りになりたい方は下記「問合せ先」まで直接お問い合わせください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close