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物質相互作用をリアルタイムに可視化する技術 新技術説明会

国内特許コード P120008359
整理番号 22‐16
掲載日 2012年11月29日
出願番号 特願2011-076772
公開番号 特開2012-211960
登録番号 特許第5831867号
出願日 平成23年3月30日(2011.3.30)
公開日 平成24年11月1日(2012.11.1)
登録日 平成27年11月6日(2015.11.6)
発明者
  • 岡崎 宏亮
  • 成相 裕子
  • 加藤 太陽
  • 浦野 健
出願人
  • 国立大学法人島根大学
発明の名称 物質相互作用をリアルタイムに可視化する技術 新技術説明会
発明の概要 【課題】物質と物質との相互作用をリアルタイムに可視化するための技術、詳細には、タンパク質相互作用を顕微鏡下でリアルタイムに観察するために有用な顕微鏡観察用プレート、当該顕微鏡観察用プレートを備えた顕微鏡観察用プレート載置装置、及び当該顕微鏡観察用プレートまたは顕微鏡観察用プレート載置装置を用いたタンパク質相互作用の検出方法を提供する。
【解決手段】タンパク質等の物質同士の相互作用の検出に、光透過性を有しかつ非発光性の樹脂材料により形成された平板状のものであり、一方の表面10に、流体の流路を構成する凹部2を少なくとも1つ備え、前記凹部の底面22には、ビーズを収容可能な窪み部3が複数形成されている顕微鏡観察用プレート1を用いる。
【選択図】図2
従来技術、競合技術の概要


興味あるタンパク質の生命現象における機能を探索するうえで、他のタンパク質との「結合」と「解離」から成立する相互作用を無視した研究はもはや不可能である。このため、従来からタンパク質間の相互作用を解析するさまざまな方法や機器が開発されている。例えば、タンパク質間の相互作用を検討する方法として、古典的にはpull-downアッセイが知られている。当該方法は、担体に固定化したタグ付きタンパク質(ベイト)に測定対象のタンパク質を含む溶液を反応させ、次いでベイトに結合したタンパク質を溶出分離し、その結果から両者タンパク質間の相互作用を評価する方法である。しかし、かかる方法によれば、タンパク質間相互作用を評価するのに半日以上要し、また当該方法は、タンパク質間の反応がリアルタイムでは検出できないという問題がある。



しかし、相互作用をリアルタイムに検出できる機器は、表面プラズモン共鳴現象(SPR)を利用したBiacoreのタンパク質相互作用解析システムなど、1000万円を超える高額なものばかりであり、安価にタンパク質間相互作用をリアルタイムに可視化できる装置は皆無である(例えば、非特許文献1及び2など参照)。

産業上の利用分野


本発明は、物質、特にタンパク質の相互作用をリアルタイムに可視化するための技術に関する。より詳細には、タンパク質相互作用を顕微鏡下でリアルタイムに観察するために有用な顕微鏡観察用プレート、当該顕微鏡観察用プレートを備えた顕微鏡観察用プレート載置装置、及び当該顕微鏡観察用プレートまたは顕微鏡観察用プレート載置装置を用いたタンパク質相互作用の検出方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
被験物質と標識物質との結合を検出するために用いられる顕微鏡観察用プレートであって、
光透過性を有しかつ非発光性の樹脂材料により形成された平板状のものであり、
一方の表面に、被験物質を結合させたビーズ及び標識物質を含む溶液の流路、又は、被験物質を結合させたビーズを含む溶液及び標識物質を含む溶液の流路、を構成する凹部を少なくとも1つ備え、
前記凹部の底面には、前記ビーズを捕捉するための窪み部が複数形成されている顕微鏡観察用プレート。

【請求項2】
前記凹部を2つ以上備え、各凹部が互いに並行に延びることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡観察用プレート。

【請求項3】
前記ビーズが球状であり、前記窪み部の深さが前記ビーズの直径の1/2よりも小さいことを特徴とする請求項1または2に記載の顕微鏡観察用プレート。

【請求項4】
前記樹脂材料が、表面が親水加工処理されてなる樹脂材料である、請求項1乃至3のいずれかに記載する顕微鏡観察用プレート。

【請求項5】
親水加工処理された前記樹脂材料が、プラズマ放電処理またはコロナ放電処理により親水加工処理されたポリジメチルシロキサンである、請求項4に記載する顕微鏡観察用プレート。

【請求項6】
内部に請求項1乃至5のいずれかに記載の顕微鏡観察用プレートを載置可能な試料容器と、前記試料容器を収容可能な収容具と、前記収容具を保持可能な顕微鏡ステージに載置される支持ユニットと、前記支持ユニットの上面側開口を覆う蓋とを有し、
前記試料容器は、上面が開口した本体と前記本体の上面を塞ぐ蓋体とを備えており、前記蓋体の上面または前記本体の側面には、少なくとも2つのホース接続部が一体に形成されており、前記ホース接続部には、前記試料容器内に反応液または洗浄液を供給もしくは排出するためのホースを挿通可能なホース挿入穴が形成されている顕微鏡観察用プレート載置装置。

【請求項7】
被験物質と標識物質との結合を検出する方法であって、
顕微鏡ステージに載せ置きした、請求項1乃至5のいずれかに記載する顕微鏡観察用プレート上で、下記(a)、(b)及び(c)の工程を行う方法:
(a)反応液の存在下、被験物質を結合させたビーズと標識物質とを接触させる工程、
(b)顕微鏡観察用プレートの凹部の目に並行して洗浄液を通液する工程、
(c)標識物質に由来する標識を検出する工程。

【請求項8】
被験物質と標識物質との結合を検出する方法であって、
顕微鏡ステージに載せ置きした、請求項1乃至5のいずれかに記載する顕微鏡観察用プレート上で、下記(a’)、(b)及び(c)の工程を行う方法:
(a’)顕微鏡観察用プレートに、その凹部の目に並行して、被験物質を結合させたビーズと標識物質を含む溶液を通液する工程、
(b)顕微鏡観察用プレートの凹部の目に並行して洗浄液を通液する工程、
(c)標識物質に由来する標識を検出する工程。

【請求項9】
被験物質または標識物質の一方の物質として、核移行シグナルを有するタンパク質を用い、他方の物質として、核移行シグナルを認識し結合するタンパク質を用いることを特徴とする、請求項7または8に記載する方法。

【請求項10】
核移行シグナルが、NAC-1(nucleus accumbens-associated protein 1)の核移行シグナル、またはnucleoplasmin の核移行シグナルであるか、または
核移行シグナルを認識し結合するタンパク質が、importin αである、請求項9に記載する方法。
産業区分
  • 光学装置
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2011076772thum.jpg
出願権利状態 登録
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